ドムストの雑記帳

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こだわりはあるがモッサリ気味【すばらしきこのせかい The Animation 第1話 死神ゲーム】感想

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『すばらしきこの世界 第1話 死神ゲーム』の感想です。

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DSで発売されたゲーム『すばらしきこの世界』が長き時を経て、アニメとして蘇りました。

ロックな世界観で今なおコアなファンを持つ『すばらしきこの世界』のアニメ版やいかに。

 

 

あらすじ

 

主人公・ネクは突如、渋谷のスクランブル交差点で目を覚ます。しかし、そこは誰にも触れることができず、すれ違うたびに心の声が聞こえるだけの異質な場所だった。さらに、あたりを見まわせば、模様の入った壁で仕切られ、何処へも逃げることができなかった。

 

戸惑うネクが通知に気付き、スマホに届いたメールを見るとそこには指示が書いてあった。さらに掌にはカウントダウンしていく時間が。

そこへ、怪物が出現し、この世界に居た人物が攻撃を受けて消されてしまう。

 

ネクも攻撃を受けてしまうところを、間一髪、ぬいぐるみを抱えた少女に助け出される。少女はネクに生き延びるための契約を迫り、ネクはそれに応じて少女の手を握る。それによって覚醒した力を使って怪物たちを倒す。

少女はシキと名乗り、ともに行こうとネクを連れ、指示通り104(109)へとたどり着き、ゲームをクリアする。

そこで、ネクとシキは二人の死神に出会う。

 

 

翌日、ネクは再びスクランブル交差点の真ん中で目を覚ます。そして、シキと出会い、彼女からこの世界のことを聞かされる。

この世界がアンダーワールドと呼ばれる並行世界であること。

7日間ミッションをクリアしてを生き残らなければ消滅するルールであること。

怪物がノイズと呼ばれていること。

現実世界の人間の映像に触れることでその人間の心を読む『スキャン』ができる事。

 

ネクは会話の最中、会話が苦手であること、会話せずに人の気持ちが分かるなら気が楽であるとつぶやく。

 

その最中、同じく死神ゲームに巻き込まれたビートとライムに出会う。4人はひと悶着起こしつつも、突如始まったミッションに挑むことになる。

 

しかし、ネクは一人で突っ走り、勢い任せにミッションをクリアしてしまう。

 

そこに、昨日現れた死神二人組が現れる。そして、ネクのことを桜庭ネクと呼び、彼にシキを殺せば助かるという話を持ち掛ける。焦りでノイズに取りつかれていたネクは自らの力を躊躇なくシキに向ける。

 

しかし、突如話に割って入った男性に制止され、ネクはシキを殺すことに失敗する。その男曰く、ゲームを仕切るゲームマスターは7日目以外ゲームに介入出来ない事、7日間生き残りたければパートナーを信じろ、とのことだった。

 

 

翌日、再びネクはスクランブル交差点の真ん中で目を覚まし、シキの不在に少しだけ心を痛めた。しかし、すぐにシキが現れ、変わらぬ笑顔を向けるのだった。

そこでネクは自身がネクと言う名前以外の全てを忘れていたことを語る。桜庭という苗字すら、死神から発された時点で初めて気づいたということだった。そんなネクの状態にシキは同情する。

 

そこで、本日のミッションが公開される。内容はライブハウスの主を倒せとのことだった。二人はミッションの指し示すライブハウスへと向かう。

その途中で、ノイズに取りつかれた男性を見かけ、ネクは放っておこうと言うが、シキに押し切られ、男性に取りついたノイズを倒し、解放する。

 

その後、男性と共に指定のライブハウスに向かう。そこでシキの知っているミュージシャンと出会い、限定バッジを手渡される。

その二人から許可を得て、ライブハウスに入るも、無数に湧く虫のノイズに苦戦する二人。そこへ、ライムとビートが駆け込んでくる。

 

ネクとシキは本命の主に挑む。その時、先ほどの男性を救出したときに発動した連携技を狙い、二人は互いを信じあい、攻撃を繰り出す。

結果、見事に主を倒すことに成功。時間ぎりぎりではあったものの、ミッションクリアに成功する。

 

シキの提案により、今後も共闘することになった4人。昨日の男性の言葉通り、互いを信じあうことを約束するのだった。

 

 

死神たちの会合の中で、今回のゲームマスターである死神・ヒガシザワは、上位の死神・キタニジから、昇格の条件として、今回のゲームでの参加者の全滅を指示する。

 

ふと、シキはなぜ男性とミュージシャンがこの世界に居たのかということに疑問を持つ。ネクはそこで、あの二人こそが死神だったとつぶやく。

 

こだわりは感じるが

 

全体的にこだわりを感じ、世界観をしっかり表そうという気概が感じられました。

 

独特な画風であるものの作画は安定していました。カメラワークもアクションを盛り上げるようにグルグルと動き回りました。

 

所々CGも混じっていましたが、ノイズを中心に使用したことや、もともと陰影のハッキリしている画風であるため、あまり気になりませんでした。むしろ、全編CGでも違和感なかったのではと思うほどでした。

 

 

場所を示すテロップもこだわっていて、壁にスプレーで落書きをしたかのようなカラフルさで、ファンキーな印象を与えるものでした。ここも、世界観を表しているという感じがしました。

 

ただ、全体を通してみるとやっぱりどこかモッサリ気味と言う感じでした。

 

場所のテロップは一瞬で消え去ってしまい、文字としての情報をほとんど読み切れないうちに消えてしまい、残念でした。

 

また、原作は全体がモノトーンっぽい世界観だったのですが、アニメ版では青い空や現実に即した色の建物になっています。

ゲームの際には情報量を減らす意味でも、ベタ塗になった居たのかもしれませんが、それが閉鎖空間感を醸し出していて、私は好きでした。

 

なので、むしろ背景がリアルタッチになってしまったことは残念でした。

 

ループでもするのかという超速

 

7日間生き延びるという『死神ゲーム』そのうち、7~5日が1話で消化されてしまいました。

ここから先、死神たちはゲームを格段に難しくし、参加者の全滅をめざすでしょう。なので、その分、ここからの戦いが長くなるのだろうとはいえ、ちょっと1話目で消化しすぎと言う感じがしました。

 

ミッションもポンポンとクリアしてしまうため、本来の死神ゲームはそんなに難しくないんじゃないかと思ってしまうほどです。それでも半分はすでに消滅しているということなので、それなりにれっきとしたデスゲームなのでしょうけれど、それが伝わりづらかったです。

 

複数登場する死神たちにも序列が存在し、それぞれが、それぞれの立場で出来る範囲で勝手気ままにやっているようでしたが、その組織構成・目的はハッキリしませんでした。

この点も、やはり死神ゲームのデスゲーム感を薄めてしまっているような感じがしました。

 

さすがにループすることは無いでしょうけれど、あまりの超速に少し唖然としてしまいますた。

 

終わりに

 

 

こだわりは感じ、それでいてそつなく、そこそこ上の方の完成度を行くアニメと言う印象でした。

ただ、それでも、あと一歩惜しいところが目立ち、そこさえ潰せれば、本当に素晴らしいアニメになったのになぁという感じでした。

 

 

個人的には、戸惑う少年には内山昂輝が良く似合うと思いました。内山昂輝のこういった演技を『C』でかなり楽しんだので、戸惑う内山昂輝が見られて少し嬉しかったです。