ドムストの雑記帳

全然器用に生きられない私の真面目な事、勉強の事、お楽しみの事を書くために開設したブログです。

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情報量が多い【SCARLET NEXUS 第3話 陰謀】

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あらすじ

 

地下トンネルで撃たれたナオミ。戦友たちの目の前で、ナオミは怪異と化してしまう。

 

怪異に対処すべく刃を振るうユイト達だったが、ナギは唖然として戦力にならず、カサネは怪異と化しても姉を守りたいと怪異を守ろうとするのだった。

 

そこに突如、謎の部隊がワープしてくる。一同が唖然とする中、謎の部隊は怪異と化したナオミ共々、再びワープし消えてしまう。

 

追おうとするカサネだったが、その場にいた怪伐軍の先輩隊員・ゲンマに制止される。

 

そこへ、怪伐軍連隊長が一人・フブキが現れる。フブキは今回の件の口外を禁止し、ナオミは戦死したということにすると告げる。ナオミは死んでいないと抵抗の姿勢を見せようとするカサネだったが、ゲンマはあっさりと恭順の意を示す。

 

それでも命令に従えないカサネは走り出すも、直後に現れた連隊長のカレンによって一撃を加えられ、倒されてしまう。そのまま、負傷者は病院へ、残りの指揮はゲンマがとって撤退と言うことになった。

 

後日、現場にいたセト隊・キョウカ隊の面々は早くも隊員を喪ったことに落胆を隠しきれずにいた。

 

一方のカサネも姉を喪ったショックから寝込んでいたものの、ここ最近よく見る謎の夢にうなされて飛び起きてしまう。さらに間の悪い事に、ランドールの実家からナオミを守り切れなかったカサネへの批判のメールが届く。

 

ショックを受けながらも、ナオミを探そうとするカサネの前に、カレンが現れる。そして、カレンはナオミを誘拐した部隊が『晴嵐』なる部隊であること、怪異研究を進める『晴嵐』の管理下にある限りひとまずナオミは生きて居られること、そして、ニューヒムカ国を信用しない方がいいということなどを告げるのだった。

 

カレンからのアドバイスを受け取ったカサネはユイトのところへ向かう。素振りをしていたユイトだったが、カサネは現場に居たユイトならばナオミのことについて話せるというのだった。

そんなカサネに、ユイトは現場で拾った『晴嵐』の名の入ったアンプルを見せる。カサネの記憶ではそのアンプルはランドール家で同じものを見ていた。

ひとまず、怪しいアンプルではあるものの、だからこそ秘密にしていた方がいいということで、そのままユイトが持つことに。

 

人心地ついたのか、カサネはナギの心配を口に出す。ひとまず病院で治療中とのことだったが、ユイトにとってはナギは訓練校で出会ったかけがえのない友人であり、ナギが居たからこそ頑張れたとユイトは語るのだった。そんな言葉を聞いて、カサネは自分にとって同じような存在であるナオミのことを思い出すのだった。

 

そうやって歩いているうちに、二人はセトに出会う。セトはカサネを案じ、無理をするなと言うのだった。

 

その頃、ゲンマとカレンはその他大勢の人々と密会をしていた。そして、カレンはニューヒムカへの反旗を翻すと口にするのだった。

 

そして、大規模な怪異の出現が予報される。急きょ怪伐軍隊員が集められ、大規模な出兵と避難が進められることに。しかし、今回はキョウカ隊のゲンマが別行動と言うことになる。

 

前回同様、セト隊とキョウカ隊で予報地点へと赴く。そこに、ナギが合流する。退院即現場という過酷な境遇ではあったが、ナギは前向きだった。

しかし、ユイトとナギで話がかみ合わない。ナギはナオミが死んだと言い、ユイトの言う、ナオミは怪異となった、という情報を取り合わないのだった。

一方のカサネはまたも謎の夢の幻覚を見るようになり、頭痛で頭を押さえるのだった。

 

ナギのことは気がかりではあるものの、現場へと向かうユイト。しかし、そこには怪異の気配などみじんもなかった。皆が不審がっているところに、通信ジャミングされてしまう。

 

さらに、周囲を一瞬で囲まれている事に気付き、即座に臨戦態勢をとるも、周囲を囲んでいるのは怪伐軍兵士だった。怪伐軍兵士を率いてきたゲンマがセトを糾弾する。ゲンマ曰く、セトは何らかの悪しき研究に関わっているということだった。

 

何を言っているのか分からないというセト。そこに援軍として怪伐軍兵士ルカが現れる。ゲンマに槌を向けるルカ。

しかし、ゲンマと共に居たカレンが『ブレインフィールド』の力を使い、その場にいた者の超脳力を行使、一瞬でルカとセト、更にはユイト達までもを一蹴する。

 

そんな危機的状況で、カサネはまたも謎の風景を見て頭痛を引き起こす。カサネを助け起こすユイトだったが、今度はナギが不穏な笑みを浮かべて二人に近づいて来るのだった。

 

壮大になって来た

 

今回の話で、一気にストーリーとしてのスケールが広がったような気がします。今後の展開として、ただ怪異を倒して何とかするという話ではないということが印象付けられたような気がします。

 

ただ、それでもちょっと情報量が多い感は否めません。前話でも、登場人物が多い事に若干の戸惑いを感じていました。

 

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さらに登場人物が増え、モブだと思ってたゲンマが割と活躍するようになってきたりしました。さらに情報量を増やしているのが「派閥」です。

現段階ではいくつもの派閥が蠢いているように見える状態です。

 

表面上は別の派閥に見えるだけで将来的にはいくつかの派閥が裏でつながっているということもあるでしょう。ただ、どことどこが繋がっているのか分からない以上は、安易に「こことここは同じ派閥かな」とくっつけるわけにもいかないので、派閥数が結構たくさんあるようにも見えます。

 

なので、ここは早めにスッキリさせてくれた方が助かるなぁと思っています。

 

派閥が多いと、それだけ壮大な物語っぽくなっていいのですが、それをまとめ切れるのかと言うのは現段階ではハッキリしません。なので、大ぶろしき広げるだけ広げて逃げたりしないよね?と言う風にも思ったりもするので、とにかく壮大にされても視聴者としては少し置いてけぼり感もあります。

 

だからといって、逆にどうすればそう言った感覚を抱かせずに済むのか、と言うのを考えたのですが、結論は出ませんでした。

何らかの伏線を回収する実績があれば、今後もそう言った展開が望めそうだとは思うのですが、3話の段階で伏線を張って、それを回収するとなると明らかに尺が足りませんから、不可能でしょう。

 

そうなってくると、結局、どうするのがいいのかと言うのは謎のままです。これについては、私自身の創作活動の糧にもなると思うので、きちんと考えたいと思いました。

 

終わりに

すこし短いのですが、今回はちょっと考えることに時間をつかってしまったので、ここらへんで終わりたいと思います。

 

視聴を続けているのは、テイルズファンだからと言う感じが無くはないのですが、ここからきちんと話にまとまりがついてくれると嬉しいと思っています。

 

 

 

【ぼくたちのリメイク 第1話 なにもかもだめになって(後半)】感想

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第1話は特番仕様で1時間放送でした。

ところが、アマプラ視聴勢の私はうかつにも、アマプラで分割されている通りの話数で区切られていると思っていました。

 

なので、急きょ、第1話を前編・後編に分けてレビューを執筆することにいたしました。

前編は以下の記事です。

 

www.domustox.com

 

 

 

 

あらすじ

 

主人公・恭平はシェアハウスで暮らす仲間たちと共に学科の説明会に赴く。運よく全員同じ学科であり、課題の共有などもできることから、皆、嬉々としていた。

 

学生番号順と言うことで、いったんはシェアハウスの仲間たちと別れる恭平。隣の席に座った火川とスポーツトークをし出すものの、今まで10年未来の世界に居た物だから、スポーツに関する記憶も10年後の物であり、ちぐはぐな会話になってしまうのだった。

 

ガイダンスでは、卒業生の希望進路の少なさや、エンタメ業界と言う狭き門への厳しい現実を突きつけられるような言葉があったが、それでも、皆が技術を突き詰められるようにと発破をかけられるのだった。恭平はその話を聞いて、改めて気を引き締めようと決意していた。

 

そして、恭平は立ち上がった時、落ちていた学生証を見つけた。落とし主っぽそうな女性に声をかけた瞬間、恭平は驚く。その学生証を落とした人物は、サクシードでの部長・河瀬川だった。

思わず「部長」と呼びかけてしまい、けげんな目を向けられる恭平ではあったが、つっけんどんな態度の河瀬川に押し切られるように学生証を返す。

 

それからしばらく後、今までの学校の授業とは全く持って異なる分野の知識を入れることになった恭平たちは、先輩の実習の見学で知識を詰め込むということをしていた。

しかし、一方で、河瀬川だけはすでに演出の実習に参加させてもらっており、はりきっていた。張り切り過ぎて少しつっけんどんな態度をとってしまう河瀬川は周囲からは少し煙たがられていたが、恭平は素直に尊敬していた。

 

さらに、河瀬川は別の授業では教授からの質問に挙手して答えるなど、積極性を見せていた。一方で、恭平はシェアハウスの仲間たちが授業中に銘々勝手なことをして、お気楽に過ごしていることに安心感を覚えていた。

それでも、河瀬川の差し金で、シェアハウス仲間の一人・貫之に指名が飛ぶと事態は一転する。今まで居眠りを決め込んでいた貫之だったが、板書を見るなり、一発で正解を答える。

 

その後の昼食の席で、貫之をほめる恭平だったが、貫之は大したことないという。そんな貫之と奈々子は実習があるからと早々に席を立つ。一方の恭平は、安心から一転、暗い気持ちになっていた。自分は10年分のストックがあるのだから、周りには負けないと思っていたが、それでも、独自の強みを持つ学生たちには力及んでおらず、またも何もできずに終わってしまうのかと暗い思いを抱えていた。

 

そんな恭平を心配するように志野に覗き込まれたことで、恭平は我に返る。そこへ、火川が参上し、忍者サークルの話をする。サークルの見学に行ってみようという話になった恭平と志野は部室等に向かうも、そこはもぬけの殻だった。

 

しかし、何処とも知れぬサークルの新歓コンパに誘われ、校庭での飲み会に参加することに。時間はあっという間に過ぎ、恭平が意を決して志野に夢について尋ねようとしたとき、志野は眠りこけていた。

 

そんな志野を担いで帰路につく恭平。志野は恭平の背中で目を覚ます。

志野は、昼間から恭平が思い悩んでいることを指摘し、話してみろと優しく言う。

 

恭平は自分の無力、周りの才能から来る劣等感について語る。しかし、志野はそれでも、恭平にしか出来ない事、恭平以外の人には出来ない事がきっとあると語り、慰める。

 

そんなこんなで家に着いた恭平と志野だったが、貫之と奈々子はまだ帰ってきていなかった。志野は早くも寝ると言って部屋に戻ったが、恭平は少しだけ居間で過ごすことに。TVを見ながら、恭平はそこで志野に荷物を返し忘れたことを思い出す。

そして、志野の部屋に向かうと、少しだけ扉が開いていることに気付く。その隙間から中を除いた瞬間、志野の描いている絵が目に飛び込んでくる。

 

その絵は、「プラチナ世代」の一人、恭平が未来で大好きだった絵師の絵だった。思いもかけず、憧れの人と出会うことができた恭平は感涙にむせぶ一方、再スタートの決意を固めるのだった。

 

やり過ぎヒロインでは

 

恭平と極めて近い関係になった志野ちゃん。ビジュアルだけ見ればちょっと幼い雰囲気もあって可愛いヒロインです。(髪色と言い『ぐらんぶる』の愛奈に似ていますが)ところが、近すぎるというか、あまりにも無防備な感じが少しやり過ぎな感じもあります。

 

主人公が奥手、朴念仁、積極性に欠けるタイプである以上、ヒロインの方から近づかなければいけないのですが、それにしてもちょっと不自然感はありました。

河瀬川や奈々子は精神的なハードルが高いというか、一般人並みなのに対して、志野は(悪く言えば)ガバガバです。

 

 

一方で10年後の河瀬川は見知らぬ相手といきなりカフェに行くぐらい人間関係のハードルが下がっていて、人間関係の距離感が大分極端感じがします。

 

ライトノベル的な脚色は多分にあるとは思います。それでも、普通の人たちが普通の環境で、普通じゃない人間関係を築いているとどうしても違和感はあります。

 

ただ、これは私が普段人と距離を置くような人間関係を「普通」として受け取っているからと言う側面もあるかもしれません。一般的、平均的な人からすると、私がイレギュラーで、だから、本作での人間関係がことさら異質に感じるのかもしれません。

 

いや、でも、さすがに初見のシェアハウスの同居人の部屋に乗り込んで布団を借りるような人間関係はおかしいか・・・。

 

相変らず暗い恭平

 

前半部ではかなりひどい目にあい、能力はあるはずなのに職を失うなど、結構な試練の中、失意に陥っていました。人生をやり直してからもやはりそうで、周りの優秀さに劣等感を感じていました。

 

能力はあるし、頑張れば追いつけそうなものだけど、とは思うのですが、ネガティブになってしまうと、自分にあるものが見えなくなってしまうというのはよくわかります。

 

むしろ、能力なんかなくてもある程度うまくやっていけてれば、それだけで人間満足する物です。どんな天才や超人でも、周囲の環境や期待が自分の想定を超え始めると、辛くなってしまうものです。

 

 

終わりに

 

対人関係においては、全く持ってリアリティがない作品ですが、なんとなく恭平の感じる劣等感には思い当たる節があります。

 

そう考えると、自分を猛烈に投影して視聴をしているな、と思ってしまっています。

 

現実を舞台にしているため、どうしても、自分が同じ環境に居たらどう思うか、という風に見てしまい、作品のシナリオへの没入感が他と違う感覚があります。今までファンタジーのようなものばかりみてきたので、この感覚は少し新鮮でした。

 

ただ、自分基準の「リアリティ」を細部に追及してしまうと、他人の感覚とずれが生じてきてしまうので、他人の感覚に適度に近づけるように、少しずつ視聴してみようと思いました。

女子ウケのよさそうな和虎【東京リベンジャーズ 第15話 No Pain, no gain】感想

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あらすじ

 

場地は卍會を抜け、武道は稀咲を卍會から追い出すため場地を連れ戻すという約束をマイキーとかわす。しかし、マイキーは失敗したら殺すと武道をすごむのだった。

 

そんな状況で何もできずに校内で悶々としている武道のところに、悪友4人が現れる。武道からすると、アッくんと出会うのは、現在で車の爆発に巻き込まれて死んで以来。そんな状況で、思わず武道は感極まるのだった。

武道は(珍しく)事情を説明し、知恵を乞う。すると、普段はバカなのに不良辞典と敬われる山岸の説明が始まる。

 

その中で、『メビウス』内でも派閥が生まれていたこと、稀咲が『メビウス』の派閥の片割れを率いていたこと、稀咲率いる一派が加入したことで、卍會は一気にメンバー数を増やすに至ったこと、さらに、新組織『ヴァルハラ』の総長代理には半間が座していること、実際の総長は誰なのかわからない事、それゆえに『ヴァルハラ』は首のない天使と呼ばれていること、『ヴァルハラ』のNo.3として和虎と言う人物が君臨していることが説明される。

 

そんな折、武道のところを訪れる人物がいた。その人物顔を見た瞬間、山岸の顔が青ざめる。武道を尋ねてきたのは、今まさに話をしていた和虎だった。和虎は同じ中学校の後輩である武道を『ヴァルハラ』の根城に誘いに来ていた。

教室の外で待っていた後輩二人は、和虎の腹心の後輩と言われながらも、その足は全日に和虎自身の手で折られていた。

 

あまりにとんでもない和虎の人となりに恐れをなした武道だったが、折よく、日向が帰路につく様が目に入る。そして、日向を助けるためになんだってやってやると覚悟を決めたのだから、まずは『ヴァルハラ』に行き、場地に会うことで、事態の打破をしようと覚悟を決める。

 

和虎に連れられて武道がやって来たのは閉店したゲーセンだった。そこには『ヴァルハラ』の異名通りの、「翼の無い天使」が外壁に描かれていた。

中に入るなり、武道は卍會とは違った雰囲気を感じる。場地について武道が更に奥へと進んでいくと、人だかりができていた。その中心を覗き込むと、場地が卍會の特攻服を着た男を殴りつけていた。

和虎に言わせると、それは「踏み絵」だった。壱番隊副隊長、すなわち、場地の副官を殴らせることで、卍會への反抗心を試すものだった。

 

ひとしきり殴り終わった場地は、事実上場を仕切っている半間に声をかける。その半間は武道に「証人尋問」を行い、場地のスパイ疑惑を晴らそうとしていた。武道は、自分の見ていた通り、馬鹿正直に場地の言葉を伝える。

 

これによって、場地のスパイ疑惑は晴れたということで、場地を『ヴァルハラ』に迎えることになった。しかし、納得のいかないのは武道だった。

 

武道は声を荒げ、東京卍會の創始者にもかかわらず、なぜ卍會を裏切るのかと尋ねる。場地は、和虎も創始者のひとりであるとし、和虎は卍會を憎んでさえいると語る。そして、過去の出来事が明かされる。

 

三ツ谷に特攻服の刺繍をさせ、それが完成した日、マイキー、ドラケン、パーちん、場地、和虎、三ツ谷の6人は渋谷で卍會旗揚げの写真を撮る。

 

その後、とある事件が起きるのだった。

 

作画が危なく

 

今回はモブが大量に描かれることになり、ちょっと作画が危うくなっていました。

 

『東京リベンジャーズ』はどちらかというと、絵よりストーリーで魅せる作品なので、多少モブ共の作画が粗くなっていても大した問題ではないと思います。

ただ、『ヴァルハラ』のメンバーは今回が初登場だったので、ちょっと残念な気持ちはありました。

 

それでも、『ヴァルハラ』のメンバーは皆CGで体を作ってしまって、それを動かしてもよさそうなものですが、一応、2Dで描かれていたように見えました。もちろん、3Dグラフィックだって作るのに労力が要らないわけではありませんが、作画コストを多少軽減するためにそう言った技法を用いることもあるわけです。

そういう事をしないということは、割と盤石な制作体制がとられているのかな、と思いました。

 

今時3Dグラフィックを2Dアニメの補完で使うことが少なくなってきているかもしれないのですが、ちょっとその辺りは詳しくないので、ここではこれ以上は議論しないこととします。

 

今回はこれと言った見せ場もなく、どちらかと言うと温存気味な回だったので、次回以降、きちんと描かれると嬉しいなと思います。

 

和虎君って女子ウケ良さそう

 

今回も学校で出会った人は「ヤベー奴」でした。

 

武道の中学と言えば、武道がマイキーやドラケンとまだそこまで親密じゃない頃に、二人が乗り込んできて、武道たちの先輩をあっという間に殴り倒し、踏みつけて歩いていたという事件がありました。

その時も、武道は人を踏みつけて歩く二人を見て「人を殴ることを何とも思わないヤバい奴ら」と思って戦慄しました。

 

今回も、腹心の後輩の脚の骨を折るという暴挙を働く和虎に戦慄させられました。(昨日骨折して、今日歩けるのかと言うのは若干微妙ですが

 

毎回毎回、学校で武道が会う奴らはヤベー奴らばかりです。

 

そんな和虎も、第2クールのメインビジュアルに最もでかでかと載ったり、今後のキーパーソンになりそうだったりと厚遇です。

 

そんな和虎を見ていると、なんとなく女性ウケがよさそうなキャラクターだなぁと思いました。

ちょっと猫っぽい所と言うか、飄々としているところもあり、ちょっと笑ったような顔をしているところなどが、女性の人気を惹きそうだなぁと思いました。

 

実際のところ、『東京リベンジャーズ』はかなり女性ファンが急増しているとのことで、実際のところはマイキーなどが人気なんだろうなぁと思うのですが、今後、和虎の人気も上がってくるんじゃないかなぁと思ったりもしました。

 

しかし、今考えると、いくら和虎が登校していないとはいえ、和虎の中学校に乗り込んできたのはかなり危ない状況だったとは思います。和虎も今のところはマイキー、ドラケンが中学校まで乗り込んできたことは知らないようですが、

そもそも、ドラケンもマイキーも和虎が武道と同じ中学校だったことも、和虎が通っている中学校も知らなかったんじゃないかと思います。知ってたら来なかったと思う。

 

終わりに

 

新規参戦の和虎も本格始動し、第2クール本格始動!とも思いましたが、回想編がスタートしました。

2クール目の中心となる話題は「血のハロウィン」ですが、それは過去のことか、これから起こることなのか、イマイチ私の中でははっきりしていません。

 

いずれにしても、過去編にしても、しっかりとした話を進めてくれると信じて、今後も視聴してまいりたいと思います。

環境に恵まれないラノベの主人公【ぼくたちのリメイク 第1話 なにもかもだめになって(前編)】感想

 

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あらすじ

 

勤務していた会社がつぶれ、失意の中、実家・大阪へと戻る主人公・橋場恭平。帰省の高速バスの中、サクシードなるゲーム会社の記念ゲーム開発が進んでいることを知る。その製作に携わっているのは、橋場から見ても豪華な面々だった。続報を検索しようとするも、失意の中ではその気力も起きず、そのまま、実家へとたどり着く。

 

失意の中でベッドで寝ていると、妹から電話がかかってくる。曰く、妹の荷物の中に恭平の大事な合格通知が混じっていたから届けに行くということだった。

妹が届けに来た合格通知は芸大の物。かつて、大学進学時に、記念受験して合格したものの、普通の大学へ通った恭平。

恭平はもし芸大に通っていれば、先のサクシードのゲームの豪華な開発陣「プラチナ世代」と共に仕事ができていたのではないかと後悔を募らせる。

 

しかし、恭平もいつまでもそうしているわけにもいかず、就活を開始するも、芳しい結果は得られないでいた。

そんなある日、思いつめた顔の女性を歩道橋の上で見かけた恭平は、その女性が靴を脱ぎ始めたのを見て、自殺を図らんとしていると思い込み、彼女を突きとばしてしまう。

 

女性は思詰めてはいるものの、自殺は恭平の勘違いだった。それでも、喫茶店で話をしてもらえる程度の関係にはなれた恭平と女性だったが、女性曰くスタッフが逃げ出してしまい、代わりとなるとんでもないマルチスペック人材を求めているとぼやく。

しかし、恭平はそれが全てできるかもしれなかった。

 

即座に採用された恭平は女性が部長で、努めている会社は『サクシード』だったことを知る。手始めの仕事として雑用を言いつけられた恭平は、資料整理に才能を発揮し、部長の想定を超える成果をあげるのだった。

 

その後、開発チームから信頼される人材となった恭平は忙しく働いていた。女性部長も恭平の働きっぷりを見て、契約が切れたら、正社員と要してもらえるように掛け合うというのだった。しかし、その一方で開発チームは、ソシャゲ開発部門から白眼視されるなど、逆境にあった。

 

そして、さらに後、制作の進行が不安視されるようになってきたころ、部長の口から開発の凍結がつげられる。あまりのショックで倒れかかってしまう恭平だった。

結局、またも職を失い、実家へと転がり込む恭平。

 

家に戻ると、そこにはあの日、置きっぱなしにしていた芸大の合格通知が。合格通知を見て、またも「プラチナ世代」のことを思い返す恭平だったが、意味のない後悔に声を荒げ、再びベッドの上で寝込んでしまう。

 

またも妹に起こされ、ちぐはぐな会話をしたのち、恭平は自身が10年前にタイムスリップしていることに気付く。そして、意味のなかった後悔に、改めてトライできることを知ると、恭平は芸大入学を決断する。

 

シェアハウスに転居したものの、まだ誰もおらず、恭平はひとまず2階の部屋で荷ほどきをする。しかし、すべてを荷ほどきするには至らず、ある程度、荷ほどきした段階で、恭平は眠りこけてしまう。

 

その後、変な夢にうなされつつ、朝に目を覚ました恭平は自身の隣に美少女が眠っていることに気付き、これはまだ夢なのだと思う。しかし、そうではないことに気付くと、飛び起きる。

少女も目を覚ますが、あまりに色っぽい格好をしていた。その後、何やかんやあって、他の同居人たちに少女との肉体関係を疑われることになりつつも、何とか自己紹介にたどり着く。

 

金髪の奈々子、男子・貫之、そして、恭平の部屋に押しかけて寝ていた志野亜貴。この3人と共に、シェアハウスでの恭平の芸大生活が始まるのだった。

 

環境に恵まれない男・恭平

 

恭平自身は猛烈に才能も技術もある人間です。じゃなきゃ、記念受験で芸大に受かりませんし、入社初日で任された雑務で実力を発揮したりしません。

 

しかしながら、経歴を見るとかわいそうなもので、

  • 自主退職
  • 入社したゲーム会社はブラックな上、倒産
  • 就活もうまくいかない
  • 偶然見つけた就職先は大手だったけどプロジェクト凍結と同時にリストラ

と言う有様です。

 

『サクシード』内での活躍を見る限り、他の正社員よりよっぽど優秀なような気もしますが、失敗プロジェクトの責任者が恭平をどれだけ優秀と言っても、上層部にそれが通じなかったのかもしれません。

 

とはいえ、かくも優秀なのにここまで不遇と言うのはよっぽど運が悪いか、人間的に欠陥がデカすぎるかのような気がします。おそらく前者だとは思いますが、可愛そうな立場です。

 

私は無能な方ですが、幸いにして職を失うほどの危機には陥っていません。逆に、恭平は芸大に行けば人生変わったかもしれないと思っていますが、私はどこの時点に戻っても人生変えられる気はしません。

何らかの決断が人生を別けたと思えるのは、それだけ環境に振り回されつつも、良い環境が見つかれば、その中で猛烈に才能を発揮できる自信があるからだろうと思いました。正直、はたから見た恭平の態度は決して自身に満ち溢れたものではないですが、独断でファイル整理できちゃうあたり、相当自信はあると思います。(普通だったら上長確認すると思います。まして入社初日ならば絶対します

リアリティのことは考えない

 

1話を見た段階で、この作品にリアリティを期待しちゃダメなんだと思い知らされました。

私はどんな作品でも、割と地道なプロセスやリアリティを重視する方です。

 

なので、1話の段階で思ったことの代表的なモノを書き並べると

  • 独立して家を出た人間の部屋って片付けられるものでは?なんでベッドも本も置きっぱなしなの?
  • 契約社員とはいえ、研修もなしにいきなり雑務とは飛んだブラック企業だな(せめて社内システムの説明くらいはあるでしょう
  • 幾らシェアハウスとはいえ、男女はフロアで分けるのが常識では(特に女性部屋は2階にしてあげるのが防犯上いいのでは

と思ったりしていました。

 

そもそも10年前にタイムスリップする時点で荒唐無稽ともいえるのですが、そこについては、ツッコミは不要と考えています。さすがにその辺りまで突っ込みだすと、あらゆるファンタジーを否定することになるので、そこまでツッコミは入れません。

 

ただ、それでも現実を舞台としているなら、もうちょっとリアリティが欲しいかなと思いました。

 

この作品の作者は、実際にゲーム制作に携わり、各方面で技術と才能を磨いてきた才人です。なので、リアリティのある、丁寧な物語を期待していたのですが、実際のところ、その期待は外れてしまいました。

 

 

これがラノベなんだろうな

 

不自然なお色気シーンやラッキースケベがあったり、やや頼りなさげな高めの声の主人公というのが、なんだかいかにもラノベ原作っぽいな、と思いました。

 

最近は漫画やゲーム原作のアニメばかり見てきたので、こういう描写が無い物ばかり見てきたような気がします。そのせいで、なんだかラッキースケベなんて時代遅れな感じもしてしまいました。

 

ある意味、それも含めて、今のラノベとして受けているものだと受け止める必要があるのだとは思います。特に、創作者としてはそう言うシーンを入れるのも選択肢の一つだとして考えていく必要があると思います。

 

前述したような、リアリティの面も、ラノベではそこまで重視されることではないのだと思います。私の様にリアリティ至上主義なのも、困った物なのかもしれません。

 

私は知見を広げる意味でも、しばらくこのアニメの視聴を続けてみようとは思いますが、私と同じような趣味を持っている人にもお勧めできるほどのアニメではありません。

 

終わりに

 

「ラノベってこういうもんなんだなぁ」ということを強く感じる1話でした。

 

今まで割と硬派な物を見てきたので、ここはひとつ、今まで見てこなかった現代のラノベの風を受けてみようと思います。

 

ただ、タイムスリップしてゲームを作るというコンセプトでは『リスタート!』と言う作品もあります。(『リスタート!』は逆に未来に送り込まれるのですが)私としては『ぼくたちのリメイク』よりは『リスタート!』の方が雰囲気が好きです。

 

また、ゲームを作るという話だけで見ると『チェイサーゲーム』もあるので、そちらも興味がありましたらどうぞ。『チェイサーゲーム』は「現場のキツさ」に描写の重きがあるところがあるので、安易におススメ出来ないところはありますが。

良い息抜き回でした【僕のヒーローアカデミア 第104話 お久しぶりですセルキーさん】感想

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あらすじ

 

緑谷たちのエンデヴァー事務所での激しい一日が終わりを告げる。その激しい一日の終わりに、緑谷は麗日のインターン初日も大変なのだろうと思いをはせる。

しかし、緑谷の心配をよそに、麗日のインターン初日は和やかな歓迎会が執り行われ、結構楽しそうだった。

 

麗日のインターン先はリューキュウなるヒーローの事務所。同じくインターン生として、蛙吹や3年・波動も参加していた。このメンバーはかつてのインターでも同じくリューキュウのお世話になったメンバーだった。

 

そんなある日、海外の『トリガー』なる違法薬物の工場が爆破されたというニュースが報道される。『トリガー』は個性を強化する違法薬物で、かつて存在した個性強化薬に代わって裏で幅をきかせていた。TVを見ていたリューキュウも話に参加し、実は工場が爆破される前に原材料は運び出されていたという不穏な情報があることを知らされる。

 

その頃、とある海では海が専門のヒーロー・セルキーとその仲間が船で密輸業者の船を追い回していた。密輸業者の船で引っ張られている積み荷の上に立った男が『トリガー』を使用、強化された個性でチャフ入り煙幕を張られ、セルキーたちは密輸業者たちを逃がしてしまう。

しかも、この辺りは小島の散らばる地域。そこに逃げ込まれ、またも煙幕で逃げられてしまうと完全に振り切られてしまう可能性がある。セルキーはチームアップ、合同ヒーロー活動の要請を発信する。

その相手は、リューキュウだった。

 

リューキュウはチームアップを快諾。インターン学生3人を引き連れて、セルキーと合流する。かつてセルキー事務所で職場体験をさせてもらい、面識のある蛙吹は、セルキーやサイドキック・シリウスから仮免取得の祝いの言葉を受け取る。

 

早速と言ってセルキーが指示したのは、海で遊べということ。セルキーの考えでは、密輸業者たちも昼間は動かないであろうこと、そして、悪意を持った人間と戦うことになるヒーロー活動の支えになるのはみんなと過ごした平和な日々になること、だから今を楽しむべしということで、皆を遊ばせるのだった。

 

その夕方、リューキュウと波動は空から、セルキーと蛙吹は海から、そのほかのメンバーは船から、密輸業者を探すことに。

 

頃合を見計らったかのように動きだす密航業者。そして、シリウスたちは船から、リューキュウたちは空から密輸業者を発見。セルキーも指定されたポイントに急行し、水中から追うべき船を見つける。

 

その後、船とリューキュウに気付いた密輸業者たちはまたも同じ手を使って煙幕を張る。しかし、これによって視界が悪くなったのは密輸業者も同じこと。セルキーは海から敵船に着艦、煙幕を張る個性を持つ男を倒す。

セルキーは蛙吹に見張りを任せると、操舵室に乗り込み、操舵室も制圧する。

 

喜んだのもつかの間、密輸業者たちの引っ張っていた荷物が、実は水上飛行艇だったということが、飛行艇が飛び出してから分かる。

 

飛んで追いつこうとするリューキュウだったが、さすがに機械相手にはスピードで劣って追いつかない。

シリウスが船から銛の射出機を使って、麗日を撃ち出す。無重力の個性と、銛の初速を使って飛行艇に接近する麗日。さらに、改良したコスチュームに備え付けた射出機でワイヤーを飛ばし、そのワイヤーで自身を引っ張って飛行艇に乗り込む。

 

脱出を図る密輸業者も、幾度となく披露しているガンヘッドマーシャルアーツと無重力を組み合わせた技で軽くいなす。

しかし、飛行艇の操縦が分からないうえ、出力が低下し、高度も下がってきてしまう。

 

脱出を勧められるも、違法薬物の材料の流出を危惧した麗日は脱出を拒否する。次なる指示として、リューキュウより「飛行艇を無重力状態にする」と言う物が来るが、さすがに大きすぎるとして、麗日はそれが無理だという。

 

しかし、呂江でも限界を超えなければと発破をかけられた麗日は覚悟を決める。波動の援護もあり、一瞬の隙を作ってもらえた麗日はなんとか機体を無重力状態にする。その後、リューキュウが駆けつけ、何とか飛行艇を着水させてくれる。

 

麗日は能力使用の反動で気分が悪くなってはいたものの、それ以外はほぼ無傷で円満解決に至った。

 

そして、もう一度、皆は遊ばせてもらえることに。

 

お祭り回だし細かい事は気にしない

そもそも、リューキュウにチームアップ要請しなくとも、何とかなったんじゃないか?とは思いました。

 

ただ、今回はあくまでお祭り回だしいいかな~と思ってしまう、ゆるさが感じられました。

 

セルキーとしては、単純に蛙吹の祝いも兼ねて、遊ばせてあげたかったのかも、とも思いました。

 

結局のところ、もう出番がないと思っていたセルキーたちの再登場と、蛙吹との再会が見られただけでも、この回の存在価値は十分だったのかな、と思うくらいにはほだされていました。

 

私は普段は小うるさい事に拘ってアニメを見たり、創作していますが、なんだかんだで「友情」とか「優しい関係」と言う物を前面に押し出されると「まぁ、それでいいかな」と思ってしまうタイプです。

おそらく自分がコミュ障で人間付き合いが上手くできていないことから、そう言う思考になるんだろうと思いますが、とにかく友情にはほだされがちです。

 

そんなわけなので、先に述べたような細かい点は今回はあまり気になりませんでした。

 

実際のところ、人間関係においては、合理的な判断と言う物がかえって下心に見えるなど、合理的であることが正しい事とも限りません。なので、常に合理合理でストーリーやシナリオを考えている私でも、人間関係が絡んでくるとなると、「非合理的でもいいかな」と思ってしまいます。

 

小清水さんっていい声ですね

 

シリウス役だった小清水さんの声にやたら惹かれました。普段はあまり声優さんのことを一々気にしたりもしません。

 

ただ、声優について弊ブログで話したのが初めてかと言うと、そうでもなく、『すばらしきこのせかい』で内山昂輝さんについてチラッと言及したことがあります。

 

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内山さんは内心推し声優さんだと思っている人です。(だからといって内山さんの出演されているアニメをすべてチェックしているわけではないのですが

 

そんな訳で、声優さんに全く興味が無いわけではないのですが、シリウス役の小清水さんの声を聞いていい声だなぁ、と思いました。

 

調べてみると、キルラキルの纏流子などできいたことがあったのですが、そのころとはだいぶ違う演技をされていて、言われるまで気づきませんでした。

 

今後もまったり小清水さんの動向を追いたいと思いました。

 

終わりに

 

今回は今までの話とつながりの薄い、浮いた回でした。その分、職場体験以来のセルキーの登場回となり、単純にそれが嬉しかったというのがあります。

 

次回以降は、また思い雰囲気の緑谷・エンデヴァー編に戻ります。さらに、轟家に招待されるというクソ重イベントも待ち構えているので、今回のような息抜き回は何度か入れてくれてもいいと思ってしまうのでした。

いかんせん『ヒロアカ』は一度話が重くなると、その後、転落するように思い雰囲気を引きずり続けてしまうので、今回の様に気楽な回があると、つい、そう言う息抜きを期待してしまうのでした。

多いぞ登場人物【SCARLET NEXUS 第2話 スカーレットガーディアンズ】

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あらすじ

 

主人公・ユイトは過去に自分を救ってくれた女性怪伐軍兵士の面影を、カサネ・ランドールに見ていた。

一方、カサネは「スカーレットスプリングを放すな」という夢を見続け、うなされてされていた。

 

カサネは非番の余暇を楽しむべく町へ繰り出そうとする姉・ナオミに同行し、姉に寄ってくる男ににらみを利かせようとしていた。街中では、「脳力」によるネット通信と「超脳力」による怪伐軍の説明映像が流れていた。

 

丁度その頃、ユイトとナギも同じく余暇で街に繰り出していた。ユイトはその道中、ナギにカサネについて話す。怪伐軍の兵士は老化を止める施術が施されるため、ユイトを助けた女性の見た目が変わっておらず、カサネだったとしてはおかしくないという話だった。とはいえ、同期入隊であるカサネの年齢はやはりユイトと同じ16才だろうということでひとまず決着する。

 

向かう先はユイトの祖先にして建国の祖の墓のある場所だった。丁度そこでカサネたちと合流するユイト達。ナオミに言い寄るナギに警戒を強めるカサネだったが、4人で一緒になって名物の神籤を引くことに。

ナオミだけが大吉を引き、それ以外の三人は大凶という不穏な門出だったが、ナオミは神籤を縛って残りの3人を気遣うのだった。

 

その後、訓練のために各隊に分かれた4人だったが、すぐに合流することになる。ユイトとナギの所属するセト隊と、カサネとナオミの所属するキョウカ隊の合同訓練と言う運びになったのだ。

 

隊同士での模擬戦の最中、ユイトに興味を持っているナオミのためにと、カサネはユイトを試すことを決意する。そして、各隊のメンバーが一対一で向き合う中で、カサネはユイトを標的に、執拗に攻撃を繰り出す。ユイトは逃げまどいながらもなんとか無傷でカサネの攻撃をしのぐ。

 

ナギはナオミと刃を交えるが、その様子はどこか和気あいあいとしていた。

 

結局、セト隊の先輩隊員によって勝利条件が達成され、訓練は終了する。ユイトは見せ場こそなかったが、カサネからは一定の評価をいただくのだった。

その時、ユイトの父親から音声メッセージが届く。内容は、形上のユイトの怪伐軍入隊の祝いと、母親について話す機会を設けたいから食事を一緒にしようという誘いだった。

 

するとユイトとカサネたちの隊に出動要請がかかる。現場に急行し、地下トンネルに潜る2隊。それぞれの隊に別れ、2つの地下通路を進んでいく。

 

しかし、上部から天井を突き破って怪異が乱入してきて、現場はかき乱されてしまう。それによって壁が破られ、ユイト、ナギ、カサネ、ナオミは合流することができた。

 

何とか怪異と交戦を続ける怪伐軍隊員たちだったが、更に今までよりも一回り大きな中型怪異が襲来する。孤立した状態で、ユイトとカサネはこれを何とか撃退する。

 

しかし、中型怪異が乱入してきたことで、ナギとナオミだけが向こう側に分断されてしまう。しかも、向こう側から多数の小型怪異が迫ってきている。

予断を許さぬ事態に、ユイト、カサネ、先輩隊員の3人で同調し、超脳力の出力を向上させ、瓦礫の撤去をする。

 

間一髪でナギとナオミの退路が作り出せ、ユイトは(前回は一体倒すだけでやっとだった)小型怪異を複数一刀両断する。

 

なんとか怪異を退け、一息ついたとき、ナオミはカサネが血まみれになっている未来を予知する。即座にカサネを庇って突き飛ばすナオミ。さらに響く狙撃音。

カサネは無事だったものの、ナオミが胸を撃ち抜かれてしまう。

 

撃たれたナオミは突如結晶化してしまう。

 

多いぞ登場人物!

 

ユイト、カサネを中心として、相棒のナギとナオミに加え、各々の小隊のメンバーに加え、上層部や複数の怪伐軍中堅隊員など、とにかく登場人物が多いです。

 

原作である)ゲームだと情報を見返すタイミングも多く、自由に動き回るタイミングで話しかけたりして、情報を補完していくこともできるのですが、アニメはひたすら一方的に情報を与えられることになるので、大変です。

 

普通に視聴しているだけならば、「何かよくわからんけど、混乱するほどではない」のですが、感想を書こうと思って逐一ストーリーを追おうとしていると、かなり大変です。(これでもかなり描写を省いています

 

ある意味、軍隊と言う組織をリアルに描こうとすると、それだけ関与する人間が増えてくるのは仕方がないのですが、そこをどう割り切りつつ、リアルな描写をできるかというのはストーリーテラーとしての腕の見せ所としては非常に大事なところだと思います。

 

特に、私はあえてサイトを見たりして情報を補完することをせずに、アニメ単体で視聴を続けて、情報を得るようにしていますが、それだと、大半の人物の名前が抜け落ちます。(単純に私の記憶力の問題かもしれませんが

 

なので、そう言ったところにも気を遣いつつ、人数が増えがちな軍隊と言う物をリアルに描くためにはどうすればいいのかという課題に対するアンサーはこのアニメにはないように感じました。

 

2000年続く国家

 

フィクションの中での歴史の時間って難しいところがあると思います。この地球において、2000年間続いた国家はありません。人によってはあると言う人もいますが、体制や統治システムが変化している以上、どれほど国名が同じでも別の国家だと思っています。

 

本作に登場する国家はなんと2000年間続いており、しかも、建国の祖の一族がいまだに政権中枢に居座っています。そんなことってありえるのか?!と思っています。

 

さらに、怪異出現によって地上が滅びかけ、怪異と戦って建国の祖となったということなので、怪異は2000年以上も居座り続けていることになります。

2000年間人類は怪異を倒せないでいるわけです。その間、人類は何をやっていたのでしょう。

 

逆に、ユイトが怪異の根本を叩くなどと言うことになったら、今までの2000年の積み上げって無駄だったんじゃないかと思うほどの急展開になります。

 

あくまでフィクションなので、現実世界とは違います。なので、2000年間続く国家であったり、2000年間解決しなかった問題が一挙に解決するということはあるかもしれません。

ただ、それにしたって、2000年は盛り過ぎじゃないかと思うのが、思考が現実に引っ張られがちな私の意見でした。

 

せめて200年くらいならちょうどいいような。世界観も和+サイバーパンクなので、江戸時代を意識するのはおかしなことじゃないと思います。

 

おわりに

 

登場人物が多いということで、細かな情報まで拾いきれてはいません。こうなってくると、少ない登場人物でコンパクトにまとめた『すばらしきこの世界』ってすごかったんだなぁと思いました。

 

 

 

【D_CIDE TRAUMEREI THE ANIMATION 第1話 覚醒】感想

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あらすじ

 

主人公・織田龍平はかつて兄の死を目の当たりにした。その時、兄の傍らには謎の文様のような血だまりができていた。

 

そんな幼いころからかなりの時が経ち、高校生として暮らす龍平はキックボクシングをしながら、可愛い幼馴染や友人に囲まれていた。

 

そんなある日、放課後のキックボクシングの練習の後、夜道を歩いていた龍平は足を何かに噛まれてしまう。猫か何かかと思いつつも、深くは追うことはしない龍平だったが、帰宅し、ベッドに寝転ぶと、不思議な夢を見る。

 

夢の中で風変わりなサイバー空間のような世界で目を開けた龍平は自由に跳び回り普段ではできないようなアクロバティックな動きを楽しむ。そこに、道具と生物が結びついたかのような怪物が出現する。謎の生物の出現に戸惑う龍平だったが、そこに武装した二人の少年・少女が出現する。

二人は連携して攻撃を繰り出し、怪物たちを屠っていく。しかし、撃ち漏らした一体が龍平の方へ突っ込んできてしまう。

その瞬間、龍平は目を覚ます。

 

翌日、龍平は妙に実感のあった不思議な夢について、友人と語らった後、一人渋谷を出歩く。

その時、龍平は謎の雑音に頭を抱えるが、周囲の人々は何も感じていないかのようだった。そこでさらに歩いていくと、ゲートのような光の波紋のようなものが立っていることに気付く。通りがかる人に尋ねても、そもそも見えてすらいない。

 

龍平が困惑していると、そこから怪物と、それに続いて二人の武装した少年・少女が飛び出してくる。飛び出してきた少女がつぶやいた言葉が、夢の中に出てきた少女と同じことをつぶやくと、龍平は何か繋がりがあるのではと勘づく。

 

しかし、龍平は怪物に襲われる。そこを少女によって助けられる。とんでもない身体能力で移動する少女に連れまわされる龍平だったが、特にこれと言った力に目覚めていないと知られると、そのまま放り出されそうになる。

 

怪物の攻撃を間一髪で逃げ切った龍平の姿を見て、少女は龍平が選ばれたものであることを確信する。そして、あえて怪物に追われる龍平を放置する。

怪物に追い掛け回される龍平だったが、逃げている間に、戦う覚悟を決める。そして、自らにも武器があればと思ったその時、巨大なナックルが出現する。これによって戦闘可能になった龍平はひときわ大きな怪物に拳を叩き込み、怪物を倒しきる。

 

怪物を倒すと、渋谷中にあったオレンジ色の光を放つ石のようなものが消え、怪物の記憶も人々から失われた。

しかし、龍平を驚かせたのは、怪物の中に人がいたということだった。怪物を倒したことで、中に居た人物は死んでしまったと淡々と語る少年・少女だったが、龍平は現実を受け入れきれずに、中に居た人物に呼びかけ続けるのだった。

そして、その人物の額に刻まれた文様が、かつて兄の亡骸の傍らにあった血だまりの文様と同じだということに気付くのだった。

 

CGアニメのまだまだ感

本作は3DCGで造られているのですが、まだやっぱり3DCG作品は不自然さがあるような気がしてしまいました。

特に、シャドーボクシングをしているシーンなどは、少し「動きすぎている」感があって、不自然に感じました。

 

3D CGは一度作ってしまえば、色々と自由が効きますし、カメラアングルを変えて躍動感のある画面を作ることもできます。本作は結構戦闘シーンの演出に力が入っているように感じたので、そこは3D CGの良さを活かしているとは思います。

 

ただ、やっぱり、全体で見ると、普通に絵で描いてくれた方がいいなぁ、と言う感じがしてしまいました。

 

この辺りはどうしてなのかは不明なのですが。

 

東亰ザナドゥに似た雰囲気

 

私が一話を視聴して思った感想がこれでした。(『東亰ザナドゥ』自体はあまり知名度が高くなくて申し訳ないのですが

 

『東亰ザナドゥ』はファルコムから発売されたゲームなのです。ストーリーとしては、空間の裂け目から通じる異空間で、怪物を退治し、異空間が原因で発生する様々な異変に対処するというものです。

主人公を含めてストーリーが進むごとに、一人ずつ騒動に巻き込まれては力に目覚めるという展開になっているのですが、本作もその流れなのかなと思いました。

 

OPでは友人たちも力を振るっているようでしたが、今後、徐々に力に目覚めていくという展開になるかと想像されます。

 

また、今期放送の始まった『SCARLET NEXUS』もサイバーパンクで怪物と戦うという作品であり、なんとなくそこにも似たものを感じたのでした。

鍛えてる主人公を目新しく感じる

主人公・龍平はキックボクシングで鍛えています。この手の現代ファンタジーっぽい世界観で、主人公が体を鍛えているのは目新しくさえ感じました。

この手の主人公は、高校生であっても、帰宅部だったり、そもそも日常生活での掘り下げがあまりなかったりするので、こうやって普段から鍛えている主人公には物珍しさを感じました。

 

さらに、陸上をやってるとか、サッカー、バスケをやってくらいならまだ普通でしたが、キックボクシングやっているというのは珍しく感じました。

キックボクシングは完全に知識がなかったので、OPの段階で龍平がグローブ型の武器を着けている時には違和感がありましたが、キックボクシングもグローブを着けるのだということを、練習シーンを見てから知ったのでした。

 

また、龍平のビジュアルも割と私にとっては珍しい印象を与えるものでした。なんとなく、韓国で描かれた漫画ってこういうビジュアルになるよな、と思うような絵だと思いました。

ただ、足が猛烈に長くて、胴と足の比率がとんでもないことになっているようにも感じました。

 

またも舞台は渋谷

 

これは単純に、前クールで見ていた『すばららしきこの世界』の部隊が偶然渋谷だったと言うだけです。

渋谷はゲームやアニメでは人気スポットで、渋谷では結構頻繁に何かが起きている印象があります。と言っても『すばらしきこの世界』以外ですぐに思いつくのが『ナムコクロスカプコン』と言う古いゲームしかないのですが。都心全体が舞台で渋谷も出ているなら『真・女神転生』とか思いつくんですが。

 

終わりに

 

まだ1話なので語れることもやや少なく、雑感っぽく色々なことをダラダラと書き並べてみました。

 

まだ現段階では良くも悪くも凡庸な作品と言った印象ですが、ここからストーリーの魅力がグッとまして引き込んでくれるタイミングがあると嬉しいと思います。

初見さんお断り状態【ゲッターロボ アーク 第1話 天の鬼】

2021年夏アニメの一作『ゲッターロボ アーク』の第1話の感想です。

 

説明が非常に少なく分かっている人に向けて作っているアニメ感が強い上、独特のキャラクターデザインが上手に活用できておらず、既存のゲッターロボの強いファンでなければ視聴することが難しいようなアニメとなっていました。

 

私自身はゲッターロボについては、OVA版をちょっと見た程度で、深く知ってはいなかったのですが、それでも1話の情報についていくのが大変でした。

ゲッターシリーズについて完全に初見だと、まったく追いつけないのではないかと思いました。

 

今回は少し第1話の段階で感じたゲッターロボアークの問題点を少し整理しておこうと思います。

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問題点1:世界観が伝わり切らない

最大の問題はこちらです。

 

一体いつの時代で、どういう世界観なのか・・・ということをアニメを単純に視聴しただけでは理解できないのです。

 

本作は進化の力・ゲッター線を活用する合体変形ロボを駆使して戦う近未来の日本を舞台としたアニメです。

その時代と場所についての説明が完全にすっ飛ばされているので、本作が初視聴の視聴者は完全に困惑してしまうと思われます。

 

更に主人公の設定についてもほのめかされるように提示されました。これが謎を増やしてしまい、かえって良くない方向に展開してしまっているように思いました。

本作の主人公・流拓真は前作以前の主人公・流竜馬の息子と言う設定です。故に、ゲッターエネルギーの申し子ともいえ、それにより早乙女研究所との確執が過去にあったことや、ゲッターロボパイロットとしての適正が高い事がほのめかされました。

 

ただ、新期視聴者からすると、この情報も余計で、ゲッターとは何なのかとか、流竜馬って誰とか、竜馬とゲッターの関係はなんだとか、色々分からないことだらけです。

 

既存のゲッターロボファンの中でも、1998年~2004年にかけて発売されたOVA版しか知らないという人も多いのではないかと思われます。それなのに、本作は漫画版のストーリーを前提とした『ゲッターロボ アーク』をそのままアニメ化しているため、基礎知識などは漫画版に準拠しています。

OVAと漫画版はパラレルワールドと化しており、大まかな話の流れは同じだとしても、最終的な部分については大分異なっています。

 

なので、漫画版を全シリーズ読んで前提となる基礎知識を持っていないと、このアニメを1話の段階で理解するの非常に困難かと思われます。

 

一方で、本作『アーク』で新規に登場した謎、前作ではなかった設定もあります。それらが、混然一体となって、何の区別もなく視聴者に襲い掛かってくるので、視聴者は情報の波に押し流されて、何もわからなくなってしまうと思います。

 

なので、せめて1話は世界観の説明とゲッターロボの戦闘シーンだけでよかったような気もするのですが、実際に放送されたのはその逆で、世界観の説明がなく前作以前の基本知識を前提とした主人公の謎がほのめかされるというありさまでした。

 

問題点2:キャラクターデザインが独特

 

本作のキャラクターデザインは永井豪画風の中でも結構特殊な部類です。特に額から頭頂部にかけてすぼんでいくような(極端に言うと水滴のような形)デザインのキャラクターがやや多めです。

 

別にキャラクターデザインが独特であること自体は問題点ではありません。ただ、キャラクターデザインが独特になると、きちんとアニメとして使いこなせるかと言うハードルは上がってきます。

当然、アニメも人の手によって描かれている物ですから、スタッフが描き慣れている物ほど簡単に描くことができます。逆に、キャラクターデザインが独特だと、描きづらく、その分コストも手間もかかります。

 

そのキャラクターデザインの独特さが足を引っ張って、アニメの出来がイマイチだったように感じたものに、前期から始まった『シャーマンキング(新版)』があります。

 

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 『シャーマンキング』の場合は光の表現がよかったので、塗りの質感が良く、画面も映えているようにみえましたが、本作はマットな塗なのが相まって、ますますローコスト作画っぽく見えてしまいました。

 

それが反映された(と断言するのは危険かもしれませんが)結果的には演出力不足にはなってしまっていると思います。動きはかなり限定されており、昭和のリミテッドアニメを見ているような感覚になりました。

勿論、最近のアニメは画面をスライドさせるなど、もっと動きが無い場合もあります。ただ、それでも、動きが少ないということを認知させないため、会話で補うなどの工夫をしています。

その工夫が不足しているように感じられ、単調な画面になってしまっているようにも感じました。

 

問題点3:演出力不足

 

『ゲッターロボ』の魅力は熱い展開と演出力にあると思っています。もともと永井豪先生の画風が熱血画風となっており、そう言った演出と相性がいいのです。

OVA版ではそれが見事に結実しており、暑苦しいほどの作品に仕上がっていました。

 

ただ、本作では、その暑苦しいまでの演出が欠けていました。

 

OVAとTVアニメでは投入されるコストが異なるので、一概に比較できないのですが、先に発売されたOVAシリーズでは完璧と言っていいほど演出が凝っていました。

BGMについてもかなり良い物が揃って居て、戦闘シーンをこれでもかと言うくらい盛り上げてくれました。

 

それに比べると、どうしても本作の演出は見劣りしてしまうというのが本音です。

 

『アーク』の戦闘シーンだけを見ると、そこまで酷い物ではない方だとも思います。しかし、偉大過ぎる先達がいるばっかりに、どうしても見劣りしてしまっています。

 

説明不足のシナリオになってしまっているのも、ひとえに予算的制約で質の良い物を作るだけのコストがかけられなかったという点はあるかもしれません。それと同様に、演出面でも低予算っぽさが出てしまっているという感じです。

 

終わりに

 

メインビジュアルからして一抹の不安を感じていた『ゲッターロボ アーク』ですが、実際のところ、色々な粗が目立ち、個人的にはあんまりよい作品になっていないように感じました。

 

まだ1話ですので、2話以降に事情の説明があることを期待しつつ、しばらく様子を見ようと思いました。

 

Amazonレビューでも、既存のファンからの絶賛の声と、そうでない人の批判的意見と言う風にぱっくり2つに意見が割れてしまって居る所からも、本記事で述べたような問題点が取り残されているのだろうと感じました。

 

 

先の読めぬ緊張感【東京リベンジャーズ 第14話 Break Up】感想

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あらすじ

 

東京卍會3番隊隊長の任命式が始まる。マイキーの掛け声と共に、姿を現した金髪・金ぶち眼鏡の男が前に進み出て来る。そして、武道とその男がすれ違った時、武道はどこかで出会ったような気がした。さらに、男の方も一瞬だけ、武道の顔を見て驚いたような顔をするのだった。

 

前に進み出た男は、マイキーとドラケンを背にして、神社の石段に腰を下ろす。そのあまりに不遜な態度に、卍會メンバー達からも不満の声が漏れる。

しかし、金髪の男の付き人のような男が、一喝し、この男こそが新三番隊隊長・稀咲鉄太だと名乗りをあげる。

 

しかし、稀咲は『メビウス』の一員だった。『メビウス』のメンバーがいきなり体調に就任するという事態に、更なる不平が漏れる。しかし、あくまでマイキーの判断であるとドラケンが一喝し、マイキーは任命の意図を今後の『ヴァルハラ』との抗争に備えての判断だと説明する。

そのまま任命式が終わり、マイキーは去ろうとしていた。しかし、内心ではドラケンもマイキーの真意を理解できないでいた。

 

納得いかないのは武道だった。稀咲をのさばらせておけば、東京卍會は滅茶苦茶になってしまう。アッくんも、日向も、ドラケンも助けられない。そんな状況で武道は跳びだして、稀咲に殴り掛かってしまう。

マイキーの任命した隊長に殴り掛かったということで、隊長たちが怒りをあらわにしながら武道の前に立ちはだかる。事情をきちんと説明できない武道はおろおろするしかなかった。

 

そこに、黒髪の男が現れ、武道に殴り掛かる。三ツ谷が止めてくれたものの、黒髪の男・場地は今度はマイキーに話を吹っかける。謹慎中で集会参加を禁じられた身でありながら、集会に参加し、武道を殴りつけた問題児である自分を、ついには首にするのかと尋ねる。

 

冷ややかに場地を見つめるだけのマイキーにしびれをきらしたのか、場地は自ら身を引くことを宣言する。これによって、一番隊隊長・場地は東京卍會を去ることになった。

 

突如として始まった脱退劇に唖然としている武道に、稀咲が声をかける。そして、稀咲は仕返しとばかりに武道を殴りつけ、武道はそのまま気絶してしまう。

 

武道が目を覚ますと、そばにはマイキーが居た。マイキーは組織を大きくするために稀咲を隊長にしたが、その一方で、それによって場地の様に組織から出て行ってしまう人物もいることで、組織の運営の難しさを感じていた。

そして、場地が幼馴染で、ずっと喧嘩を吹っかけ続けてきたこと、マイキーから見ても破天荒な人物であったことが語られる。さらにマイキーは東京卍會はマイキー、ドラケン、場地、三ツ谷、パーちんの5人で設立したとも語る。

 

だから、マイキーは、武道に場地を東京卍會に連れ戻してほしいと頼んだ。武道は逆に、場地を連れ戻せたら、稀咲を隊長から外してほしいと頼む。マイキーは(自分から頼みごとをしておいて)交換条件を付けた武道が、もし失敗したら、殺すとすごむ。

 

そして、マイキーは物陰で盗み聞きをしていた三ツ谷に声をかけ、卍會メンバーではなかった武道を三ツ谷が隊長を務める2番隊に加えるとする。唐突な決定に衝撃を受ける三ツ谷だったが、受け入れるしかなかった。

 

武道は血を洗ってから帰るということで、マイキーと三ツ谷を見送る。顔を洗ってから帰路につこうとすると、お守りが落ちていることに気付く。そのお守りを何のためらいもなく開けると、中には写真が入っていた。

写真は東京卍會創設メンバーのものだった。しかし、先ほどのマイキーの話と食い違っている点は、場地のすぐ隣に、もう一人誰かが写っており、創始者は6人いたということだった。

 

その頃、東京卍會を抜けた場地は武道が見た写真に写っていたトラの入れ墨の男・カズトラと出会っていた。

 

先の読めぬ緊張感こそ醍醐味

 

稀咲を巡る武道の動向については、先の読めぬ展開となりました。ドラケンが「文句がある奴は前に出ろ」と一喝したとき、武道は前に出なかったので、今回もまたヘタレて手出しできないまま終わってしまうのかと思っていました。

 

それでも、事の一大元凶であり、二度にわたって大切な2人を手にかけさせた稀咲を前にして、さすがの武道も手を出さずにはいられず、稀咲に殴り掛かりました。

 

、何よりも稀咲に手を出したことで一番緊張感が高まった理由は、今まで強力な後ろ盾だったマイキーやドラケンが味方に付いてくれない状況になったということでした。

今まで、数々の危機はありましたが、多くの場面でマイキーやドラケンの力を背景に、何とかしてきました。なんなら、武道自身は何かをするでもなく、マイキーやドラケンに頼むだけと言う状況もありました。

 

 

しかし、今回は卍會の集会で幹部に殴り掛かるという状況で、幹部にまで目を付けられ、マイキー・ドラケンの力に頼れない状況になりました。

いずれこうなることは分かっていましたが、早くもこの状況になってしまったという感覚です。

 

あらぶるヤンキーたちがどう判断を下すかと言うのは結構読めないところが多く、だからこそ、その先の展開が読めないのでしょう。

 

破天荒な男・場地

 

卍會の幹部に目を付けられ、どうなるかとも思いましたが、場地のおかげで、むしろ軽症で済んだかのように思います。

 

場地は『メビウス』との抗争の際には登場していました。彼が謹慎を喰らった具体的な理由については説明も描写もありませんでしたが、彼が謹慎を喰らっているというのは少し唐突にも感じました。

確かに、前話で隊長が並んだ時、だれか足りないような気はしていましたが、それが誰かまで気に留めるほど、隊長の事に気を付けていなかったからです。

 

その場地は、マイキーをして、訳の分からない奴と言われるほどマイペースで破天荒な人物です。マイキーだってドラケンや武道から見ればマイペースな奴です。ただ、場地とマイキーを比べると、場地の方が暴力に傾いたマイペースの様には見えます。(場地についてはまだマイキーから話を聞いただけでしかありませんが

 

今後、武道は場地と行動を共にすることになっていくのでしょう。そうなると、しばらくはサスペンスらしさはなりを潜めて、友情劇が進んでいくことになるでしょう。

私はサスペンスも友情劇もどっちも好きで、どっちもあるのが東京リベンジャーズの魅力だと思っています。ただ、サスペンスの方が友情劇より視聴者に納得させるのが難しく感じるので、そう言った意味では、あえてハードルの高いサスペンス風味に挑んでほしいとは内心思っています。

 

場地自信が武道に対して個人的にどう思っているかで今後の場地の態度も変わってくると思います。

今後の話の展開には読めないところも多いので、ゆっくりと楽しみにしたいと思います。

 

終わりに

 

ついに姿を現した稀咲鉄太。その姿に思わず手を出してしまった武道。それによって引き起こされた先の読めない対立。

そして、唐突に話の中心に据えられた場地と言う男。

 

東京リベンジャーズ第2章がやっと、その思い腰を持ち上げたという感じです。