ドムストの雑記帳

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先の読めぬ緊張感【東京リベンジャーズ 第14話 Break Up】感想

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あらすじ

 

東京卍會3番隊隊長の任命式が始まる。マイキーの掛け声と共に、姿を現した金髪・金ぶち眼鏡の男が前に進み出て来る。そして、武道とその男がすれ違った時、武道はどこかで出会ったような気がした。さらに、男の方も一瞬だけ、武道の顔を見て驚いたような顔をするのだった。

 

前に進み出た男は、マイキーとドラケンを背にして、神社の石段に腰を下ろす。そのあまりに不遜な態度に、卍會メンバー達からも不満の声が漏れる。

しかし、金髪の男の付き人のような男が、一喝し、この男こそが新三番隊隊長・稀咲鉄太だと名乗りをあげる。

 

しかし、稀咲は『メビウス』の一員だった。『メビウス』のメンバーがいきなり体調に就任するという事態に、更なる不平が漏れる。しかし、あくまでマイキーの判断であるとドラケンが一喝し、マイキーは任命の意図を今後の『ヴァルハラ』との抗争に備えての判断だと説明する。

そのまま任命式が終わり、マイキーは去ろうとしていた。しかし、内心ではドラケンもマイキーの真意を理解できないでいた。

 

納得いかないのは武道だった。稀咲をのさばらせておけば、東京卍會は滅茶苦茶になってしまう。アッくんも、日向も、ドラケンも助けられない。そんな状況で武道は跳びだして、稀咲に殴り掛かってしまう。

マイキーの任命した隊長に殴り掛かったということで、隊長たちが怒りをあらわにしながら武道の前に立ちはだかる。事情をきちんと説明できない武道はおろおろするしかなかった。

 

そこに、黒髪の男が現れ、武道に殴り掛かる。三ツ谷が止めてくれたものの、黒髪の男・場地は今度はマイキーに話を吹っかける。謹慎中で集会参加を禁じられた身でありながら、集会に参加し、武道を殴りつけた問題児である自分を、ついには首にするのかと尋ねる。

 

冷ややかに場地を見つめるだけのマイキーにしびれをきらしたのか、場地は自ら身を引くことを宣言する。これによって、一番隊隊長・場地は東京卍會を去ることになった。

 

突如として始まった脱退劇に唖然としている武道に、稀咲が声をかける。そして、稀咲は仕返しとばかりに武道を殴りつけ、武道はそのまま気絶してしまう。

 

武道が目を覚ますと、そばにはマイキーが居た。マイキーは組織を大きくするために稀咲を隊長にしたが、その一方で、それによって場地の様に組織から出て行ってしまう人物もいることで、組織の運営の難しさを感じていた。

そして、場地が幼馴染で、ずっと喧嘩を吹っかけ続けてきたこと、マイキーから見ても破天荒な人物であったことが語られる。さらにマイキーは東京卍會はマイキー、ドラケン、場地、三ツ谷、パーちんの5人で設立したとも語る。

 

だから、マイキーは、武道に場地を東京卍會に連れ戻してほしいと頼んだ。武道は逆に、場地を連れ戻せたら、稀咲を隊長から外してほしいと頼む。マイキーは(自分から頼みごとをしておいて)交換条件を付けた武道が、もし失敗したら、殺すとすごむ。

 

そして、マイキーは物陰で盗み聞きをしていた三ツ谷に声をかけ、卍會メンバーではなかった武道を三ツ谷が隊長を務める2番隊に加えるとする。唐突な決定に衝撃を受ける三ツ谷だったが、受け入れるしかなかった。

 

武道は血を洗ってから帰るということで、マイキーと三ツ谷を見送る。顔を洗ってから帰路につこうとすると、お守りが落ちていることに気付く。そのお守りを何のためらいもなく開けると、中には写真が入っていた。

写真は東京卍會創設メンバーのものだった。しかし、先ほどのマイキーの話と食い違っている点は、場地のすぐ隣に、もう一人誰かが写っており、創始者は6人いたということだった。

 

その頃、東京卍會を抜けた場地は武道が見た写真に写っていたトラの入れ墨の男・カズトラと出会っていた。

 

先の読めぬ緊張感こそ醍醐味

 

稀咲を巡る武道の動向については、先の読めぬ展開となりました。ドラケンが「文句がある奴は前に出ろ」と一喝したとき、武道は前に出なかったので、今回もまたヘタレて手出しできないまま終わってしまうのかと思っていました。

 

それでも、事の一大元凶であり、二度にわたって大切な2人を手にかけさせた稀咲を前にして、さすがの武道も手を出さずにはいられず、稀咲に殴り掛かりました。

 

、何よりも稀咲に手を出したことで一番緊張感が高まった理由は、今まで強力な後ろ盾だったマイキーやドラケンが味方に付いてくれない状況になったということでした。

今まで、数々の危機はありましたが、多くの場面でマイキーやドラケンの力を背景に、何とかしてきました。なんなら、武道自身は何かをするでもなく、マイキーやドラケンに頼むだけと言う状況もありました。

 

 

しかし、今回は卍會の集会で幹部に殴り掛かるという状況で、幹部にまで目を付けられ、マイキー・ドラケンの力に頼れない状況になりました。

いずれこうなることは分かっていましたが、早くもこの状況になってしまったという感覚です。

 

あらぶるヤンキーたちがどう判断を下すかと言うのは結構読めないところが多く、だからこそ、その先の展開が読めないのでしょう。

 

破天荒な男・場地

 

卍會の幹部に目を付けられ、どうなるかとも思いましたが、場地のおかげで、むしろ軽症で済んだかのように思います。

 

場地は『メビウス』との抗争の際には登場していました。彼が謹慎を喰らった具体的な理由については説明も描写もありませんでしたが、彼が謹慎を喰らっているというのは少し唐突にも感じました。

確かに、前話で隊長が並んだ時、だれか足りないような気はしていましたが、それが誰かまで気に留めるほど、隊長の事に気を付けていなかったからです。

 

その場地は、マイキーをして、訳の分からない奴と言われるほどマイペースで破天荒な人物です。マイキーだってドラケンや武道から見ればマイペースな奴です。ただ、場地とマイキーを比べると、場地の方が暴力に傾いたマイペースの様には見えます。(場地についてはまだマイキーから話を聞いただけでしかありませんが

 

今後、武道は場地と行動を共にすることになっていくのでしょう。そうなると、しばらくはサスペンスらしさはなりを潜めて、友情劇が進んでいくことになるでしょう。

私はサスペンスも友情劇もどっちも好きで、どっちもあるのが東京リベンジャーズの魅力だと思っています。ただ、サスペンスの方が友情劇より視聴者に納得させるのが難しく感じるので、そう言った意味では、あえてハードルの高いサスペンス風味に挑んでほしいとは内心思っています。

 

場地自信が武道に対して個人的にどう思っているかで今後の場地の態度も変わってくると思います。

今後の話の展開には読めないところも多いので、ゆっくりと楽しみにしたいと思います。

 

終わりに

 

ついに姿を現した稀咲鉄太。その姿に思わず手を出してしまった武道。それによって引き起こされた先の読めない対立。

そして、唐突に話の中心に据えられた場地と言う男。

 

東京リベンジャーズ第2章がやっと、その思い腰を持ち上げたという感じです。