ドムストの雑記帳

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謎は謎のまま【すばらしきこのせかい The Animation 第11話 審判の刻】感想

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あらすじ

 

蓋をされ、暗渠となっている渋谷川の奥へと進むネクとビイト。『CAT』が『コンポーザー』だと断言するビイトに対し、ネクはハネコマとの触れ合いを回顧し、どうしてもそう信じ切ることができないでいた。

二人が渋谷川を歩いていくと光を見つけ、入ってみると、そこには死神の壁に阻まれたミナミモトの姿が。

 

渋谷川の結界を破壊したミナミモトでさえ、この結界が破壊できずにいたのだ。そして、この結界がコニシがはったものだといい、そのコニシが二人のすぐそこに居るという。

 

ついに居場所を暴かれ、ビイトの陰に潜んでいたコニシは姿を現す。そのコニシはミナミモトにとある提案をする。それは、ミナミモトがコンポーザーとなったとき、コニシを現在のキタニジのような死神の中でも最高権力を持つ存在にしてほしいという願いだった。

 

結界に手を焼いていてこれ以上進めなくなっていたミナミモトはこれを快諾。二人の交渉は成立し、コニシは結界を開こうとする。

 

しかし、ビイトとネクは突如空中に放り出されてしまう。見えない足場はしっかりとあるものの、突如空中に飛ばされた二人は戸惑う。

 

更に、コニシはライムをちらつかせながら2体の獣の姿となってビイトとネクに襲い掛かる。

連携攻撃を仕掛けようとするも、複数の体を使いこなすコニシに翻弄され、連携をとることも出来ないでいた。

 

そんな折、ネクが攻撃を受けて吹き飛ばされてしまう。倒れたネクの姿に、かつて何度も救えなかったライムの姿が重なり、ビイトは雄たけびをあげる。それに呼応するかのようにコニシの中のライムのノイズが光を放ち始める。

 

そして、ついにライムはコニシの中から飛び出し、ビイトの腕の中に納まるのだった。ライムの帰還を喜ぶビイトは、ネクとの連携でライムを強化し、コニシに攻撃を仕掛ける。

 

強烈な攻撃能力を持つライムに防戦を強いられるコニシだったが、何とかライムを吹き飛ばすことに成功する。ネクはその時、踏みとどまろうとしたライムの爪に影を引き裂かれたコニシの痛みの声を見逃さなかった。

ライムにコニシの影を攻撃させると、コニシはあえなく消滅してしまう。

 

勝利を喜ぶ暇もなく、真っ白な空間に連れて来られる二人。そこで、ネクはついにシキと再会を果たす。現状を理解できていないシキだったが、ネクの説明を受けて、現状の理解をするとともにネクの変化に気付く。人との関わりを肯定的に受け入れるようになったネクの態度を喜ぶシキ。

 

その三人の目の前に、深手を負ったミナミモトの姿が現れる。

そこに、キタニジが現れる。

 

 

突如、シキが『レッドスカルバッジ』の影響を受けて暴れ出す。同時にキタニジも大蛇の姿となり、ネクとビイトに襲い掛かる。

 

シキを攻撃することをためらうネクだったが、ビイトのサポートを受けて何とか応戦する。しかし、キタニジの援護を受けたシキは抱えている人形『にゃん太』を無数に増殖させて、攻撃に転じる。

 

ビイトとネクは連携攻撃によりシキとキタニジを同時に撃破する。ネクは倒したシキに駆けよると、すぐに『レッドスカルバッジ』を摘出する。

 

しかし、キタニジは人間の姿に戻るだけで消滅していなかった。そのキタニジの手には『死神ゲーム』の参加者の掌に浮かぶカウントダウンがあった。

 

残り時間は少ないと焦るキタニジ。キタニジは人々の異なる思考やすれ違いが負の感情を生んでしまい、それが人々を不幸にしてしまうのだと語る。そして、世界の「指揮者」が存在する世界こそが「素晴らしい世界」だと語る。

 

『レッドスカルバッジ』による洗脳もすべてはキタニジが仕組んだことだった。

 

そして、その世界を実現させるため、キタニジは残された時間と力をすべて使い、3つの頭を持つ大蛇へと変化を遂げるのだった。

 

ビイトとシキが力尽きて意識を失っている中、ネクは一人で大蛇へと立ち向かう。

 

噛ませ犬になってしまったコニシ

 

散々暗躍していたかに見えたコニシでしたが、結局は彼女も噛ませ犬となってしまいました。

 

彼女が何を目論んで『解放バッジ』こと『レッドスカルバッジ』の使用を死神に命じたのかはわかりませんが、『レッドスカルバッジ』の洗脳を仕組んでいたのはキタニジだったので、結果的にはキタニジに踊らされていたということになりました。

「素晴らしい世界」を作ろうとしていたのもキタニジの様で、『レッドスカルバッジ』

 

確かに、『レッドスカルバッジ』の効果については調査が必要と言うようなことを言っていたので、コニシも『レッドスカルバッジ』作成の真意を求め、あえて正体不明の『レッドスカルバッジ』の着用を義務付けさせたのでしょう。

 

リアルワールド側で『レッドスカルバッジ』が流行したのは、第一回の死神ゲームでのミッションでの出来事でした。あの時のゲームマスターはヒガシザワでしたが、彼はキタニジに対して忠実な死神だったので、ゲームの一つとしてキタニジから指示を受けて『レッドスカルバッジ』配布を指示していても、何ら違和感はありません。

 

むしろ、コニシはキタニジの名前を使ってヒガシザワに虚偽の命令でも出さない限り、ヒガシザワが『レッドスカルバッジ』を配布するコニシに協力するとは思えなかったので、そこは得心が行きました。

 

コニシ自身はキタニジの裏をかいて、自分が最高幹部死神になることを目指したようです。しかし、『レッドスカルバッジ』の一件だけに目を向けると、『レッドスカルバッジ』の効能を調べるために死神にも着用を義務付けた結果、かえってキタニジの策にハマってしまったようにも感じます。

 

また、渋谷空中での戦いも謎が多い戦いでした。空中に足場を作り出したのはコニシの力なのか、それ以外の力なのかも不明です。もし、コニシが作った空中足場ならば、もっと変則的にしたり、そもそも足場を消して上空から落下させればよかっただけの話です。

 

結界を開けた直後に上空に飛ばしたというのは、おそらく、『コンポーザー』とミナミモトの直接対決に茶々を入れられたくなかったからとは考えられるのですが、それもちょっと無理があるかもしれないとも思っています。

 

個人的には(コンポーザーかどうかの話はさておき)ハネコマが上空に飛ばして戦わせたということにするとなんとなく納得がいきます。

 

渋谷川の奥は?

 

結局、渋谷川の奥にあったのは、コニシの結界でした。その奥に何があったのかは分からないまま、終わってしまいました。

 

ハネコマが託した『キーバッジ』で開くはずの壁の向こう側にコニシの壁があったということは、コニシもこの壁を自由に往来できたのかもしれません。

 

今のところ渋谷川の最奥には『コンポーザー』が潜んでいる説が濃厚です。そうなると、渋谷川入り口付近に仕掛けてあった特殊壁を作ったのも『コンポーザー』だと思われます。そうなると、コニシは『コンポーザー』の壁を乗り越えて、自分の壁を設置したことになります。

 

さらに、渋谷川の壁を壊したミナミモトですら手を焼くコニシの壁とはとんでもない強固な壁です。幹部死神とはいえ、キタニジよりも格下のコニシにそんな壁が作れるのかはやや疑問点の残るところでした。

 

結局、コニシの言動を見ていると、結局コニシは強いのか弱いのか、よくわからなくなってきたというのが今話の感想です。

 

そして、コニシが仕掛けた結界の奥に何があるのかと言うことも語られませんでした。おそらくは『コンポーザー』がいるというのが結論なのでしょうけれど。

その『コンポーザー』のもとへと向かったミナミモトすら、おそらくはキタニジの手によって返り討ちに会うこととなってしまいました。

 

結局、渋谷川には何があるのか。完全に謎のまま終わってしまったことも少し残念でした。

 

終わりに

 

渋谷川とハネコマに関する謎は一切解き明かされず、コニシとキタニジの真意が明らかになった形になりました。

 

と言っても、コニシも何を目論んで『コンポーザー』の副官死神を志願したのか、キタニジが指導者思想に染まったのはなぜかなど、謎は多いままです。

この謎が解決する気もしないのですが、今まで堅実にストーリーを組み立ててくれたこのアニメならば、と期待するところは大きいです。