ドムストの雑記帳

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特に何も起こらなかった【ワールドトリガー 2nd Season 第8話 交渉】

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ランク戦終了後の顛末となった、ワールドトリガー 2nd Season 第8話 交渉のレビューです。

 

今回は、あまり話が動かなかったな、という印象でした。

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なお私は『ワールドトリガー』Amazon Primeで見逃し配信視聴勢です。

 今期は他にも『呪術廻戦』『進撃の巨人』と見ごたえの多い作品が多いので、Amazon Primeでなかなか楽しいアニメライフをエンジョイしております。

 

 

あらすじ

 

香取にとどめの一撃を喰らわせ、空閑だけが生き残ったことで、ランク戦は玉狛の勝利に終わる。

 

ランク戦後の感想として

  • 玉狛は新戦略(三雲のワイヤー、雨取のレッドバレット)が高評価
  • 柿崎隊はいつも通りではあったものの、新戦略に嵌められてしまった。それでも、雨取対策を思いついた点、雨取に秘策を使わせた点が高評価
  • 香取隊は香取が実力を発揮しきれずいいところなし

といった点が解説から話される。

 

柿崎は、自分の合流戦術が大敗を招いたことを詫びるが、隊員たちは、これを機に、新戦略を立てていくことに前向きに取り組んでいく。

 

一方の香取隊は、ついに香取がボーダーを辞めると言いだし、ついに染井が口を開く。

 

玉狛支部がランク戦の大勝利を祝う中、陽太郎からヒュースの玉狛第二加入が伝えられる。

 

しかし、ヒュースはあくまで本国帰還を目的とし、玉狛第二に加入することは承知したが、本国を裏切るような真似はできない、つまり、本国の情報は話せないという点だけは譲らないとした。

 

ネイバーという立場上、様々な厄介ごとはあるものの、適当に押し切れないこともないと皆、口をそろえる。

ただし、ボーダー上層部との交渉だけは避けられぬ戦いであり、その責は隊長・三雲修に任されることになる。

 

そして、翌日、ボーダー本部長が一堂に会する中、本国に関する情報は話せないと固持するヒュースを、玉狛第二に加入させるための交渉が開始した。

 

ほとんど何も起きていない

 

ランク戦が終わり、感想戦とヒュースの処遇を巡る会話が中心の回でした。ただ、それだけに終わってしまったというところが素直な感想でした。

 

ヒュースを巡る状況を丁寧に説明するのはいいのですが、丁寧に説明しすぎたせいで、話の半分が、ヒュースが玉狛に加入するための障害となりうる点についての話になってしまいました。

 

小南のツッコミも一々的確で、そういったツッコミに対して丁寧に説明を出していくのが、このワールドトリガーという作品の魅力ではあります。

 

ただ、一々会話で丁寧に説明しすぎるために、マンネリ感はぬぐえません。イメージ映像を使って、できるだけ、話が盛り上がる様に説明を入れてくれれば、もっと楽しめるのに、とつい思ってしまうのでした。

 

さらに、タイトルにもなっている「交渉」なのですが、実際には交渉は始まったばかりで、こちらの要求を宣言して、上層部に突っぱねられただけです。

これでは、交渉が始まる以前のところだけなので、実際には「交渉」というタイトルもおかしいんじゃないかと思ってしまうようなところがありました。

おかしいと言うと言いすぎかもしれません。ただ、タイトルにつけるのであれば、もっと交渉してほしいと思ってしまいました。

 

他の隊の描写はあったが

ストーリーとしての話が進まなかった原因として、他の隊の話もしていた、という点が挙げられるでしょう。

 

柿崎隊は、今までの堅実路線を守りつつも、これから先、少しずつ柔軟な戦術に変えていく方針で、皆が盛り上がっていました。

 

香取隊は、香取が一時は落ち込んで取り乱したものの、染井の説得で、ひとまず、ボーダーを辞めるには至らなかったようです。

 

どちらの隊もそれなりに描写はあったのですが、ランク戦が終わってしまうと、今後、大して出番があるかどうかも分からない彼らの描写に時間を割くよりは、さっさと次の話に移ってしまった方がいいのではないかと感じてしまいました。

 

ランク戦中に描写があるのは、そこまで邪魔には感じませんでした。それは(ありきたりな表現かも知れませんが)「敵にも事情がある」ということで、各キャラクターに感情移入するきっかけになりました。

勿論、唐突な回想シーンではなく、もっと別な形で深掘りしてほしいという気持ちもあるにはあります。それでも、キャラクターの深掘りがあるということはそれはそれで、良い事だと思っています。

 

なのですが、いざランク戦が終わってしまうと、次回以降登場する気がしない柿崎隊、香取隊の事情を深掘りするのは、蛇足に感じてしまいました。

 

また、柿崎隊の様に、前向きな終わり方、ここから先がどうなるんだろう、という終わらせ方ならまだよかったです。

香取隊は特にどうという結論の出ない、悶々とした終わり方になってしまっているように感じました。

 

特に、香取隊は香取についての情報が、香取の回想ではなく、若村の口から語られる点が好印象でした。

それが、今回は、若村は一言も発さず立っているだけになってしまっていました。

 

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できれば、玉狛戦を通じて、今まで沈黙を貫いてきた染井が動き出す、それによって、こじれていた香取と若村の関係が修復される、といったところまで持って行ってくれれば良かったな、と感じました。

そうして玉狛戦の前後を退避させるように描写することで、玉狛戦が香取隊に与えた影響を実感できる演出になると考えられるからです。

 

せっかくランク戦前から色々と出番のあった香取隊ですが、そこのチャンスをふいにしてしまっていた気がします。

 

むしろ、事前情報は「堅実」くらいしかなかった柿崎隊の方が前後の対比が明確に感じるぐらいでした。それは、「堅実な集団戦術を残しつつ、柔軟な戦略に切り替えていく」という戦略に切り替えていく場面があったためです。

 

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今後出番がなさそうなチームについてランク戦が終わった以上深掘りをする必要はないと思います。ですが、せっかく描写をするならば、この大敗をきっかけに、チームがどう変わっていくかを分かりやすく描写していくことが大切ではないかな、と感じました。

 

終わりに

 

感想戦と各隊の反省、ヒュースの状況説明で終わってしまった『ワールドトリガー 2nd Season 第8話 交渉』。

 

とはいえ、こういった小さな点をすっ飛ばさずに丁寧に描いていくのが、このアニメの魅力であるのも事実です。

 

そして、亡くなられた藤原さん役であった林藤支部長が(進撃の巨人の時と同様)津田健二に変わっていたのが、意外としっくり着ていたのがうれしかった界でもありました。

 

来週は本格的に交渉をすることを期待しています。頑張れ三雲!

 

 

お付き合いくださりありがとうございます!