ドムストの雑記帳

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覚悟もむなしく【東京リベンジャーズ 第9話 Revolt】感想

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『東京リベンジャーズ 第9話 Revolt』の感想です。

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あらすじ

ドラケンが襲われる。そんな情報を掴んだ武道は、東京卍會隊長の一人・三ツ谷と共にドラケンを探し回る。その最中、12年後の現在で、ドラケンが刺されたニュースについて、「駐車場で刺された」という記述があったことを思い出す。

 

その頃、たすきをかけたペーちんに向き合われたドラケンは、タイマンに応じようとしていた。しかし、その背後を『メビウス』の一員に襲われてしまう。

 

三ツ谷に駐車場に案内されると、武道はメビウスの構成員相手に死闘を繰り広げるドラケンを発見する。メビウスとすでに疲労が蓄積していたドラケンとの間に割って入る武道と三ツ谷。

 

武道はドラケンを守ることを考えていたのだが、この人数で囲まれてしまえばドラケンを守るどころではなくなってしまうことを心配していた。

 

そこへバイクを駆ってマイキーがさっそうと参上する。そして、(バカの)ペーちんが『メビウス』と手を組んでドラケンを襲うということを思いつくはずがないと指摘する。

その指摘に応じるかのように『メビウス』の現在の仮総長・平間が『メビウス』の残党と共に現れる。平間はマイキーの一撃を受け止めるほどの実力を持っている上に、前回の様に逃げ出せば叩きのめすと脅しをかける。

 

そこへ、個性派隊長たちを筆頭とした東京卍會の面々が集結する。

 

『東京卍會』VS『メビウス』の全面抗争が開始する。

 

その中で、武道はドラケンを守るため、見失ってしまったドラケンの姿を探し求めて乱闘の最中をうろつきまわるのだった。しかし、喧嘩の中に巻き込まれ、武道はまたも自分の無力を痛感するのだった。しかし、ペーちんと『メビウス』の目的がドラケンの命でないのであれば、キヨマサのドラケン抹殺を知っているのは武道しかいない。武道は自らキヨマサと戦うことになってでもドラケンを守る覚悟を決める。

 

その頃、ペーちんに接近することに成功したマイキーはペーちんを説得し始めた。パーちんを見捨てられたと感じたペーちんの心情に理解を示しつつ、同じ仲間であるぺーとも戦いたくはないというマイキー。ペーちんはその言葉に心を揺らされるのだった。

 

なおも続いていた乱闘の中で、多くの者たちが倒れ始めた頃、武道はなおもドラケンを探して乱闘の中をさまよっていた。その時、すれ違ったのはキヨマサ。武道は、ついにキヨマサを見つけたと思った矢先に、キヨマサの持っていたドスに血がついていることに気付く。

 

そして、キヨマサがやってきた先で、出血しながら倒れているドラケンを発見するのだった。ドラケンに駆け寄る武道。しかし、ドラケンの意識はすでに失われていた。

 

2度の覚悟もむなしく

 

ドラケンを救いたいが、自分は無力である。だが、その上で必死で戦うしかない。武道はそんな覚悟を前回と今回の2度にわたって固めていました。

 

ところがその覚悟もむなしく、結局ドラケンは刺されてしまいました。

 

そもそも、武道は前回、日向からキスされて勇気を貰ったにもかかわらず、今回やったことと言えば、乱闘の中、さまよいながら声を上げてドラケンを探したということでした。

 

私としては、武道が喧嘩で一番を目指す必要が無いとは感じており、そのことは常々このブログにも書いています。

 

ただ、武道の「なんとなく前線から一歩引いたところから状況を解決しようとしている」ところにはいら立ちを感じてしまいます。

 

今回も、乱闘を潜り抜けてドラケンを探したというより、乱闘の中で迷子になったからドラケンを探した、と言うような感じで、かなり間抜けな映像になってしまいました。

 

キヨマサを自身が止めると覚悟したのはいいのですが、結局、それには間に合いませんでした。これは単純に間が悪かったともいえなくはないのですが、色々なところで倒されたりしていなきゃ間に合ったんじゃないかとか、色々考えてしまいます。

 

前回の覚悟の心意気に感服しただけに、今回の武道の情けなさはちょっぴり残念でした。その残念も、さらに今回、気合を入れ直すシーンが入ったことでさらに加速してしまいました。

 

そう言う意味では、武道が真に成長してこの一連の騒動を解決できるためにはまだまだ時間がかかると言ったところなのかな、と思ってしまいます。

そうなって来ればますます事態は混迷を極め、登場人数も多くなり、物語も長期化してくるのだろうと感じました。

 

どうやって場所が分かった

 

ドラケンに一番近く、情報を早い段階で手に入れた三ツ谷と武道ですら、ドラケンを探すのにかなり手間取ったのですが、マイキーと東京卍會のメンバーたちはどこか遠くにいたにもかかわらず、ドラケンの位置を正確に特定して、全員集結するというとんでもない離れ業を成しています。

 

武道がドラケンの居場所を特定できたのも、未来での知識の密輸入が産物であり、それ以外のメンバーはドラケンが祭りに参加していることぐらいしか知らなかったと思われます。それでいて、若干のタイムラグがあったとはいえ、総員集結できたのは一体何なんだと思ってしまいます。

 

三ツ谷も武道もドラケン発見時点で誰かに連絡すればいいものを、応援を呼ぶ素振りもなかったにも関わらず、マイキーのみならず全員が集結してしまうというのは不自然極まりありません。

 

ひょっとしたら、『メビウス』との決着をつけ終わったという情報の連絡が行っておらず、メビウスとの抗争の為にみんなで集まってきちゃったのなら、多少間が抜けてはいるものの、それはそれで中学生らしい理由でありなのかなと、逆に思ったりしました。

 

キャラの濃そうな隊長たち

前回の東京卍會集結の時には殆どの隊長の紹介が省かれていましたが、今回になって少しずつ、隊長たちの顔ぶれが分かってきました。

 

いずれも高校生相手にタメを張れるだけの実力のある中学生と思えぬ猛者共であることに加えて、かなり強烈な個性を持つ面々であることが分かってきました。

 

これだけのメンバーどうやって集めてきたのか、東京卍會発起のエピソードが知りたくなるほどの強烈な面々でした。

卍會の前日譚はマイキーとドラケンの出会いの物語だけで、それ以外のメンバーについてはどうやってであったのかすら分かっていません。

 

ただ、マイキーの中では、武道だけが「友達」であり、他の東京卍會のメンバーが「仲間」であるとはっきり線引きされています。(おそらくマイキーにとってはドラケンも友達の側

さらに言えば、武道には卍會の序列による徹底した秩序や礼儀が適用されていないことも、卍會のメンバーと武道がくっきりと区別されている根拠となると思います。

 

そう考えると、卍會のメンバーはマイキーに何らかの理由で志願することで、マイキーの下に自ら下って、東京卍會を起こしたのではないかと思っております。

 

ただ、隊長格はマイキーに直接志願していたとしても、そこから下は東京卍會の名前目当てで隊長に志願して卍會に下った人物も多いのではないかと思います。

その代表例がキヨマサであり、卍會と言う名前が自分の地位を確保するのに便利だったから卍會に入会したのであり、マイキーやドラケンに敬服しているという様子はありませんでした。(でなければそもそも喧嘩賭博と言う外道に手を出さない

 

そう考えると、隊長格はやっぱりある程度特別で、下っ端と隊長の間には大きな格差があり、隠したともなると、マイキーと直接サシでまみえるだけでも、興奮してしまうレベルなのかな、とも思いました。

 

終わりに

 

今回と前回に渡って二度も覚悟を決めたにもかかわらず、やることは喧嘩の中で迷子状態でドラケンを探すという情けない姿をさらした上、結局、ドラケンを助けることができなかった武道。

 

このままドラケンが死んでしまうとは考えづらいですが、ここからどうやってドラケンを救い出すのか。ここからきちんと武道は成長を遂げられるのか。色々と不安が募り始める一回でした。