ドムストの雑記帳

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2話詰め込み【アニメ僕のヒーローアカデミア 90話 面影】 感想

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『アニメ僕のヒーローアカデミア 90話 面影』の感想です

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脳無との戦闘で負傷したエンデヴァーの更なる苦闘と、ワン・フォー・オールの過去についてが語られる、なんだか前半・後半で内容がガラッと変わる1話でした。

 

 

 

あらすじ

 

脳無との死闘により病院で横たわるエンデヴァーは、死闘の直後の出来事を回顧していた。

 

ホークスと脳無を倒したエンデヴァー目の前に、敵連合・荼毘が出現する。荼毘は話をしようと、戦闘する意思はないというようなことを示す。さらに、荼毘は、エンデヴァーに本名で呼びかける。しかし、3人を囲っていた炎陣も、乱入して来た他のヒーローに突破され、荼毘は泥の様になって消えてしまった。

 

その後、ホークスは荼毘と密会を行う。そこで、ホークスは、荼毘が脳無を出現させる日時・場所を急きょ変更したことをして、約束と違うと指摘する。

一方の荼毘は「脳無のテストのためのほどほどのヒーロー」として現在1位のヒーローを呼び寄せたことこそ約束違いと指摘する。

しかし、ひとまず二人は敵連合のためにと言葉を交わしながら別れる。

 

そして、荼毘は、一人、海を見つめながら、エンデヴァーが名前を出したヒーローのことを思い出していた。そのヒーローの今わの際の言葉「遺族の気持ちを考えたことがあるのか」を思い出し、荼毘は己の傷口から流血しながら「考えていたからそうなっちまったのさ」と笑う。

 

退院したエンデヴァーは帰り道で、脳無が今までの物と異なること、脳無がエンデヴァーを目標としていたことを指摘する。しかし、ホークスは、街で目立ってしまったからだとしらをきる。

 

しかし、ホークスは潜入捜査のため、敵連合と結託していたのだった。幼いころ、個性を活かして事故から全員を救ったホークスは、その直後から家族ごと保護され、ヒーローとして育成されていた。

そして、今回も、敵連合に対する独自の捜査の為、敵連合と結託し、裏で暗躍していたのだった。

 

帰宅するエンデヴァ―。迎えるは二人の息子と娘。3人は父と共に食卓を囲もうとしていたのだった。焦凍に至っては、わざわざ寮から一時帰宅していた。しかし、兄・夏雄はエンデヴァーへの不満をぶちまけて離籍してしまう。

 

TVでは、エンデヴァーへの不安や不満の報道もあり、姉・冬美は父親への気遣いから、テレビを消そうとするが、焦凍はそのままと提案する。TV番組の中では、エンデヴァーを認める声も出てきており、エンデヴァーの死闘の様子を伝えようとしたファンがグッズ化されるなどの愉快なニュースも流れていた。(きっと連載の時は「大迫半端ないって」が流行ってた頃なんだろうなぁ

 

焦凍は、脳無との死闘を見て、エンデヴァーのことをヒーローとしては認められたが、父親としてはまだ認められないとつぶやく。

 

エンデヴァーはそこで、オールマイトとの会話を思い出す。オールマイトに言わせればヒーローとしての行動原理は「当たり前の事」とのこと。

エンデヴァーは焦凍の仮免研修を見て、「彼らの未来を守りたい」という当たり前の思いを抱いていた。その思いを形にするため、エンデヴァーは離籍しまった夏雄のもとへ、改めて会話をするために向かう。

 

 

一方の緑谷は訓練でくたくたになってしまい、そのまま倒れこむように寝込んでしまった。

 

そこで、歴代ワン・フォー・オールの継承者たち、さらに、初代ワン・フォー・オールとオール・フォー・ワンの戦いを垣間見る。

 

オール・フォー・ワンは望まぬ個性を持つ者から個性を奪い、力を望む者に個性を与え、それによって仲間を増やしていた。オール・フォー・ワンに言わせれば、それは、思いの継承、信頼の形だった。

しかし、初代はそれを「手駒を増やしているに過ぎない」と指摘する。

 

初代はなんとかオール・フォー・ワンに抗おうとする。しかし、既にオール・フォー・ワンに心酔していた者に捕らえられてしまう。

さらには、個性を使い対抗しようと整えた勢力も、オール・フォー・ワンに抹殺されてしまう。

 

しかし、ワン・フォー・オールの20%の力しか発揮できない出久には、ここまでしか見ることができなかった。

 

そして、出久はまるでワン・フォー・オールが暴走したかのように衝撃を巻き起こし、窓ガラスを割り、飛び起きるのだった。

 

 

 

二話合成か

 

漫画では2話(以上)であった「エンデヴァー回」と「ワン・フォー・オール回」を1回に押し込んだというような回でした。

 

おかげで、話の前後で脈絡のない2つのエピソードが登場すると言ったような回になってしまいました。

 

ワン・フォー・オールの再現映像など、昨シーズンの最終話でほのめかされていた内容がこれでひとまず回収された形になりますが、アニメの1回としては、なんだか落ち着かない1回になってしまいました。

 

いずれのエピソードについても不満はないのですが、だからこそ、何の脈絡もなく、詰め込まれてしまった感があるのは残念でした。

 

これも原作付き群像劇という大勢の人々のエピソードを語っていかなくてはならない『僕のヒーローアカデミア』の背負っている宿命なのでしょう。

漫画を描いているときはアニメの都合に合わせてエピソードの長さを調節したりはしないので、ここはアニメ化する際にはなかなか苦しい戦いだったのではないかと思います。

 

ホークスの背後の組織の正体は

 

ホークスが荼毘と密会していたこと、敵連合と結託していた理由は潜入捜査として説明されました。

 

ところが、その彼に指示を出していた勢力、ホークスを育てていた者たちがいったい何者なのかは説明されませんでした。

 

スポンサー的な立場の人たちなのかもしれません。ただ、単なるスポンサーではないようです。幼いころからホークスの才能に目をつけ、家族ごと彼を保護し、彼を育成し、裏のヒーローとしての道を強要した謎の勢力です。

 

警察とヒーローは共闘することはあっても、基本的には別路線なので、警察はあり得ない。

ホークスと会話していた際のビルの風景から雄英高校でもない。(そもそも雄英が裏のヒーローを強要することもない

 

と言ったところから、謎の組織と言ったところでした。

 

はたして、この組織についてフィーチャーされる機会があるのかは分かりません。ただ、規定路線から外れ、超人気ヒーローを顎で使い、敵連合に潜入捜査を行うというのは、相当の組織かと思われます。

 

ホークスは今一番人気ともいえる中村悠一さんが声優をしていることもあり、潜入をしているという誰にも言えない秘密を抱えたホークスの苦悩を声の機微で完璧に表現していると言っても過言ではありません。

 

そのホークスの出番が(地方ヒーローとはいえ)ここで終わりということもないでしょう。できるのであれば、私の抱えている疑問「ホークスを育てた組織とは」の答えが得られる日が来ることを心待ちにしています。

 

終わりに

 

前半では、ナンバーワンヒーローとして、そして、父として苦闘するエンデヴァーの姿、潜入任務を課せられ敵連合と密会するホークスについて語られました。

後半では、人の心に付け入るオール・フォー・ワンと初代ワン・フォー・オールの戦いの一端が語られました。

 

結果的に前半・後半で別の話が語られ、次の展開も分からない状況になってしまいましたが、今回は、なんとか詰め込もうというスタッフの熱意が感じられました。

 

まだ昨シーズンの最後の伏線回収に追われ、今シーズンの主題に入りきれなかった今話ですが、次回以降は、本シーズンの主題「A組・B組合同編」が開始となります。

 

次週からの話に期待です。