ドムストの雑記帳

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謎を蒔くな【僕のヒーローアカデミア 第95話 第三試合】感想

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僕のヒーローアカデミア 第95話 第三試合の感想です。

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A組VS B組対抗試合。A組が完封された第二試合が終わり、第三試合が始まる。

第三試合はA組でもトップクラスの実力を持つ轟を有するチーム。その戦果やいかに。

 

あらすじ

 

A組VS B組対抗試合・第二試合はB組の完全勝利となった。

ただし、B組の大規模攻撃による建造物の破壊には苦言を呈される結果となった。

 

この破壊を受け、同じ場所を使うわけにもいかなくなったため、会場変更を兼ねた休憩が挟まる。

 

緑谷はこの試合でも各人の成長や特性をメモすることに余念がなかった。そこに、オールマイトがやってきて、緑谷を連れ出す。

先日の個性の暴発、過去のワン・フォー・オール継承者たちの影のその後について、オールマイトとの情報共有が目的だった。オールマイトはとりわけ、継承者たちの影を見るきっかけとなった心操との再戦で何かが起こるのではと心配をしていた。

爆轟が押しかけてきて、隠れ話を隠れずしている二人に苦言を呈する。そして、緑谷が個性の暴発について説明すると、更にキレ苦言を呈する。

その様を見て、オールマイトは爆轟なりの心配なのか、単純にキレているのか判断しかねていた。

 

第3試合前の移動に際し、常闇が轟に声をかける。共に体育祭で好成績を残し、先日の事件で共闘したエンデヴァーとホークスの下でインターンをしたということから、常闇は轟に声をかけたのだった。

 

轟はエンデヴァーのことを話しに出されたことで過去に父親から受けた折檻にも近い修行のことを思い出していた。

そうこうしてボーっと歩いている轟に、飯田が心配の声をかける。クラスメートの心境に一段と気遣いをしている飯田だったが、今は、とりわけ、凶刃に倒れた兄の回復が順調ということで、飯田のテンションはとりわけ高まっていた。

 

そして始まった第三試合。

 

B組・鉄哲は直接戦闘に強い自チームのメンバーが強みを発揮して戦うためにはと、さっそく先の試合の反省を忘れ周囲の破壊活動にいそしみ始める。

 

その頃、轟の父・エンデヴァーはヒーロー活動の傍ら、息子・轟にスマホで連絡をとっていた。そして、きしくも轟が思い出していた過去で自らが押し付けてしまった技を、親子として向き合いながら、指導してやりたいと思いつつ、既読スルーに心を痛めていた。

 

鉄哲の破壊行為によりA組チームには位置がもろバレし、それぞれの個性を活かした配置につき始める。

 

轟による氷結が切り込み攻撃として炸裂し、B組の面々を一気に捕らえる。そして、動きを封じたところに、A組・飯田と尾白が攻撃を仕掛ける。

 

しかし、B組・骨抜の個性によってあたりの地形も氷もユルユルの柔らかにされてしまっていた。氷で自由を奪ったはずのB組チームはユルユル氷から難なく脱出。一方の飯田は踏みしめる地形を失い、不意を突かれてそのままユルユル氷に埋められてしまう。

 

反対側から回り込んでいたA組・尾白も地形を柔らかくされたことで隙を生んでしまい、B組・回原の個性によるドリル攻撃に翻弄されるのだった。

 

さらに、B組・角取の個性「角を飛ばす」によって、A組・障子が吹き飛ばされてしまう。角取の攻撃は策敵役の障子が最も安全な場所、轟の背後に潜んでいると読んでの攻撃だった。

 

さらに、角取の角飛ばしによって加速を得た鉄哲が突撃、氷を突き破って轟にタックルをかますのだった。

 

一方、飯田は氷の中に閉じ込められていた。骨抜は飯田が氷結されたことを確認すると、そのままそこを去ろうとする。

 

しかし、飯田は秘策があった。自らの脚部にあるマフラーを引き抜き、とてつもない苦痛が伴うものの、マフラーをより強靭に成長させるという、代々ヒーローを継いできた飯田家に伝承されている秘技によりマフラーを強化しているのだった。

 

これにより、飯田は氷結からの脱出を遂げ、骨抜への突進を開始するのだった。

 

謎を蒔くな

 

ヒーローアカデミアの課題。それは、露骨に謎を蒔くシーンがあることです。

 

このブログでは、第5シーズンのヒーローアカデミアのアニメの各話レビューを続けてきています。しかし、1話だけ、レビューを投稿していない話があります。

それは第91話です。91話は今話でも話題に上っていた、個性暴発と継承者たちの影を巡る情報共有をオールマイトと緑谷で行うシーンが話の半分を占めていました。

 

幾ら伏線をしっかりはっていることを示したいからとはいえ、ここまで露骨に「これは謎ですよ」という風に強調されると、段々と飽きが来て、「そんなことはいいから話を次に進めてくれよ」と思ってしまいます。

 

今回もそう言ったシーンが少しだけ挿入されていて、ちょっと気になりました。

 

ただでさえ、この対抗試合編はいわゆる本筋「敵役連合との対決」とは関係のない話です。ここで何らかの伏線が回収されたりと言う可能性はかなり少ないエピソードです。そんな中で、更に謎を蒔くというシーンを入れることで、さらに本筋から遠ざかってしまうような気がしてしまい、かなり気がかりでした。

 

もう一つの本筋である「緑谷の成長」はどこまで行ってもついて回ってくるので、そちら側で進展があるのだからいいんじゃないかとおも思う反面、この暴発と継承者たちの影についての話は、第4シーズンラストから再三繰り返されている話題でもあるので、そろそろ解決するまで温存しておいてもいいんじゃないかと思いました。

 

もう一つ、撒かれた謎としては「エンデヴァーが授けようとした技」でした。こちらについては以前に言及が無いため、暴発問題に比べるとそこまで引っかかりはしませんでした。

 

ただ、今回の対抗試合で轟がその技の極意に目覚め、それを使いこなす展開と言うのはあり得なさそうなので、やっぱり、謎は蒔くだけで終わってしまうのかな、と少々不安に思っています。

 

伏線を大量に張り巡らし、謎をばら撒いていく手法は良いのですが、その謎を強調され過ぎると、脳内にためておく情報が多くなってしまうので、物語を追いかけているだけでも、本当に疲弊して、追うのを止めてしまいたくなります。

 

この情報のオーバーフローによる追っかけの中止は『進撃の巨人』の原作で昔起こしたことがあり、ちょっと嫌な思い出になっています。

『進撃の巨人』の原作は、作画能力・演出等々が物語の力量に対して追いついておらず、いったい今見て居るシーンがどの時間・どの場所の出来事なのかが分かりづらかったという理由もあるので、『ヒロアカ』で同じことが起こるとは考え難いとは思っています。

 

それでも、やっぱり、「謎を強調しすぎる」とだんだんと「その謎が解かれないことに対するフラストレーション」もたまってきてしまうので、ここの塩梅は気を付けてほしいな、と思いました。

 

終わりに

 

今回は戦闘訓練に関する感想よりも、謎を蒔くことに関する感想だけで終わってしまいました。

短いシーンではありましたが、そこそこ気にしていたところを改めて穿り返されてしまったので、ついそこについて力を入れて語ってしまいました。

 

これ以上、シナリオの尺を稼ぐようなことは無く、きちんと話を進めてくれたらうれしいかな~とささやかながら思っています。