ドムストの雑記帳

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パーツはいいのになんかクソ【アニメ シャーマンキング 第1廻 幽霊と踊る男】感想

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2021年春アニメの呪術廻戦枠()シャーマンキング 第1廻 幽霊と踊る男の感想です。

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想定外のひどさに思わずクソと口走ってしまうほどの出来になってしまっていました。

 

 

通しで見るとアンバランスさが気になる

 

作画自体は安定して、光の質感も出ており、安心して見られる作画でした。

 

ところが、1話を通しで見てみると、画面上でものすごい違和感を感じてしまいました。

 

そもそもシャーマンキングのキャラクターデザインはかなりデフォルメされています。とんでもなくガタイの良い奴が居たり、小山田まん太のように、二頭身のキャラなど、振れ幅も大きいです。

体パーツパーツの比率を考えるとおかしい人物多数です。

 

ただ、私がアンバランスさを感じたのはそこではありません。

 

1話を通しで見てみると、シーンによって同じキャラクターでも体の部位の比率が変わってしまっているのです。

デフォルメされていて印象に残りやすいパーツであるために、その前のシーンと次のシーンで体や服のパーツの比率が違っていることが、とてつもなく印象に残りやすいのです。

 

そのせいで、だんだんと登場人物の体格が、画風によるデフォルメなのか、単純に作画が崩壊しているのか、訳が分からなくなってしまいました。

 

これは視聴する上ではかなり苦痛なポイントでした。どこかのシーンやカットだけ絵柄が崩れているのではなく、全体を通して、すべてが崩れているような感じになってしまっているように見えるからです。

 

特に葉のパーツの比率の崩れっぷりはすさまじい物があり、作画厨でもないのに、ついついそれ以前のシーンと比率が違って居る所に目が行ってしまうというありさまでした。

 

描いている人が、このデフォルメ画風に慣れていないことで、こういったことが起きてしまったのではないかと勝手に想像しています。

 

 

ゆっくりしてるのに話は早い

 

葉のしゃべり方に代表されるように、今廻のアニメシャーマンキングの登場人物のしゃべり方は全体的にゆっくりとしています。

そして、動きもかなり緩慢で、どこかモッサリしているような、反応がワンテンポ遅れているかのようです。シーンによっては、気持ち悪いぐらいゆっくりとしていることもありました。

これをタダの尺稼ぎと考えられるならまだマシでした。

 

動きが緩慢な割に、話のテンポ自体はかなりな早かったです。初回で、陽の出生の際の出来事、阿弥陀丸の過去、など、メインシナリオに情報を+αするようなシーンまでガッツリと入れています。

 

阿弥陀丸と共闘するためには、阿弥陀丸の心残りを何とかしなければいけなかったとはいえ、喪助とのエピソードを丸ごと1話目に入れられては困惑してしまう人も多いのではないかと感じました。

 

各シーンシーンのテンポはゆっくりなのに、話としてはものすごく急展開で、そのアンバランスさに同じく気持ちの悪さを感じるほどでした。

 

原作(漫画)の場合には、ストーリーのペースもセリフのペースも読者が主導権を握っているので、その辺りのペースは都合よく脳内で補正されます。

なので、今廻、こんな風に気持ち悪いテンポになってしまったのはひとえにアニメ化の際の失敗だったのではないかと思います。

 

このミクロで見るとゆっくりテンポで、マクロで見ると高速展開という超アンバランスな展開の中では、盛り上がるシーンでも心が追いついて行かず、木刀の龍との戦闘や憑依合体での「勝利のカタルシス」を感じることはできませんでした。

 

せっかくの一話で一番盛り上がるポイントで、「何か盛り上がり切れない」と言うのはかなり致命的で、これでは、もはや作画しか取り柄が無いように感じてしまいます。

その作画も、全体を通してみるとアンバランスになってしまっているのですが。

 

終わりに

 

個別のシーンでの作画はよいのに、それ以外のところが、全体を通してみるとアンバランス過ぎて、「もはやクソアニメになってしまったのではないか」と思うほどの出来でした。

 

個人的にはこうなってしまうというのは想定外で、ちょっとどころではないショックを受けています。

 

本当はあまり「クソ」と言う言葉で乱暴に結論付けてしまうのは嫌だったのですが、さすがに今廻は擁護しきれない部分が強すぎるという感じでした。

 

次廻以降、見るかどうか、心が(ちょっとどころじゃなく)揺れています。