あらすじ
緑谷たちのエンデヴァー事務所での激しい一日が終わりを告げる。その激しい一日の終わりに、緑谷は麗日のインターン初日も大変なのだろうと思いをはせる。
しかし、緑谷の心配をよそに、麗日のインターン初日は和やかな歓迎会が執り行われ、結構楽しそうだった。
麗日のインターン先はリューキュウなるヒーローの事務所。同じくインターン生として、蛙吹や3年・波動も参加していた。このメンバーはかつてのインターでも同じくリューキュウのお世話になったメンバーだった。
そんなある日、海外の『トリガー』なる違法薬物の工場が爆破されたというニュースが報道される。『トリガー』は個性を強化する違法薬物で、かつて存在した個性強化薬に代わって裏で幅をきかせていた。TVを見ていたリューキュウも話に参加し、実は工場が爆破される前に原材料は運び出されていたという不穏な情報があることを知らされる。
その頃、とある海では海が専門のヒーロー・セルキーとその仲間が船で密輸業者の船を追い回していた。密輸業者の船で引っ張られている積み荷の上に立った男が『トリガー』を使用、強化された個性でチャフ入り煙幕を張られ、セルキーたちは密輸業者たちを逃がしてしまう。
しかも、この辺りは小島の散らばる地域。そこに逃げ込まれ、またも煙幕で逃げられてしまうと完全に振り切られてしまう可能性がある。セルキーはチームアップ、合同ヒーロー活動の要請を発信する。
その相手は、リューキュウだった。
リューキュウはチームアップを快諾。インターン学生3人を引き連れて、セルキーと合流する。かつてセルキー事務所で職場体験をさせてもらい、面識のある蛙吹は、セルキーやサイドキック・シリウスから仮免取得の祝いの言葉を受け取る。
早速と言ってセルキーが指示したのは、海で遊べということ。セルキーの考えでは、密輸業者たちも昼間は動かないであろうこと、そして、悪意を持った人間と戦うことになるヒーロー活動の支えになるのはみんなと過ごした平和な日々になること、だから今を楽しむべしということで、皆を遊ばせるのだった。
その夕方、リューキュウと波動は空から、セルキーと蛙吹は海から、そのほかのメンバーは船から、密輸業者を探すことに。
頃合を見計らったかのように動きだす密航業者。そして、シリウスたちは船から、リューキュウたちは空から密輸業者を発見。セルキーも指定されたポイントに急行し、水中から追うべき船を見つける。
その後、船とリューキュウに気付いた密輸業者たちはまたも同じ手を使って煙幕を張る。しかし、これによって視界が悪くなったのは密輸業者も同じこと。セルキーは海から敵船に着艦、煙幕を張る個性を持つ男を倒す。
セルキーは蛙吹に見張りを任せると、操舵室に乗り込み、操舵室も制圧する。
喜んだのもつかの間、密輸業者たちの引っ張っていた荷物が、実は水上飛行艇だったということが、飛行艇が飛び出してから分かる。
飛んで追いつこうとするリューキュウだったが、さすがに機械相手にはスピードで劣って追いつかない。
シリウスが船から銛の射出機を使って、麗日を撃ち出す。無重力の個性と、銛の初速を使って飛行艇に接近する麗日。さらに、改良したコスチュームに備え付けた射出機でワイヤーを飛ばし、そのワイヤーで自身を引っ張って飛行艇に乗り込む。
脱出を図る密輸業者も、幾度となく披露しているガンヘッドマーシャルアーツと無重力を組み合わせた技で軽くいなす。
しかし、飛行艇の操縦が分からないうえ、出力が低下し、高度も下がってきてしまう。
脱出を勧められるも、違法薬物の材料の流出を危惧した麗日は脱出を拒否する。次なる指示として、リューキュウより「飛行艇を無重力状態にする」と言う物が来るが、さすがに大きすぎるとして、麗日はそれが無理だという。
しかし、呂江でも限界を超えなければと発破をかけられた麗日は覚悟を決める。波動の援護もあり、一瞬の隙を作ってもらえた麗日はなんとか機体を無重力状態にする。その後、リューキュウが駆けつけ、何とか飛行艇を着水させてくれる。
麗日は能力使用の反動で気分が悪くなってはいたものの、それ以外はほぼ無傷で円満解決に至った。
そして、もう一度、皆は遊ばせてもらえることに。
お祭り回だし細かい事は気にしない
そもそも、リューキュウにチームアップ要請しなくとも、何とかなったんじゃないか?とは思いました。
ただ、今回はあくまでお祭り回だしいいかな~と思ってしまう、ゆるさが感じられました。
セルキーとしては、単純に蛙吹の祝いも兼ねて、遊ばせてあげたかったのかも、とも思いました。
結局のところ、もう出番がないと思っていたセルキーたちの再登場と、蛙吹との再会が見られただけでも、この回の存在価値は十分だったのかな、と思うくらいにはほだされていました。
私は普段は小うるさい事に拘ってアニメを見たり、創作していますが、なんだかんだで「友情」とか「優しい関係」と言う物を前面に押し出されると「まぁ、それでいいかな」と思ってしまうタイプです。
おそらく自分がコミュ障で人間付き合いが上手くできていないことから、そう言う思考になるんだろうと思いますが、とにかく友情にはほだされがちです。
そんなわけなので、先に述べたような細かい点は今回はあまり気になりませんでした。
実際のところ、人間関係においては、合理的な判断と言う物がかえって下心に見えるなど、合理的であることが正しい事とも限りません。なので、常に合理合理でストーリーやシナリオを考えている私でも、人間関係が絡んでくるとなると、「非合理的でもいいかな」と思ってしまいます。
小清水さんっていい声ですね
シリウス役だった小清水さんの声にやたら惹かれました。普段はあまり声優さんのことを一々気にしたりもしません。
ただ、声優について弊ブログで話したのが初めてかと言うと、そうでもなく、『すばらしきこのせかい』で内山昂輝さんについてチラッと言及したことがあります。
内山さんは内心推し声優さんだと思っている人です。(だからといって内山さんの出演されているアニメをすべてチェックしているわけではないのですが)
そんな訳で、声優さんに全く興味が無いわけではないのですが、シリウス役の小清水さんの声を聞いていい声だなぁ、と思いました。
調べてみると、キルラキルの纏流子などできいたことがあったのですが、そのころとはだいぶ違う演技をされていて、言われるまで気づきませんでした。
今後もまったり小清水さんの動向を追いたいと思いました。
終わりに
今回は今までの話とつながりの薄い、浮いた回でした。その分、職場体験以来のセルキーの登場回となり、単純にそれが嬉しかったというのがあります。
次回以降は、また思い雰囲気の緑谷・エンデヴァー編に戻ります。さらに、轟家に招待されるというクソ重イベントも待ち構えているので、今回のような息抜き回は何度か入れてくれてもいいと思ってしまうのでした。
いかんせん『ヒロアカ』は一度話が重くなると、その後、転落するように思い雰囲気を引きずり続けてしまうので、今回の様に気楽な回があると、つい、そう言う息抜きを期待してしまうのでした。