ドムストの雑記帳

全然器用に生きられない私の真面目な事、勉強の事、お楽しみの事を書くために開設したブログです。

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【僕のヒーローアカデミア 第103話 1つ1つ】感想

 

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あらすじ

 

ホークスは山奥の屋敷へと向かう。そこは『解放戦線』の本拠地。そこには死柄木こそ不在だったが、『敵役連合』の面々も会議の席に並んでいた。ホークスは手短に報告を済ませる。さらに、ホークスは「解放思想」不況のためにと本をせっせと配っていることを評価される。

ホークスは会議室を出る時、扉の間に羽を一枚挟み込んで、その羽を通じて中の様子を盗聴する。そして、四か月後の決起の情報を得たのだった。

 

ホークスとしてはすぐにでもこの場所を包囲して決起を阻止したい気持ちはあった。しかし、そんなことをしても、各地に潜伏している十万人以上の解放戦線信奉者たちの対策にならない。だから、今はじっと我慢するしかなかった。

 

さらに、ヒーロー公安委員会の考えとして、決起に対する保険として、学生を使うこと、その準備としてのインターンが実施されていたことに対して、ホークスはあまり賛同的ではなかった。

 

しかし、その一方で、解放戦線が学生たちの力を甘く見ていることも事実だった。先日、エンデヴァーの下でインターンしていた緑谷、爆轟、轟が対応しようとしていた犯人たちをホークスが横取りしたことがあった。それは、学生たちの力を隠すためであり、その作戦は功を奏していた。

 

かつて、職場体験の時、常闇をあまり始動しなかったホークスだったが、ホークスに食いついて行こうとする常闇の姿勢から、後進たちの成長を感じ取っていた。だから、公安委員の考えには賛同しきれない部分もあったが、それでも、後進たちの育成に励むことも悪くないとホークスは思うのだった。

 

そして、解放戦線に関する情報を本へのマーキングの暗号と言う形で受け取ったエンデヴァー。公安委員会の指示したインターンの目的に、ホークス同様たどり着く。

エンデヴァーは自ら、インターンの三人を指導することを決める。

 

まず、手始めに、エンデヴァーは各自に課題を挙げさせる。

 

緑谷は自身の力の制御について、長々と話を始める。それを聞いたエンデヴァーは緑谷に自らと近い物を感じるのだった。それは、オールマイトの様に才能があるのではなく、地道に積み上げていくしかない者としての、共感だった。

次の爆轟は、出来ない事が無かったから出来ない事を探しに来た、というとんでもない傲慢発言を繰り出す。

エンデヴァーはそれを聞いて、実地へと赴こうとする。そこに水を差したのは、何も尋ねられなかった轟だった。轟は父・エンデヴァーに向かって、あくまでエンデヴァーを利用させてもらうためにここに来たと言い放つ。

エンデヴァーは、ならばと、あくまで轟を一人のヒーローとして見ると言った。

 

市街地のパトロールをしながら、エンデヴァーは講義を実施した。その中で、エンデヴァーはヒーローの仕事として「救助」「避難」「撃退」という三つをあげる。人によっては、どれかを分担しながら実施しているヒーローも多い中、エンデヴァーはその3つをすべてこなしているという自負と自覚があった。

 

そして、通信を受け取ると、エンデヴァーは即座に移動を開始する。そして、当て逃げ犯を即座に捕まえてしまう。

その際、火炎放射で犯人の道をふさぎ、大通りで被害を拡大させないようにしていたという気配りも明かされる。

さらに、エンデヴァーは一点集中で炎を噴出しており、それによって、高加速度を得ているという点に、轟は気づく。

 

即座に移動を開始するエンデヴァー。移動の中でも講義を行い、「授業と違い、失敗すれば命が失われる」と説く。そして、歩行者に突っ込んできたトラックを止めきる。

 

エンデヴァーはそこで、轟と爆轟に「個性を集中させて放出する」という課題を与える。それによって、さらに強力な移動能力を得るのだと説く。爆轟は「出来ない事が無い」と言っていたが、実際には、エンデヴァーに追いつくことも追い越すこともできなかった。

だから、まずはエンデヴァーを越えて見せろと発破をかけるのだった。

 

さらにその後、休憩をしながら、緑谷の課題について述べる。エンデヴァーは、緑谷にまずは、意識をしなければ使用出来ない空気弾「エアフォース」を無意識でも使える様になれと諭す。焦る緑谷は、それでは新規に発現した個性の操作の訓練にならないと反論する。

しかし、エンデヴァーはあくまで、こうして今できることを無意識でもできるように徹底して訓練していくことが必要だという。緑谷は現在、個性を操る際に様々なことに意識を向けなければならないとして、苦慮していた。だが、人間は訓練によって、無意識でもできるようになることは増えてくる。だから、まずは一つ一つ積み上げていくことが大事だと、語るのだった。

 

解放戦線情報開示

 

前回は「名前だけ出てきて一体何なんだよ」状態だった「解放戦線」でしたが、今回、情報が出てきました。

 

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そして、当然の様に『敵役連合』のメンバーもいました。そんなに簡単に出しちゃうなら、もったいつけずに、前回出しちゃってもいいのではないかとは思いました。

 

とはいえ、解放戦線の根城内でのホークスの思考などもあり、時間がかかってしまうので、今回に先送りになってしまっていたのでしょう。

 

エンデヴァーの思考とラップするような演出も出ており、じっくりではあるものの、ホークスの活躍やインターンについての想いなどが語られていて、個人的には好きでした。

 

もちろん、ホークスが持ち上げられ過ぎて、他のヒーローがかすんでしまうような気は少なからずしています。なにしろ、内偵をしているうえで、人気・実力ともに伴ったNo.2ヒーローですから、スペックもりもり過ぎる感じがします。

ここまで何でもできると、内偵しているわけでもないのにNo.3以下だったヒーローたちが何もしていないかのように見えて、少しかわいそうに見えるほどでした。

 

積み上げてきた男・エンデヴァー

 

炎と言う恵まれた個性を持ちつつも、オールマイトと言う稀代のカリスマを持ったヒーローに敵わず、二番手の屈辱を感じ続け、家族を犠牲にし、覇道を作り上げようとした男がエンデヴァーでした。

 

『ヒロアカ』序盤では、轟への過剰な期待とそれに反発する轟と言う構図だったため、酷い父親と言う側面がクローズアップされてきました。

 

ただ、ここにきてヒーローとしてのエンデヴァーの株はかなり持ち上げられているような気がします。

 

ヒーローの3つの役割と、その3つを全てになっているという自覚にはリアルなヒーロー像がにじみ出ていた気がしました。

 

「限界を超えていくからヒーローなんだ」と言うのはある意味正論ですが、理想論的すぎて、具体的にヒーローに求められている物に対する回答にはなっていません。

 

ヒーローと言えば、敵をぶっ潰す側面が強調され、戦闘がフィーチャーされがちです。ですが、職業上のヒーローとしては、どんなに戦闘で強力であっても、周りに被害を出しまくる人間災害では困りものです。

 

だから、戦闘=「撃退」だけでなく、救助や避難へも気を配らなければならないというのはハッとさせられました。荒々しい男であり、戦闘さえ良ければ後はどうでもよさそうな外見、ふるまいでしたが、実は繊細に気を配っている男だったのです。

 

さらに言えば、オールマイトに敗北し、完全に膝をついてしまいながらも、努力を怠らなかったという側面もフィーチャーされました。すでにホークスからその点については指摘されていたこともありましたが、ここでまた改めて努力を積み上げていくことがクローズアップされました。

 

脳無との初戦闘の際には、空中を飛行する脳無に対して、ビルの壁を溶かしながら移動していましたが、 九州での戦闘の際には飛行を身に着けていました。これも、努力を積み上げてきた結果なのでしょう。

 

 

今回はエンデヴァーが緑谷、轟、爆轟に惜しみなく自らの知見を公開する回でしたが、そこで浮かび上がってきたのは「リアルなヒーロー」だったように感じます。

 

終わりに

 

エンデヴァーの語る「リアルなヒーロー」は、個人的にはツボで、ヒーローとしてのリアルさを描写してくれるところも『ヒロアカ』の1つの魅力なのではないかと改めて思いました。

 

【SCARLET NEXUS 第1話 緋色の超能力者】感想

 

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あらすじ

 

『怪異』がはびこる近未来のような社会。そこで、超能力を駆使して怪異に立ち向かう『怪伐軍』の入隊式を控えた二人の少年が居た。二人の少年・ユイトとナギは互いの超能力で訓練戦を行い、入隊式までの時間を潰していた。

 

気付いたときにはやや遅く、二人は慌てて入隊式へと向かって走り出す。町の人に愛想と名前を振りまいて軽い調子のナギに、ユイトは恥ずかしがりながらついていく。

 

テレビでは怪伐軍入隊式について触れられており、話題に上がったのはユイトだった。ユイトは親は政治家、兄は軍の偉い人、祖先は建国者というエリートの血筋だったが、一方で、能力値が低い事を不安視されていた。

 

それでも、親友・ナギはユイトのことを応援し、一緒にユイトの命の恩人である怪伐軍隊員を探しに協力することを約束してくれるのだった。

 

その時、怪異が街に出現する。しかし、歴戦の怪伐軍隊員によっていともたやすく怪異は討伐される。

怪異出現のおかげで、入隊式の開始が遅れ、何とか無事会場に紛れ込むことができたユイトとナギ。ナギは早くも美少女に目を着けていた。ナギが名前を調べると、彼女の名は「ナオミ」とのことだった。

一方のユイトはナオミの隣の少女に気が向いていた。それはかつて自分を助けてくれた怪伐軍の女性をほうふつとさせるものだったからだ。

 

そうこうしているうちに、入団式が始まり、ユイトの兄による訓示が始まる。訓示の中では、素質ある「スカウト組」・努力で登って来た「志願組」の区分があっても、ともに力を合わせて戦うこと、怪異については上空より振ってくること以外何もわかっていないということ、などが語られる。

 

訓示が終わって解放されると、ユイトとナギはナオミの隣にいた、ナオミの妹・カサネについて調べてみるのだった。ナオミとカサネは姉妹と言うことになっていたが、カサネは幼くして両親を失い、ランドール家に引き取られたということだった。ユイトが良くよく思い出してみると、そのランドールの姉妹とは、パーティー会場で面識があるのだった。

 

フリータイムを挟んでの所属部隊挨拶への道すがら、ユイトは幼馴染・ハナビと合流する。幼馴染と言うだけあって、今までトーンの低かったユイトも声のトーンが上がるのだった。

ユイトが訓練の時にはハナビを見なかったことを口にすると、ハナビは「スカウト組」だったことを語る。

 

所属部隊の隊長や先輩隊員とのあいさつで、互いに自己紹介と超能力を軽く披露する。しかし、和気あいあいとしている暇もなく、即座に出動を命じられる。

 

しかし、出動した物の、ユイトとナギだけが現場で待機を命じられる。能力が低く、それを訓練で補ってきた「志願組」の二人だけ取り残されたことに、悔しさをにじませるナギ。

しかし、現場に逃げ遅れた民間人がいることに気付くと、ユイトは救出に向けて動き出す。ナギはユイトに急かされるようにして、泣き言を言いながらもついていく。

 

ユイトは自身の能力「念動力」を駆使し、何とか怪異を足止めし、子供を救出する。しかし、援護に回ったナギが苦戦する。そこへ、別の隊ながら近くの現場に居たナオミがナギの救出に現れる。ナオミは自身の念動力「未来予知」で怪異の行動を予知しながら、怪異の攻撃を回避していく。

 

さらに、ユイトのところにはカサネが援護に訪れる。同じ念動力を持つ者同士の二人は共に力を合わせ、怪異を撃退することに成功する。

 

その時のユイトは、

 

 

 

概要

 

本作は直前に発売されたゲーム『SCARLET NEXUS』のアニメ版となります。

 

ゲーム版は主人公を選べ、ユイト編・カサネ編から選べます。アニメ版では、ユイト編で話が進んでいくものと思われます。

 

ゲームを製作しているのは『テイルズオブヴェスペリア』と同じスタッフとのこと。『ヴェスペリア』は『テイルズオブ』シリーズの中でも人気の高い作品です。

『ヴェスペリア』は私も折に触れてプレイしていますが、そこそこ楽しい。

 

なので、そこそこ今後については期待している一方で、「まぁバンナムだしなぁ」とあきらめ気味な側面はあります。

 

バンナム作品のアニメと言うと私の中では『ゴッドイーター』の印象が強いです。当時リアルタイムで見ていました。

ストーリー重視のゴッドイーターを、当時すでに『Fate/Zero』で知名度を爆上げした『ufotable』が製作するということで結構期待したのですが、結果は余り好みのものではありませんでした。

「厚塗りでアニメをする」という挑戦をしたのは、既存のファンから言うと「普通に映像化してくれればいいものを」と思いました。さらに、原作では「喋らない主人公」だったのが、アニメ版では色々なキャラ付けがされて、私の思ったようにはいかなかったという経験があります。

 

なので、今回製作がSUNRISEなのも、そう言った経緯なのかなと勝手に勘ぐったりしています。(『テイルズオブ』シリーズのOP映像は今でもufotableですが

 

そんなわけで、私は「テイルズオブのファンだったし」と言う感じで視聴を開始しましたが、いつまで視聴を続けられるかは不明です。

 

演出面はやや弱めな感じはしましたが、取り立ててマズい面も見られず、シナリオもまだ始まったばかりで、評価しようがないと言ったところなので、ひとまずはこのまま視聴を続けようかなと思います。

一話見てさじ投げたアニメもあるので最低限のハードルは超えたかと思います

 

終わりに

 

比較的無難な展開で、注目すべきポイントはここだ!と言うのは言いづらいのですが、基本的にベーシックな出来のアニメと言う感じでした。

 

今後、仲間が死ぬようなことはあるのか、伏線らしきものはきちんと回収されて行くのか、満足の行く結論にたどり着けるのか、楽しみにしています。

【東京リベンジャーズ 第13話 Odds and Ends】感想

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あらすじ

 

日向を目の前で失った武道。ドラケンを救っても卍會を変えることはできず、日向を死なせてしまったことから、武道は卍會の頂点に上り詰めることを決意する。

 

日向の葬式において、武道は覚悟を胸に日向の仏前に手を合わせる。それを見ていた直人は、今まで行動を共にしてきた武道が日向の死を受け入れているかのように見えてしまい、ついに感極まってしまうのだった。

 

葬式の後、日向の母から渡したいものがあると布包みを渡される。武道がそれを開くと、そこには武道がプレゼントしたネックレスの焼け焦げた姿があった。母親にまでお気に入りと認識されるほど大切にしていたというネックレスを武道は受け取る。

 

そのすぐ後、武道は直人と話す。直人は自分たちのしてきたことが無駄だったのかと落胆しきっていたが、武道は自ら決めたこと「過去に戻って自分が卍會のトップになること」を語る。

そのあまりに突拍子もない案に、少しだけ元気づけられた直人は、再び行動を開始するのだった。

 

かなり時間が経ってから、武道は直人に東京拘置所に呼び出される。長らく音信不通になっていた直人からの呼び出しだったうえ、何も聞かされていなかった武道は戸惑いながらも面会室へ向かう。

そこで出会ったのは、死刑囚・龍宮寺堅であった。殺人で死刑を待つ身となったドラケンだったが、自分のしたことを後悔していないと語った。そして、武道に東京から逃げろと言うのだった。ドラケンは、自分を尋ねてきた理由が、武道が何らかの形で襲われたからだと察していたのだった。

 

そして、喧嘩に明け暮れ、何も考えずただ組織を大きくしていくことだけを考えて居られた子供時代を、ドラケンは懐かしむのだった。

無慈悲にも、面会時間は終わってしまう。ドラケンは去り際に、稀咲はもともとマイキーに心酔していて、それが何らかのきっかけで憎しみに変わってしまったこと、それによって、マイキーからすべてを奪おうとしているのだということを語る。

 

そして、面会から帰った武道と直人は、武道の提案したトンデモミッション「卍會のトップになる」という約束を交わして、まず手始めに武道はパーちん不在によって穴となった参番隊隊長になることを目指すと言って、過去に戻るのだった。

 

武道が過去に戻った瞬間、なぜか武道は銭湯に居た。そして、戦闘ではしゃぐマイキーとドラケンという唐突なシチュエーションに驚きつつも、内心では再会を喜ぶのだった。

 

はしゃぐ二人に巻き込まれながら、風呂時間は終了し、二人は武道に行き先を告げる。行先は「参番隊隊長任命式」。そして、銭湯の入り口にはすでに隊長たちが揃って居るのだった。

 

友情シーンにはほだされちゃいます

 

なんだかんだで、少年漫画らしい友情シーンは結構盛り込まれるのがこのアニメです。今回も、死刑囚ドラケンに出会ってから、12年前のやんちゃ時代のマイキー・ドラケンの掛け合いを見ていると、ついほだされそうになりました。(ほだされるのは悪い事ではないと思っています

 

ドラケンとの面会は超短時間で、ドラケンが言いたいことだけ言って終わったようなシーンでした。正直、武道視点で言えば結構長く待ったのにこれだけしか情報が無いし、視聴者目線で言えば、ドラケンに会わずに過去に戻っても大して変わらなかったんじゃないかと思うようなシーンでした。

マイキーとドラケンのはしゃぐシーンを見るまでは。

 

武道はドラケンが12年たっても変わっていないと感じていました。確かに、筋を通して正義を貫くドラケンの姿は、死刑を待つ身となっても変わってはいませんでした。ドラケン自身も後悔はしていないと語っていました。

それでも、マイキーとはしゃいで戦闘で喧嘩するようなバカやったりしている時とは、やっぱり違っているのだと感じました。

 

マイキーとドラケンははしゃぎ合って当たり前でしたが、12年後にはそんな当たり前すら消え失せている。そんなことを印象付けるシーンとして、ドラケンとの面会を入れたのはアリだと思いました。

 

このままいくと、武道は決着をつけるまで、現在には戻らないような気がします。そうなると、数年間は戻らないでしょう。ただ、すべての決着をつける前に、現在のマイキーがどうなっているのか、それは見せてほしいように感じました。

それは、今回のドラケンの様子を見て強く思いました。

 

しかし、数年間寝たきりになっていたら、それだけで立ち上がれないほど筋肉が弱っていそうなんですが、その間も直人の部屋で点滴生活になるのでしょうか。適切な医療処置が行われていないで数年間点滴だけで寝たきりになったら、普通に死んじゃいそうなもんですが、どうなんでしょう。

 

稀咲はそんなに外道でもない?

 

稀咲はマイキーにほれ込んでたけど、その反動でとにかく悪に落ちてしまった、と言うようなことがドラケンから語られました。

前に河原で武道とすれ違ったころから、稀咲はなんだか悪そうな顔をしていました。半間と結託して『メビウス』とキヨマサを使ってドラケンを殺そうとしたのも、『ヴァルハラ』の総長として卍會を潰そうとしていたのも稀咲なんだと思っていました。

 

ただ、ドラケンの話を聞いているとそうでもないのかな、と思いました。

『ヴァルハラ』と卍會の対決後に、稀咲がマイキーにほれ込んで、その後何やかんやあって敵対してしまったという流れは、紆余曲折があり過ぎて、なんだか納得がいかないような気がします。

そこまで紆余曲折があると、物語としてのまとまりが無くなってしまうからです。

 

とはいうものの、一方で、稀咲はマイキーを追い詰めるためならどんな手でも厭わないようです。日向もその一環で始末されたのかもしれませんが、一番最初、ループを開始する前に、日向がどうして卍會の的にかけられたのかと言う謎はやはり謎のままです。

 

稀咲がマイキーと道をたがえたのはおそらく数年以上前のことかと思われます。ドラケンの裁判があるからです。上告しなければ、裁判の期間はそれなりに短くはなりますが、死刑判決となるような事件であれば、ある程度、慎重に裁判が執り行われることでしょう。

 

しかし、ドラケンが死刑囚になるとは意外でした。確かに、ドラケンが居れば卍會は道をたがえることはない以上、ドラケンを排除する必要はありましたが、逆に、ドラケンに対する人望もそれ相応にあるはずなので、ドラケン派が何らかの行動を起こしそうなものですが、一体どうしちゃったのでしょうか。

その時点で稀咲はドラケンから仲間すら遠ざけられるほどの権力を握ったということになるのでしょうか。

 

終わりに

 

いずれにしても、謎多きまま12年前に戻りました。数々の謎が素早く解決されるとは思えず、このまま2クール目でも解決しないんじゃないかとも思っています。

 

これはしばらく腰を据えてみることになりそうですね。

ポッと出『解放戦線』【僕のヒーローアカデミア 第102話 いざ!エンデヴァー事務所!】

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あらすじ

 

No.2ヒーロー・ホークスは『敵役連合』が一員・荼毘と通話していた。先日、『敵役連合』が脳無を放った際、ホークスが連れていたヒーローがエンデヴァーであったこと、それによって、脳無が倒されてしまったことについて、荼毘は何かと苦言を呈する。

しかし、ホークスは荼毘の意図を見抜いており、不平を述べつつも、次なる指示を出してくるであろうことを見抜いていた。

そして、荼毘は最後のチャンスと言って、ホークスの意図していた通り、次なる指示を出すのだった。

 

その指示を聞いたホークスはヒーロー公安委員会に手短に報告をし、次からは暗号でやり取りすること、通信をひかえることなどを伝える。

その足で、負傷しヒーロー活動を休止していたベストジーニストのもとを訪れるホークス。ヒーロー活動の再開を語るベストジーニストの背後で、ホークスは不穏にも翼の剣を構える。

 

その後、大きなカバンを持ったホークスは連絡がつかないことに苛立ちながら、跳び続けるのだった。

 

 

年末。実家に帰省していた緑谷は、母に学校であったことを嬉々として語る。母は危機一髪な状況を聞いては冷や冷やして涙する一方で、無個性で無力だった息子の立派な成長を喜んで涙するのだった。

年が明け、緑谷のインターンが始まる。インターン先は、爆轟、轟と同じくエンデヴァーの事務所。

事務所につく前に、出迎えのエンデヴァーと出会う3人。親バカっぽさを露呈するエンデヴァーと相変わらず柄の悪い爆轟の間でひと悶着起きそうな雰囲気が漂う。轟は冷静で、緑谷はテンパっていた。

 

緑谷の記憶の中のエンデヴァーは、体育祭の時に、轟の対戦相手である緑谷に威圧を賭けに来た「怖い人」だった。しかし、一頃に比べると、落ち着いたエンデヴァーを見て、緑谷は以前ほどの恐怖を感じなかった。

 

 

それは過日、オールマイトと緑谷と爆轟が面談をしていた時の事。

オールマイトは緑谷の訓練が順調だということでエンデヴァー事務所へのインターンを勧めていた。

そして、オールマイトは爆轟に対しても、エンデヴァー事務所へのインターンを勧めた。それは、前と変わりつつあるエンデヴァーを見て、爆轟も学べと言うことだった。

 

 

緑谷たちと合流したエンデヴァーは、緑谷を見て、かつて自分が体育祭で緑谷と見えたことを自ら話題に出す。

しかし、その瞬間、エンデヴァーは危機を察知し、走り出す。インターン生3人は、追いついて自らの目で学べというエンデヴァーの無茶ぶりにも即座に対応してエンデヴァーを追いかけ始める。

 

悪事を犯しているのは不吉な予言をばら撒く、ガラスを操る個性の持ち主だった。しかし、熱でガラスを溶かしてしまえるエンデヴァー相手に勝ち目もなく、初動対応が迅速だったエンデヴァーにあっという間に敵役<ヴィラン>は追いつめられてしまう。

 

しかし、逃げた先にはエンデヴァーへの待ち伏せが配置されていた。それをインターン生3人が攻撃しようとした瞬間、ホークスが現れ、待ち伏せ犯たちをあっという間に蹴散らしてしまう。

 

その後、エンデヴァーと言葉を交わすホークス。ホークスは「異能解放戦線」なる不穏な本をエンデヴァーに執拗に勧めてきた。ホークスは、マーカーをひいたところだけでも、と言って無理やりエンデヴァーに本を渡す。そして、ついでにインターン3人組にも本を渡す。

何かただならぬ雰囲気に気圧されて、エンデヴァーは本を受け取ってしまう。

 

ホークスは飛び去ったのち、自ら柄にもない事をしたことについてため息をつく。そして、敵側に常に監視されている危機的状況の中、致し方なかった方法となってしまったことに不安を抱きつつも、エンデヴァーに自分のメッセージが届いてくれと願うのだった。

 

そして、やっとインターン3人組はエンデヴァーの事務所に着く。いまやNo.1ヒーローとなったエンデヴァー事務所は連日超多忙な状況だった。そんな状況でも、仕事を奪ってやるぜと息巻く爆轟だったが、その一方で、自室にこもっているエンデヴァーの様子に何かを感じてもいた。

 

エンデヴァーは自室に引きこもり、ホークスのただならぬ真剣な雰囲気と今までの言動との不一致が気になり、本をめくっていた。そして、本に隠されたメッセージに気付く。

敵は「解放戦線」なる連中であること、その数なんと数十万であること、4か月後に決起すること。

とんでもない情報にエンデヴァーは声も出せぬようだった。

 

解放戦線とは何ぞや

 

今回、突如出現した「解放戦線」。今まで、死柄木を筆頭とした『敵役連合』が黒幕として動き回ってきました。一方で、『敵役連合』は『オール・フォー・ワン』が死柄木に与えた組織であり、『オール・フォー・ワン』の本体勢力は別に存在するかのような描写もありました。(ギガントマキアなど

 

『オール・フォー・ワン』の最大の遺産が『解放戦線』ならば、それはそれでとんでもない遺産です。なにしろ、数だけ見ても数十万ということで、それだけの人数が決起すれば、ヒーローどころか全国を巻き込んだ全面戦争になること請け合いです。

ただ、逆に言うと、数十万もの人間が集っているからこそ、『オール・フォー・ワン』が絡んでいるとも想像できるのであり、彼のカリスマが無ければ、ここまでの人数は揃えられなかったともいえるでしょう。

 

ただ、ストーリー進行はゆっくり目ながら、伏線や謎をばら撒いて来た『ヒロアカ』にしては、『解放戦線』の登場は唐突な感じがしました。仮にオールマイトが『解放戦線』について何も知らなかったりしようものなら、彼の偉業は仮初の平和を作っただけの偽物ヒーローになってしまう感じがします。

 

『解放戦線』は完全な組織と言うよりは緩いネットワークで、ちょっと手軽に自分の立場を利用して提供された資金・情報・空間などを、一部の幹部や主要メンバーが利用している組織ではないかとも思っています。そうでなければ、数十万のメンバーを操るだけでもかなり大変だろうからです。

 

ただ、そうなるとオールマイトの平和の象徴としての輝きが褪せてしまうことにもつながりかねません。

 

やや突発的に表れた『解放戦線』。それは今までコンスタントに積み上げてきた『ヒロアカ』にしては、ポッと出の後付け設定感のする、そう言う意味で危険な組織に感じました。

 

ホークス大活躍

 

潜入捜査をしていることが描かれていることから、当然、出番が多くなるだろうとは思っていましたが、もはやここまで露骨にホークスが活躍するとは思っていませんでした。

 

『解放戦線』についての情報をもたらしたのもホークスであり、まるで、オールマイトの時代が終わったのを象徴するかのように、出番が増えたキャラクターと言ってもいいのではないのでしょうか。

 

オールマイト時代の終焉を象徴するのは、本来No.1ヒーローであるエンデヴァーであるはずなのですが、エンデヴァーはオールマイトがギリギリ現役だった時代から作品に登場していた一方で、ホークスはオールマイトが完全引退した後に登場した新キャラクターだったこともあり、どうしても「ポスト・オールマイト」の第一人者かのようなキャラクターのイメージがあります。

穿った見方にはなるかもしれませんが、テーマカラーも黄色っぽいし、前髪もオールマイトのトゥルーフォームの時の形と似ているし、なんとなく全体にオールマイトを大人しくしたように見えなくもありません。ただ、ホークス本人はオールマイトよりも、その圧倒的カリスマの前でなおもライバル心を抱き続けたエンデヴァーの方に入れ込んでいるので、オールマイトの真似しているというのはあり得ませんが。

 

結局のところ、ホークスも『解放戦線』と同じくポッと出感のあるヒーローなので、ひょっとして、ホークスと解放戦線はてこ入れで入れることを強要されたんじゃないのかな?と邪推してしまうのでした。

 

終わりに

 

今まで丹念にエピソードを積んできただけに、『解放戦線』の設定はやや突然気味に登場した感じがしました。

とはいえ、『解放戦線』は名前が出てきただけの状態なので、今後、何らかの伏線回収があると期待をしています。

 

 

 

 

サスペンスではなくなってきた【東京リベンジャーズ 第12話 Revenge】感想

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新クール前の置きの一回

 

今話は完全に新クールに向けての準備の回となっており、シナリオとしてのテンポは大分悪いようにも感じました。

 

出てくる登場人物も全員大人なので、ギャグシーンも入れ辛いようで、前回の様に「分かりやすく羽目を外す武道」のようなこともありませんでした。

 

テンポの悪さはこの作品でも度々みられる傾向であり、結構引っかかって居る所です。乱闘の中でドラケンを探してウロウロしているだけで話が終わってしまった回もありました。

 

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物語が始まった直後の段階では、物事が精緻に組み合わさって、ストーリーが進んでおり、無駄のないエピソード運びに感動させられました。

 

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ただ、1クール目中盤以降、武道がマイキーと一緒に行動するようになってからは、武道自身が割とマイキーやドラケンと話を着けて何とかしようとする傾向が見られ、一歩引いたような行動が見られ、どうしても不満が募っていました。

 

そう言った経緯から、今回についても、新展開の前準備になるだろうな、とは思っていたのですが、ここまで露骨にそうなるとは思っていませんでした。

 

しかも、これと言った伏線になりそうな要素もなかったことも残念な理由でした。こういった準備回を用意して、時間を稼いでいく手法は、『ヒロアカ』で良く用いられていました。

そのため『ヒロアカ』は謎を蒔くことに終始してしまい、ストーリーに進展しない回がそこそこあり、私としてはそれに対して結構苛立ちを感じたりもしていました。

 

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ただ、一方で、露骨に伏線らしい伏線があることで、少なからずストーリー進展に関与していることも事実です。露骨ななりに伏線を張っておいてくれることに対して、今回、伏線と思しき要素が特になかったことから、ストーリー全体の進展に何ら関与しないシーンが多く感じてしまったのが、良くなかったのかなと思いました。

 

あれで死ぬのか?

 

壁向きに止まった軽自動車にジープで追突して、どっちも死ぬというのはよほどスピードを出していても、いくらなんでも無茶なんじゃないかと思ってしまいました。

 

追突された段階では、日向は足の感覚が無いと述べており、無理やりにでも引っ張り出せば少なくとも命は助かったんじゃないかと思ってしまいました。(状況が分かりづらかったので、引き抜くことでかえって死亡させてしまう可能性はありましたが

 

爆発2連続で帰らぬ人と言うのも不確実性の高い方法と言いますか、実際にそんなこと起きるのか?!と思うような出来事になってしまっていました。

 

 

ただ、アッくんの心情を考えると、確実な方法ほど、自分の親友とその彼女を手にかける生々しさが重く伝わってくる方法になってしまうため、車で追突するというやや遠回しな方法の方が、気持ちが楽だったのかもしれないとも思いました。

 

殺害について、何処まで卍會が詳細に段取りを決めていたのかはわかりませんが、アッくん一人にすべて負わせていた様でもないようで、半間も一枚噛んではいる様でした。

 

ただ、複数人絡んでいるとすると、アッくんの心情が無視されやすくなり、もっと生々しい方法になってしまうのではないかとも思いました。

 

この辺の話の整理がきちんとついていないところにどうしてももどかしさを感じてしまいました。

 

いかんせん、この作品のジャンルが「サスペンス」と聞いたときから、リアルよりな作品だと思い、リアリティを期待してしまっていました。

そのせいで、「追突だけで下半身がつぶれたり、爆発を起こすような車とかどんな欠陥車やねん」とか不埒なことを考えて視聴してしまっていました。

 

また、日向と同様にターゲットにされていたような武道ですが、あっさりと半間に見逃されています。半間の腕ならば、武道をどうにでもできたような気がするので、武道はターゲットとしての優先度は日向よりも下なのかもしれないとも思いました。

 

そうなると、日向は一体何をしでかして卍會の的にかけられることになったのでしょうか。現在は過去が改変され、武道を通じて何度か卍會との接点を持った日向ですが、一番最初に命を狙われた理由は明かされていません。

 

日向のまっすぐな性格では、卍會の悪行に対してストレートに物申した可能性はあります。それでも、いきなり卍會がアッくんを指名して殺させるということはよほどの何かをしでかした(幹部を張り手したとか)とかだと思うので、日向はなぜかくも狙われるのかと言うことが非常に気になりました。

 

いつ死ぬかと言う緊迫感

 

ただ、それでも今話を視聴中に感じていたのは「いつ日向が殺されるか」という緊迫感でした。

 

メタ的な展開予想にはなってしまうのですが、今後、話が続いていく以上、日向は殺され、武道は改めてタイムリープをすることを強いられることは分かっていました。

なので、日向がどの段階で殺されてしまうのかと言う緊張感は常にあって、内心冷や冷やしながら視聴をしていました。

 

結果的には、半間が登場して、終盤で殺害されるという流れになったのですが、一体、いつどこから何が飛んでくるのかわからないという状況では内心かなり冷や冷やしていました。

 

終わりに

 

リアルよりの作品だと思っていたけど、車の追突で二人死ぬという衝撃展開に「あ、これ、ファンタジーなんだな」と思うことになりました。

 

アニメ冒頭での神展開はどこ吹く風の、ダラッとした展開になってしまったことも残念でした。

 

 

 

完結!良アニメ【すばらしきこのせかい The Animation 第12話】すばらしきこのせかい

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あらすじ

 

三つの頭を持つ蛇へと変身したキタニジ。その力は今までの死神を圧倒的にしのぐものだった。

 

しかし、ネクはビイトとシキと言う仲間の援護を得て、二度の共鳴攻撃を駆使し、キタニジを倒す。キタニジは渋谷の危機をつぶやきながら消えて行ってしまうのだった。

 

キタニジを倒した3人の前に扉が現れる。その扉の先に『コンポーザー』がいると確信して、ネクたちは扉をくぐる。扉の先は『CAT』のグラフティがびっしりと壁に描かれた部屋だった。

 

もはや疑う余地はない。『コンポーザー』はハネコマである。そう信じたネクは『コンポーザー』であるハネコマに呼びかける。

しかし、そこに姿を現したのはハネコマではなく、ヨシュアだった。

 

ミナミモトの自爆からネクを庇って消えてしまったと思われていたヨシュアとの再会を喜ぶネク。しかし、ヨシュアは自らが『コンポーザー』だと語った。

 

そして、ヨシュアは自分が『コンポーザー』として渋谷を下卑た町として認識し、消滅させることを決意したと語る。その時、渋谷を存続させることを願ったキタニジは、1か月の期限で渋谷を変革することを命じられるのだった。

 

衝撃の真実にたじろぐネクだったが、『コンポーザー』になることを目指していたビイトはヨシュアに襲い掛かる。しかし、『コンポーザー』の権限ですべてをコントロールできるヨシュアはビイトをたやすく拘束してしまい、その上で、シキも拘束する。

 

さらに、ネクが失っていた記憶が返却される。その記憶の中では、ミナミモトがヨシュアを襲い、ヨシュアがミナミモトを返り討ちにし、その後、居合わせたネクを殺害し、参加者バッジを渡しているのだった。

 

ネクは自分を殺したのがヨシュアだったと思っていたことを後悔すらしていた。しかし、真実はその通りヨシュアがネクを殺したのだった。

 

そして、ヨシュアはネクとゲームをしようと持ち掛ける。合図に併せて銃を撃つ決闘を持ちかけるヨシュアはカウントダウンを始める。戸惑いを隠せないままに銃を握るネク。しかし、その脳裏にかすかにかつてハネコマが語った言葉がよぎる。そして、その言葉通り、かつてのパートナー・ヨシュアを信じ、銃を手放すのだった。

 

死神ゲームとは何の関係もないある日。

ネクは渋谷のスクランブル交差点で目を覚ます。今度は何が始まったのかと混乱するネクだったが、行きかう人々の一人とぶつかったことで、自分がいま、リアルグラウンド<現実世界>に居ることに気付く。

 

それから何日か後。

ハチ公前で待つビイトとライムのところに、ネクがやってくる。軽口をたたき合う3人のところに、さらにシキがやってくる。そして、ネクはヘッドフォンを外すと、シキと握手を交わすのだった。

 

その様子を104(現実の109)から見ていた二人の男、ヨシュアとハネコマはこの一件に関して言葉を交わしていた。その中で、次々と真実が明るみに出ていく。

 

結局、ヨシュアが渋谷を消滅させなかったのは、ネクが3週間の短期間で渋谷の人々とのかかわりの中で、著しい成長を遂げたことを認めてのことだった。

 

渋谷を変革し、渋谷消滅を回避するため、キタニジがとった作戦はハネコマに依頼し『レッドスカルバッジ』を作製させ、それを死神ゲームのミッションを通じて配布させ、『レッドスカルバッジ』から『インプリント』で人々を洗脳するという方法だった。

 

更にハネコマはミナミモトにヨシュアの正体を明かし、ミナミモトがヨシュアを狙うように仕向けた上、ミナミモトの禁断化に手を貸したのだった。そして、あわよくばミナミモトがヨシュアを倒して、渋谷の消滅を回避させる道を取らせようともしたのだった。

 

死神ゲームで奪われた物はすべて元に戻った。2回目の死神ゲームで出会ったカップルも、ロックミュージシャンの死神も、ヤシロもカリヤもそれぞれの生を謳歌していた。

 

そして、ハネコマが仕込んだものはもう一つあった。渋谷中に描かれた『CAT』のグラフティ。そこに触れた者にはインプリントによって「全力で今を楽しめ」という言葉を脳裏に刻まれるのだった。

桜庭ネク。彼は幾度となくそのグラフティに触れていたのだった。

 

そして、ハネコマは白い翼をはためかせると、どこかへ飛んでいった。

 

ネクにとっての全ての発端となった宇田川町のグラフティには、ヘッドホンと白い翼が書き足されていた。

 

完結!良アニメ

 

流石は知る人ぞ知る良ゲーム『すばらしきこのせかい』のアニメでした。シナリオに関してはかなり気に入っています。

 

話を壮大に過ぎなかったことにより、話としての筋の通りが良く、構成がしっかりしたように感じたからです。

 

登場人物の過去についての深掘りは極めて最低限度で、かなり浅かったともいえるでしょう。ただ、その分、現在のロジックについてしっかり詰められていたことが私にとってはとても好感度が高かったです。

 

『コンポーザー』はハネコマではなく、ヨシュアだったというのも意外性の高い点でしたが、だからこそミナミモトに狙われていたのだとつじつまが合い、割としっくりと来ています。

 

最後のハネコマとヨシュアの淡々としながらも核心に迫る会話も好きです。核心に迫っているくせに淡々と会話するところに強者の余裕を感じさせる演出がお気に入りです。

 

 

 

 

天使

 

ハネコマと『コンポーザー』ヨシュアは「天使」ではないかと思われます。

 

直接的に本編で天使と言う言葉は登場していません。

ですが

  • ハネコマの持つ死神とは異なる白い翼
  • ヨシュアの攻撃で時折登場する白い天使像
  • ヨシュアの発言の中に含まれる「堕天」

以上のことから、おそらく「天使」ではないかと思われます。

 

そして、天使は死神の上位存在として、強大な力を有しているとも考えられます。ハネコマが『レッドスカルバッジ』を作製したのも、キタニジには無い技術があってのことだと思われます。

 

ヨシュアがリアルグラウンドでも特殊な能力を持っていたことは、本人の口からそれとなく語られており、ヨシュアが『コンポーザー』だったという点んもさして唐突な印象は受けませんでした。

 

よく考えるとハネコマと言う名前も、「羽」が入っていることから、かすかに天使なくとも翼を持つ何者かであることが暗示されていたのだと思われます。

 

終わりに

 

構成がしっかりしていて割とお気に入りだったアニメですが、12話でしっかりと完結させられました。寂しいと思う一方で、きちんと話がまとまったことについては、賛辞を送りたいと思います。(偉そうで申し訳ありませんが

 

分かりやすいギャグ回【僕のヒーローアカデミア 第101話 メリれ!クリスマス!】感想

僕のヒーローアカデミア 第101話 メリれ!クリスマス!の感想です。

 

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たまには突き抜けたギャグ回で息抜きするのもありだと思えるちょっと良い回でした。

 

 

 

あらすじ

 

泥花市が崩壊する。その中心で、笑っていたのは死柄木だった。

 

 

先日、仮免取得後30分で戦闘を行ったということで、爆轟と轟はインタビューを受けていた。相変らず口の悪い爆轟に対して、轟は微妙にちぐはぐな回答をし、天然っぽさを見せつけるのだった。さらに、オンエアされたものを見ると、爆轟の口の悪いシーンはまるごとカットされ、轟の天然回答だけが放送され、爆轟は見切れているのがちょっと映るだけだった。

この一件で大爆笑するクラスメイトをよそに、緑谷は泥花市の被害について報じるニュースを見ていた。死傷者は少なかったものの、破壊規模は大きかった。それでいて、一般市民からの声は、むしろヒーローに対して厳しい物ではなかった。

 

麗日、曰く、エンデヴァーが戦った時、その活躍に目を向けろと叫ばれた一件から、ヒーローへの風当たりは弱まっているとのことだった。

 

そんな、ヒーロー報道やインタビューが身近になってきた1年A組のところに、メディア露出の為の実習がMt.レディと共にやってくる。

イケメンの)轟に目を付けたMt.レディの手によって、轟がインタビュー実習の先陣を切らされる。轟が必殺技を放つと、技を見せることについての質問が出る。Mt.レディ答えて曰く、分かりやすさを重視しなければ、ということで、皆、一斉に自己紹介を始めると、思ったよりも好感触であった。

 

しかし、例外も居た。爆轟は相変らず口が悪く、緑谷は注目を集める機会に恵まれなかったため、ガチガチに緊張してしまうのだった。

そして、緑谷の個性の方にも話が及ぶと、そのまま、話は先日の訓練の際の暴走に至る。緑谷は自らの中にある力を引き出し、コントロールすることを意識し、鞭のような個性を発現させることに成功する。が、ものすごく小さかった。本人は大いに喜んでいるものの、成果とのギャップに周囲は唖然とするしかなかった。

 

その頃、オールマイトは『ワン・フォー・オール』の歴代継承者について徹底的に調査を行い、やつれていた。そんなオールマイトのところに、雄英高校校長・根津が訪れる。そして、ヒーロー事務所でのインターンを実施することを告げるのだった。

 

その後の職員会議にて、根津は教職員全体にインターンについて共有する。ヒーロー飽和状態ともいえるほどにヒーローが多い状態で、インターンでさらに学生にヒーロー活動を実施させることについて疑問が呈される。さらに、今回はヒーロー公安委員会、つまり、政府からの要請でインターンを実施しろとのことだった。

『敵役連合』の動きについて何か掴んでいる物があるのかもしれないと薄々感づく教職員一同だったが、ひとまず、ヒーローインターンの実施を学生への課題とすることで、職員会議は解散となった。

 

そして、その日はクリスマス。1年A組のメンバーはクリスマスパーティーにいそしんでいた。ごちそうを食べる中で、冬休みの課題のインターンについての話題になる。

 

前のインターン先に行くことにしている者もいれば、緑谷の様に事務所都合で断られてしまうところもあった。

 

話に加わろうとはしないが、なんだかんだで絡まれた爆轟もインターンの話を振られる。爆轟は職場体験先であったベストジーニストのことを思い出していた。

ベストジーニストは現在行方不明とのことだったが、爆轟に広い世界を見せることに努めるようにと語り、インターンで改めて爆轟にヒーロー名を持ってくるようにいいつけていたのだった。

 

せっかくのパーティーに水を差すなとキレるメンツもいたが、そこにエリがやってくる。ちぐはぐな知識で季節のイベントすべてを実践するエリだったが、かえってそのちぐはぐさが幼さと相まって受けるのだった。

 

そして、クラス内でのくじ引きのプレゼント交換も。緑谷はこんなクリスマスが来年も楽しめればと思うのだった。

 

クリスマスパーティーの後。轟が緑谷と爆轟に声をかける。インターン先が未定ならば、No.1ヒーロー『エンデヴァー』の事務所に来ないか、と。

 

ギャグ回に振り切れるのもありだな

 

前回は伏線を張るような形でメインストーリーが進むということはなく、置きに来ているという感じのする1話でした。

 

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それ以前の訓練編もどちらかと言うとメインシナリオに絡まないエピソードでした。各々の成長と言う観点では、合同訓練編を描くことは非常に大事な一方で、結構長くなってしまったので、メインのストーリーを早く進めてくれないかな、と言う気持ちも出てきていました。

 

そして、今話は次回予告の段階から、もうギャグ回・日常回であることは明らかで、少し不満を感じていたのも事実でした。

 

ただ、話としては全体に思いっきりギャグ・日常に振り切れていて、それはそれでいい判断な気がしました。

これだけ振り切れてしまうと、かえって頭を空っぽにして楽しむことができるので、閑話休題としては丁度良いように感じました。

 

冒頭で泥花市の謎のシーンが入ったりと、『ヒロアカ』らしい、露骨な伏線シーンもありましたが、それ以外は基本的に畳みかけるようにギャグがポンポンと出てきたので、見ていて非常に楽しめました。

 

 

謎の組織の正体・ヒーロー公安委員会

 

かつて、ホークスが荼毘と密会をした際、ホークスに『敵役連合』への潜入捜査を命じた人物たちに、見覚えが無かったことから、謎の組織と紹介したことがありました。

 

 

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今回、その人物がヒーローインターンを要請した『ヒーロー公安委員会』のイメージとして登場したこと、そのシーンにホークスも居たことから、この組織は『ヒーロー公安委員会』であり、登場した二人は上層部であろうことが分かりました。

 

ただ、ヒーロー公安委員会について謎なのは、警察との関係性です。現実の日本では、警察は『国家公安委員会』の傘下組織です。もし、警察の立ち位置が同じだとすれば『ヒーロー公安委員会』と『国家公安委員会』が同列であり、『ヒーロー公安委員会』と警察は別組織と言うことになりそうです。

 

根津校長がインターンについて警察の塚内に話す場面もありましたが、それがまた、この議論をややこしくしています。

 

インターンについて話したのはオールマイトであり、オールマイトが過去の『ワン・フォー・オール』継承者について調査する為、警察に出向いていたため、塚内はその場に居合わせただけ、とも考えられます。

 

さらに、『公安委員会』がホークスに『敵役連合』への潜入調査を命じていることはおそらく、塚内も知らされていない事実だと考えられます。

 

なので、『ヒーロー公安委員会』と作中における警察の関係性については不明な点が多かったと言わざるを得ません。

 

ただ、ここまで細かい事について考えてしまうのは私の悪い癖で、あんまりこの辺については考えられていないような気がします。

 

終わりに

 

ギャグ回にふりきったことで、ストーリーの進みが遅いという不満を感じ辛かった今回。

なんだかんだでこういう日常回をきちんと描けるのもいいもんだなと思いました。

 

 

 

ハッピーエンド?【東京リベンジャーズ 第11話 Respect】感想

東京リベンジャーズ 第11話 Respectの感想です。

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あらすじ

 

武道がキヨマサを倒し、悪友たちが取り巻きと戦い時間を稼いでくれたおかげで、救急車が間に合う。キヨマサの取り巻き達はサイレンを恐れ、逃げて行ってしまう。

 

武道は救急車に乗り込み、ドラケンと共に病院に向かう。

 

その頃、抗争の現場では、半間がどれだけ戦っても息一つ上げないマイキーの体力に呆れ始めていた。そして、サイレンの音が響き始めたことで、皆、逃げ出し始め、半間のところにもお迎えが来る。

 

迎えのバイクに乗って逃げ去る間際、半間は最強の暴走集団『ヴァルハラ』が設立され、自身が初代副総長に就任すると語り、『ヴァルハラ』が卍會の敵として立ちはだかることを伝えると、そのまま去ってしまう。

 

一方、救急車の中では意識はないがバイタルサインはぴんぴんしていたドラケンが急に心肺停止に陥ってしまう。救急隊員の処置もむなしく、ドラケンは心肺停止のまま手術室に運び込まれてしまう。

 

手術室の前で立ち尽くす武道のことろに、悪友たちと日向、エマがやってくる。そして、全員事情を聞いて呆然とする

さらに、ペーやんと三ツ谷がやって来たので、武道が改めて事情を話すと、やはり二人も立ち尽くすしかなかった。

 

そこにマイキーがやってくる、三ツ谷、武道、ペーやんがそれぞれの思いを胸にマイキーに声をかけようとするが、マイキーは落ち着いた様子でそれを制止し、笑いながらドラケンを信じるようにと伝える。

その頃には卍會のメンバーも病院の駐車場に集い、ドラケンの様子をかたずをのんで待っていた。

 

手術は成功だった。その場の一同皆喜び、三ツ谷は待機中の卍會メンバーにそのことを伝えに行こうとする。その時、ペーやんが三ツ谷に声をかける。

 

三ツ谷はぺーやんのことを許すと同時に、ドラケンが会えないと分かっていてもパーちんの面会に行っていること、それだけドラケンがパーちんを思っているのだということを伝える。

 

ドラケンの生存を聞いて喜ぶ卍會メンバー。日付が変わってしまうほど遅くなってしまったことに今更気付く日向。武道はそこでドラケンが死ぬ日を乗り越え、ミッションを完全に成功させたことに気付く。

 

そこで武道は、マイキーが居ないことに気付く。武道がマイキーを探して病院をさまようと、マイキーは物陰で一人、ドラケンの無事に涙しているのだった。武道はその様子を物陰からひっそりと見つめているのだった。

 

後日、抗争でドラケンを救うという活躍をしたという噂が広まった武道は目に見えてわかりやすく調子に乗っていた。調子に乗ったまま、ドラケンの見舞いに行くと、さすがに釘を刺されるも、マイキーからと言うことで、特攻服を渡される。それは、マイキーが初めて纏った特攻服であり、誰の目から見てもとんでもない物だった。

それからドラケンは、命を救われたことに頭を下げる。そして、マイキー本人は屋上に居るからと言うのだった。

 

ドラケンの言葉に従って屋上に居るマイキーのところに武道が行くと、マイキーは持ち前の勘の良さで、この抗争に関する一連の出来事が腑に落ちないと語った。そして、その中でもとりわけ、抗争のことを知り、ドラケンを救出することにいち早く対応しようとしていた武道についても納得がいかないと語るのだった。

しかし、マイキーはドラケンを救ってもらった恩義もあることから、それ以上深くは武道のことを追求しないで置いてくれるのだった。

 

武道は現在の時間へと帰る覚悟を決め、日向の家を訪れる。日向に直人を呼び出してもらうように頼むと、武道は四つ葉のクローバーのネックレスを日向に手渡す。自分が日向と一緒に居られた証を残せればと思い、安物ではあるものの、武道なりに考えてのチョイスだった。

 

そこに、呼び出された直人が顔を出す。武道が直人に握手を求めると、不可解ながらも直人はそれに応じてくれ、武道は現在に帰還することに成功する。

 

そして、気が付くと武道は解雇されたはずの店でバイトをしていた。事態が呑み込めずにいたが、スマホを見ると、日向が殺されたニュースも直人の連絡先も見つからなかった。

 

今までの出来事は夢だったのかと思い始めた時、武道は手に刺された傷が残っていることに気付き、タイムリープは夢ではなかったのだと理解する。

しかし、サラにスマホをみていると、美容院と言う予定が入っている。何のことだかさっぱり思い出せない武道だったが、ひとまず予定の場所へと向かってみる。

 

すると、そこにはアッくんが美容院の店員として働いている姿が。武道は余りのことに感涙にむせびなく。

アッくんはかつて武道が言った「最初の客は俺にしろ」という言葉を覚えていてくれて、来月からの仕事のためにとカットモデルを頼むのだった。

 

そんな折に、武道の電話が鳴る。その電話に出ると、直人からの電話だったことが分かる。その電話で、直人は武道に日向に会いに行こうと誘うのだった。

 

友情

今回は友情を感じさせるシーンが多く、なんだかんだでついグッと来てしまうことが何度かありました。

 

特に、三ツ谷がぺーやんを許す場面は、本来であれば三ツ谷がぺーやんの処遇を決定できる立場にはないはずのものの、マイキーが抗争の場においてもぺーやんを説得したことを受けての判断のように感じられ、三ツ谷がマイキーなら仲間を大切にするという考えを受けて、判断を下しているように見えました。(あの後、ぺーやんが殴られたらちょっと笑ってしまうと思います。

 

他にも、抗争から逃げたと見せかけて、実は総員ドラケンが心配で病院に集まっているシーンもありました。抗争の間はドラケンが刺されても気づかないくせに、刺されたと分かれば総員、病院に集まってきちゃうのだから、ちょっと笑ってしまいましたが。

この卍會のメンバーが集結しているところは、騒がない様に気を使ったりなどが、ちょっと中学生らしさが出ていたのも面白かったです。

 

このアニメのジャンルとしては「サスペンス」だと思ってきたので、物語の「過程」や武道の行動についてとりわけ重視してきました。

そのため、前回は救急車を呼んだり、応援を呼んだりしていた日向の方がドラケン救出作戦での貢献度が高いといって、結構批判的なことを言いました。

 

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ただ、こうして友情を感じさせるシーンを見せらせてしまうと、「あ、これは少年漫画として楽しめばいいんだ」と思い、結構単純な気持ちで受け入れられるようになりました。

 

1クール目前半はとりわけ、サスペンス色の強い、無駄のないストーリー運びだったので、その点が凄く目を引いて「サスペンス」だと思って視聴していました。(実際、ジャンルとしてはサスペンスではあります

ただ、サスペンスとしてのロジックの緻密さよりも、友情や熱い展開を優先するのはむしろ「少年漫画らしさ」が強いとも感じています。

 

私の中では「サスペンス」と「少年漫画」はどっちが凄いとか言うことはなく、それぞれに別の良さがある物だと思っています。

なので、前回と今回を合わせて「サスペンス」としての期待度を下げて、少年漫画的な展開を楽しんだ方がいいのかもしれないと思いました。

 

ドラケン不在で光るマイキー

 

ドラケンとマイキーが一緒に居ると、マイキーは色々なことをドラケンに預けてしまい、戦う以外に光るところが無くなってしまう傾向があります。

特に、人徳面ではドラケンが圧倒的な聖人なため、この二人が同時に一緒に居ると、ドラケンの方が立てられてしまうこともしばしばです。(パーちんの面会も、ドラケンは会えないと分かっていて毎日行っているのに、マイキーは何をしているか言及なしでした

 

ただ、今回はマイキーとドラケンは別れていることが多く、その分、マイキーがしっかりしているシーンが多く見られました。

 

特に、ドラケン手術中は、皆に冷静さを取り戻させるためもあって、笑顔でドラケンのことを信用しているそぶりを見せました。無事を知ってからは感極まってか、卍會のメンバーの前に姿を現すことはできなかったのですが、それでも、親友の死の危機に直面して、笑顔を見せる豪胆さはさすが卍會のトップと言ったところでしょう。

 

また、武道についても疑問を抱き始め、勘の良さも見せつけてくれました。この一件がまだ完全に終了していない事にも言及していたのですが、その警告は武道には届かなかったようで、有頂天で現在へと帰ってしまいました。

 

ハッピーエンド・・・?

 

何もかもが円満解決し、日向は救われたかにも見えますが、(メタ的な話をすると)まだまだ話が続くことが分かっています。

そのことを考えると、現在は日向が殺されてはいないものの、更なる試練が武道と直人を襲うことが予想されます。例えばの話にはなりますが、日向に会いに行った先で、卍會の襲撃を受けて日向が殺されてしまう、など。

 

また、残った謎もあり、アッくんが身投げをするとき、アッくんと武道の会話を見ていた人物(山本?)についても後の解説がありませんでした。あの時の出来事は完全に書き換わってしまっていたので、もはやあのシーンは完全に無駄になってしまったような気がしています。

 

今後、何が起こるのかはわからないのですが、何かが起こるであろうことは考えられます。なんにせよ、まだまだ先の長い戦いに身を投じていくことになる武道ですが、今回口にしていた「すべてのことは無駄じゃなかった」をいつまで貫くことができるのか、少し心配ではあります。

 

終わりに

 

ひとまずのハッピーエンドを迎えた『東京リベンジャーズ』。しかし、この先も話は続くことが分かっており、まだまだ更なる試練に襲われることが予想されます。

 

更なる熾烈な戦いの幕開けとなる次回が楽しみと言ったところです。

 

 

謎は謎のまま【すばらしきこのせかい The Animation 第11話 審判の刻】感想

 

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あらすじ

 

蓋をされ、暗渠となっている渋谷川の奥へと進むネクとビイト。『CAT』が『コンポーザー』だと断言するビイトに対し、ネクはハネコマとの触れ合いを回顧し、どうしてもそう信じ切ることができないでいた。

二人が渋谷川を歩いていくと光を見つけ、入ってみると、そこには死神の壁に阻まれたミナミモトの姿が。

 

渋谷川の結界を破壊したミナミモトでさえ、この結界が破壊できずにいたのだ。そして、この結界がコニシがはったものだといい、そのコニシが二人のすぐそこに居るという。

 

ついに居場所を暴かれ、ビイトの陰に潜んでいたコニシは姿を現す。そのコニシはミナミモトにとある提案をする。それは、ミナミモトがコンポーザーとなったとき、コニシを現在のキタニジのような死神の中でも最高権力を持つ存在にしてほしいという願いだった。

 

結界に手を焼いていてこれ以上進めなくなっていたミナミモトはこれを快諾。二人の交渉は成立し、コニシは結界を開こうとする。

 

しかし、ビイトとネクは突如空中に放り出されてしまう。見えない足場はしっかりとあるものの、突如空中に飛ばされた二人は戸惑う。

 

更に、コニシはライムをちらつかせながら2体の獣の姿となってビイトとネクに襲い掛かる。

連携攻撃を仕掛けようとするも、複数の体を使いこなすコニシに翻弄され、連携をとることも出来ないでいた。

 

そんな折、ネクが攻撃を受けて吹き飛ばされてしまう。倒れたネクの姿に、かつて何度も救えなかったライムの姿が重なり、ビイトは雄たけびをあげる。それに呼応するかのようにコニシの中のライムのノイズが光を放ち始める。

 

そして、ついにライムはコニシの中から飛び出し、ビイトの腕の中に納まるのだった。ライムの帰還を喜ぶビイトは、ネクとの連携でライムを強化し、コニシに攻撃を仕掛ける。

 

強烈な攻撃能力を持つライムに防戦を強いられるコニシだったが、何とかライムを吹き飛ばすことに成功する。ネクはその時、踏みとどまろうとしたライムの爪に影を引き裂かれたコニシの痛みの声を見逃さなかった。

ライムにコニシの影を攻撃させると、コニシはあえなく消滅してしまう。

 

勝利を喜ぶ暇もなく、真っ白な空間に連れて来られる二人。そこで、ネクはついにシキと再会を果たす。現状を理解できていないシキだったが、ネクの説明を受けて、現状の理解をするとともにネクの変化に気付く。人との関わりを肯定的に受け入れるようになったネクの態度を喜ぶシキ。

 

その三人の目の前に、深手を負ったミナミモトの姿が現れる。

そこに、キタニジが現れる。

 

 

突如、シキが『レッドスカルバッジ』の影響を受けて暴れ出す。同時にキタニジも大蛇の姿となり、ネクとビイトに襲い掛かる。

 

シキを攻撃することをためらうネクだったが、ビイトのサポートを受けて何とか応戦する。しかし、キタニジの援護を受けたシキは抱えている人形『にゃん太』を無数に増殖させて、攻撃に転じる。

 

ビイトとネクは連携攻撃によりシキとキタニジを同時に撃破する。ネクは倒したシキに駆けよると、すぐに『レッドスカルバッジ』を摘出する。

 

しかし、キタニジは人間の姿に戻るだけで消滅していなかった。そのキタニジの手には『死神ゲーム』の参加者の掌に浮かぶカウントダウンがあった。

 

残り時間は少ないと焦るキタニジ。キタニジは人々の異なる思考やすれ違いが負の感情を生んでしまい、それが人々を不幸にしてしまうのだと語る。そして、世界の「指揮者」が存在する世界こそが「素晴らしい世界」だと語る。

 

『レッドスカルバッジ』による洗脳もすべてはキタニジが仕組んだことだった。

 

そして、その世界を実現させるため、キタニジは残された時間と力をすべて使い、3つの頭を持つ大蛇へと変化を遂げるのだった。

 

ビイトとシキが力尽きて意識を失っている中、ネクは一人で大蛇へと立ち向かう。

 

噛ませ犬になってしまったコニシ

 

散々暗躍していたかに見えたコニシでしたが、結局は彼女も噛ませ犬となってしまいました。

 

彼女が何を目論んで『解放バッジ』こと『レッドスカルバッジ』の使用を死神に命じたのかはわかりませんが、『レッドスカルバッジ』の洗脳を仕組んでいたのはキタニジだったので、結果的にはキタニジに踊らされていたということになりました。

「素晴らしい世界」を作ろうとしていたのもキタニジの様で、『レッドスカルバッジ』

 

確かに、『レッドスカルバッジ』の効果については調査が必要と言うようなことを言っていたので、コニシも『レッドスカルバッジ』作成の真意を求め、あえて正体不明の『レッドスカルバッジ』の着用を義務付けさせたのでしょう。

 

リアルワールド側で『レッドスカルバッジ』が流行したのは、第一回の死神ゲームでのミッションでの出来事でした。あの時のゲームマスターはヒガシザワでしたが、彼はキタニジに対して忠実な死神だったので、ゲームの一つとしてキタニジから指示を受けて『レッドスカルバッジ』配布を指示していても、何ら違和感はありません。

 

むしろ、コニシはキタニジの名前を使ってヒガシザワに虚偽の命令でも出さない限り、ヒガシザワが『レッドスカルバッジ』を配布するコニシに協力するとは思えなかったので、そこは得心が行きました。

 

コニシ自身はキタニジの裏をかいて、自分が最高幹部死神になることを目指したようです。しかし、『レッドスカルバッジ』の一件だけに目を向けると、『レッドスカルバッジ』の効能を調べるために死神にも着用を義務付けた結果、かえってキタニジの策にハマってしまったようにも感じます。

 

また、渋谷空中での戦いも謎が多い戦いでした。空中に足場を作り出したのはコニシの力なのか、それ以外の力なのかも不明です。もし、コニシが作った空中足場ならば、もっと変則的にしたり、そもそも足場を消して上空から落下させればよかっただけの話です。

 

結界を開けた直後に上空に飛ばしたというのは、おそらく、『コンポーザー』とミナミモトの直接対決に茶々を入れられたくなかったからとは考えられるのですが、それもちょっと無理があるかもしれないとも思っています。

 

個人的には(コンポーザーかどうかの話はさておき)ハネコマが上空に飛ばして戦わせたということにするとなんとなく納得がいきます。

 

渋谷川の奥は?

 

結局、渋谷川の奥にあったのは、コニシの結界でした。その奥に何があったのかは分からないまま、終わってしまいました。

 

ハネコマが託した『キーバッジ』で開くはずの壁の向こう側にコニシの壁があったということは、コニシもこの壁を自由に往来できたのかもしれません。

 

今のところ渋谷川の最奥には『コンポーザー』が潜んでいる説が濃厚です。そうなると、渋谷川入り口付近に仕掛けてあった特殊壁を作ったのも『コンポーザー』だと思われます。そうなると、コニシは『コンポーザー』の壁を乗り越えて、自分の壁を設置したことになります。

 

さらに、渋谷川の壁を壊したミナミモトですら手を焼くコニシの壁とはとんでもない強固な壁です。幹部死神とはいえ、キタニジよりも格下のコニシにそんな壁が作れるのかはやや疑問点の残るところでした。

 

結局、コニシの言動を見ていると、結局コニシは強いのか弱いのか、よくわからなくなってきたというのが今話の感想です。

 

そして、コニシが仕掛けた結界の奥に何があるのかと言うことも語られませんでした。おそらくは『コンポーザー』がいるというのが結論なのでしょうけれど。

その『コンポーザー』のもとへと向かったミナミモトすら、おそらくはキタニジの手によって返り討ちに会うこととなってしまいました。

 

結局、渋谷川には何があるのか。完全に謎のまま終わってしまったことも少し残念でした。

 

終わりに

 

渋谷川とハネコマに関する謎は一切解き明かされず、コニシとキタニジの真意が明らかになった形になりました。

 

と言っても、コニシも何を目論んで『コンポーザー』の副官死神を志願したのか、キタニジが指導者思想に染まったのはなぜかなど、謎は多いままです。

この謎が解決する気もしないのですが、今まで堅実にストーリーを組み立ててくれたこのアニメならば、と期待するところは大きいです。