アニメ ワールドトリガー 2ndシーズン 第11話 強者の感想です。
前回に引き続き、玉狛第二VS王子隊VS生駒隊のランク戦。
前回 いいところなしだった生駒隊。ついに隊長・生駒の抜刀が冴えわたる。
あらすじ
王子隊を奇襲する空閑と雨取。さらに、そこへ生駒が乱入し、得意の生駒旋空を放つ。
空閑はスコーピオンと言う不利はありつつも、持ち前の反射神経で、軽傷で済む。
しかし、空閑は王子隊3人と生駒隊2人に挟み撃ちされた状況から、撤退を余儀なくされる。運よく、生駒隊は甲斐を落とされた借りから、王子隊を狙うことに。
生駒隊・水上はフェイクをかませた射撃を撃つも、王子隊は各々かわす。しかし、空中で機動力が低下した王子隊・蔵内をめがけて生駒が再び生駒旋空を放つ。すかさずグラスホッパーで王子隊・梶尾が援護するも、蔵内は雨取、隠岐の狙撃を受けてしまう。
さらに、着地したところを空閑の奇襲を受け、ベイルアウトさせられてしまう。
戦局が悪いと踏んだ王子隊は撤退をし、空閑と生駒隊を食い合わせる展開に。しかし、離脱した王子隊の2人は、雨取と隠岐の位置を読んでスナイパーを追う。
二人のスナイパーはそれぞれ自分の隊の仲間と合流を目指す。
王子隊・梶尾は三雲を見失った責任を感じており、なんとしてでも雨取を落とそうと必死になる。そして、王子が事前にレクチャーした雨取がレッドバレット+ハウンドの対策としての「絶え間ない攻撃」を仕掛けて雨取を追いかける。
そこで雨取は、ワイヤーを避けるようなワンアクションを入れることで、既にワイヤー地帯に入ったと錯覚させ、梶尾に追跡をためらわせる。
三雲は、雨取の援護に向かいつつ、生駒隊が合流しようとしていたポイントにワイヤーを仕掛けておいたことを空閑に伝える。そして、雨取と合流すると、雨取のシールド援護を受けつつ、梶尾をベイルアウトさせることに成功する。
雨取と三雲は追手の撃退と合流に成功し、安心したのもつかの間、王子がそこへ襲撃を仕掛ける。試合前からの計画、「三雲を最優先で落とす」を実行する為に、梶尾を落とすためにバッグワームを解除していたところを襲撃しに来たのだ。
雨取の方に気を遣いながら戦う王子ならば一人で応戦できると踏んだ三雲は、サシで王子に挑む。しかし、それでも三雲と王子の戦闘力の差は埋められず、三雲は結局、王子にベイルアウトさせられてしまう。
ついに一人で王子から逃げ切らなければならなくなった雨取はハウンドを展開する。王子はあくまでブラフと読むも、雨取はハウンドを撃つ。まさかの事態に驚く王子だったが、雨取は直前で軌道を変え、王子の目の前にハウンドを撃ちこみ、煙幕の目くらましでワイヤートラップ地帯へと逃げ込む。
一方の空閑は、三雲の残したワイヤーを有効に活用し、生駒隊の二人を翻弄する。そこで、生駒隊は射程の長さを活かし、ワイヤートラップ及び空閑の間合いの外から、じりじりと詰めていく戦法をとる。
しかし、空閑はグラスホッパーでがれきをふっ飛ばすという奇策で生駒隊・水上の隙を作る。そこへ雨取がレッドバレットで追撃を仕掛ける。ところが、その隙をついて水上をベイルアウトさせたのは、王子だった。
水上をベイルアウトさせられ、天を仰ぐ生駒。そしてついに、生駒は生駒旋空を再び発動させ、王子の片足を落とすのだった。
ゆったりテンポのランク戦
このランク戦、おそらく次回で決着がつくとは思うのですが、ややテンポの遅い戦いとなってしまいました。
そもそも、ランク戦のテンポが悪い事は、解説を交えている都合上仕方がないということは、随分前の記事でも述べています。
特に、今回は解説の三人が、ややのんびりとした喋りをするというのもあって、なおの事緩慢に聞こえてしまうのでしょう。(前回に比べると、解説によるゆったり感はすこし提言されている気はしますが)
その上、静止画や、動きが緩慢なシーンが多く、作画にもキレがない場面が多く、見ていて冗長に感じるシーンも多数でした。
特に、雨取のランニングシーンは、この11話では結構な割合で登場したのですが、これが毎度毎度緩慢で見てられないと言った感じでした。
そもそも、遠征を希望し三雲を巻き込んだ当事者でありながら、人を撃てないという甘えをいまだに抱え続ける雨取に対しては、若干のいら立ちを感じており、そう言った点から、雨取がちんたら走っているのを見るとイラっとしてしまうのでした。
過去のトレーニングでの姿を見ると、雨取よりも三雲の方が先に音をあげているので、雨取自身のスタミナや脚力の問題ではなく、作画の問題なのでしょう。
生駒旋空や空閑の動きを見ると、結構作画がさえているので、
戦局は動いている
個々のシーンを見ると緩慢であり、作画にキレがないと思えるシーンが多かったですが、戦局はかなり多く動いています。
前回のランク戦に比べると、集団行動が少ない事から、それぞれの地点で色々な戦闘が起き、要約するのも楽しかった回でした。
そう言った意味では、合流分離を選挙区によって使い分け、スナイパーを追いかけたり、奇襲で三雲や水上を捉えた王子隊が今回の戦いをひっかきまわすトリックスターと言ったところでしょう。
一番しっかりと戦力と展開を見極め、状況を読んでいるにもかかわらず、真っ先に被弾したり、一人にされてしまったりとついていない王子隊ですが、王子の実力は本物といえるところでしょう。
今回のタイトルの意味するところ「強者」は本来、生駒旋空を発動した生駒に向けて使われている言葉かもしれませんが、私としては王子に向けられているところも推したいところです。
三雲を片手であしらい、度重なる奇襲で一人で活躍し続ける王子はさすがと言ったところでしょう。そう考えると、梶尾、蔵内が弱いせいでこの順位なのでは、とつい思ってしまう少し意地悪な考えも思い浮かんだのでした。
実力を発揮しきれていない隊と言えば柿崎隊、後進育成の意味合いが強いと言えば東隊と言ったところでしょう。(さすがにここらを引き合いに出して比べてしまうのはひどすぎるとは思いますが)
終わりに
前回は見せ場が無かったとまで行ってしまった生駒隊。今回もかなり翻弄されてしまってはいましたが、必殺技とも扱われる回生駒旋空を複数回使いこなし、剣の扱いだけで言えば、太刀川に劣らぬ生駒の技術を見せつけてきました。
とはいえ、戦局は色々な面で動いてはいるものの、イマイチ演出面で迫力に欠けていると言わざるを得ない一回となってしまったように感じました。
次回は決着となるでしょう。カッコよく決まってくれることを願い、期待して視聴していこうと思います。