ワールドトリガー 2nd シーズン 第12話 新人の感想です。
玉狛第二VS王子隊VS生駒隊のランク戦の決着やいかに!
あらすじ
玉狛第二VS王子隊VS生駒隊のランク戦。
生駒旋空に脚を奪われた王子は、一対一で生駒とやりあっても勝ち目がないとみると、ワイヤー地帯に突っ込み、空閑と生駒との乱戦に持ち込もうとし、生駒もそれについていく。
そこへ、雨取の砲撃支援とレッドバレットが立て続けに撃ちこまれ、生駒の旋空にも重りがつけられてしまう。
しかし、生駒隊・隠岐が雨取への狙撃を開始する。これにより、砲撃支援が無くなったとみた生駒は、生駒旋空で建物ごとワイヤーを吹き飛ばしていく。
そのがれきの中、王子は空閑に迫るが、空閑はグラスホッパーでワイヤーつき瓦礫を吹き飛ばし、王子の足元をすくい、王子にスコーピオンを突きたてることに成功する。
しかし、王子の残した弾丸によって空閑は足を抉られてしまう。雨取も隠岐の射撃に黙らされてしまっている状況だった。
そこへ、脱落していた三雲が残された二人に知恵を授ける。
三雲の策を聞いた雨取は隠岐へレッドバレットを撃ちこむが、自身も被弾する。
そして、空閑はグラスホッパーを使いこなして隠岐との間合いを一気に詰め、隠岐をベイルアウトさせる。
ついに生駒一人となってしまった生駒隊。生駒が抜刀の姿勢を見せると、空閑はグラスホッパーで飛び上がる。しかし、既に一度、見られていたグラスホッパーの跳躍にあわせて、生駒旋空が吹きすさび、空閑は真っ二つにされてしまう。
空閑がベイルアウトすると、雨取も自発的にベイルアウトし、生駒だけが戦場に残り、決着がつく。点数的には辛くも玉狛の勝利となった。
戦後の解説では、玉狛は戦術がかみ合っているからこそ、一人でも落とされれば辛いということ、空閑以外の2人の単純な戦闘能力不足を指摘される。そして、その弱点を補う、単独でも動ける駒が望まれる、と解説は締めくくられた。
そして、その単独でも動ける駒ことヒュースは、C級入隊式に参加していた。試験では1秒台の好タイムではあるものの、歴代2位という噂を聞き、再チャレンジを申し出る。
日本人離れした外見から目を付けられ、特例で行われた5人でのバトルロイヤルでも様々な人間の思惑を受けることに。
しかし、既に一人前の戦士としての心得のあるヒュースはこの連続バトルロイヤルをいともたやすく突破。
ついでに、ソロのランク戦でいつもの三バカトリオをカモにし、半日でB級に駆けあがる。
そこへ、一日でB級へ駆け上がったルーキーがいるという噂を聞きつけたB級隊員たちが、刀縛り・ポイント与奪無しの特殊ルールでヒュースに挑みかかる。しかし、ヒュースは中堅B級刀使いを圧倒。B級上位の二宮隊・辻も圧倒する。
さらにヒュースは、そこへ通りがかった生駒とも対戦。
ヴィザという師のことを思い出しながら接戦を繰り広げるも、刀試合にもかかわらず、浮いたヒュースに生駒旋空を反射的に使ったため、失格負けとなる。
さらにそこへ、ソロアタッカー1位・太刀川が現れる。ヒュースはこの戦いも応じるが、さすがに太刀川は強く、大敗を喫するのであった。
ヒュースはこの体験を通じて、仮想空間での戦闘訓練技術による軍事教練、ボーダーの持つ戦力水準などを体感するのだった。
そして、玉狛支部に帰還すると、さっそく、B級隊員としての隊服を着せられ、新生玉狛第二の4人が揃うのであった。
ボーダーの部活感
ヒュース編で感じたのは、B級隊員同士の仲の良さでした。ボーダーは戦闘集団・軍事組織でありながら、戦闘員はほぼ10代と言う組織です。そのため、良くも悪くも部活感、放課後好き勝手るやってる感があります。
今まで対してフィーチャーされることのなかったB級アタッカーが和気あいあいと語らって、仲良くヒュースに立ち向かっていく様は微笑ましいところがありました。
ただ、一方で、軍事組織としては疑問符をつけたくなる気持ちも分かります。
個人同士の年相応の交流は魅力でもあるのですが、一方で、軍事組織・ボーダーひいては、ワールドトリガー世界の戦闘に対する緊迫感の無さと言うモノを感じさせてしまいました。
誰もが三輪の様に殲滅主義と言うのも殺伐とし過ぎている気がしますが、ここまで和気あいあいだと軍事組織とは思えません。
ある意味、この仲良し部活感覚が受け入れられるかが、ワールドトリガーにハマれるかどうかと言う分水嶺になるのでしょう。
あっけなき1クール
気付けばあっけなく1クールが過ぎ去ってしまい、2ndシーズンも終わってしまいました。まさかワールドトリガーまでもが1クールで終わってしまうとは思っておらず、大変ショックを受けました。
(なお、1クールで終わってショックだったのは、他に『Dr.STONE』と『進撃の巨人』があります)
OPでは、もう一回ランク戦をやるのかということをにおわせる演出があったので、てっきり2クールやるのかとおもっていたので、1クールの放送ということで大変ガッカリしました。
続きは今年中に再開するとのことだったので、それを気長に待つしかないのだろうなと思いました。
2ndシーズンの冒頭のガロプラ侵攻編は作画、演出、光や影の質感が好評を博し「2期は違うぜ!」と心躍りました。
ところが、ランク戦が始まると、作画の方は1シーズン目に比べれば良くはなってはいるものの、演出、テンポの悪さは相変わらずと言ったところでした。
玉狛VS柿崎隊VS香取隊の回では心理描写や回想を挟みつつ、今までとは違った方向性でのキャラクターの深掘りなども見られましたが、全体で見ると、緩慢なアニメだったというのが正直な感想です。
それでも、ジャンプ作品らしく、王道を行く展開で、安心して見られるところがあり、そこはしっかりと楽しませてもらいました。
願わくば、次はさらに進化したワールドトリガーになってくれていると嬉しいですね。
終わりに
ランク戦決着および、ヒュース入隊の回でした。ヒュース編はテンポこそ良かったものの、もっと演出をしっかりやってくれていれば、笑いどころになったのに、手を抜いてしまった感があり、ちょっと残念でした。
そして、なによりまさかの1クールで終わってしまったことに若干打ちのめされていました。冒頭4話(1/3)で全力を使い果たしたかのような瞬間もありましたが、ひとまず、1クールお疲れ様でした。
これもコロナの影響かとつい、思ってしまうのでした。