ドムストの雑記帳

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起首雷同の意味【アニメ呪術廻戦 第23話 起首雷同-弐-】レビュー

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アニメ『呪術廻戦 第23話 起首雷同-弐-』のレビューです。

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前廻から伏黒の過去が少しずつ紐解かれ、伏黒編となると推測されていた『起首雷同』。想定通り、伏黒の戦いと姉・津美紀との関係、人生観が描かれることになりました。

 

 

 

 

 

あらすじ

 

虎杖は前廻、真人が受胎させた受胎九相図なる特級呪物の緑の怪物・血塗と拳を交える。毒性があるかのような血を吐く攻撃を繰り出す血塗だったが、虎杖は互角に戦う。

 

一方、伏黒と釘崎はモグラたたきの要領で小型の呪霊を潰していく。結果内に踏み込んだ人間を距離、時間、トリガー無関係に呪殺するというとがった性質の為、本体はさほどの脅威ではなかった。

 

しかし、楽勝かと思いきや、突如、釘崎が結界の外から掴まれる。さらに、虎杖と交戦していた血塗は「兄」と呼んで、それを喜ばしそうに追いかけていった。

 

結界を張っている本命の呪霊を伏黒が叩き潰したにもかかわらず、結界は解けない。その理由を伏黒は、十数年前にここにきた人々が呪殺されたという謎のブランクの理由と同じものと考えていた。つまり、虎杖が宿儺の指を食べ、宿儺が復活したことにより、ここの呪いが起動したことがきっかけだという考えだった。

 

そして、釘崎を結界外へと連れ去った呪霊・壊相の目的も「宿儺の指」であると明かされる。

 

宿儺の指との関連を裏付けるかのように、伏黒はかつて少年院で対峙した呪霊とほぼ同じ形の呪霊と対峙する。そして、伏黒は刀をへし折られ、一蹴されてしまう。

 

伏黒はそこで、京都校との交流会の後に五条に修業を着けてもらったことを思い出す。

五条はその際、伏黒を「素質は虎杖並み」「本気の出し方が分かってない」「死んで勝つのと死んでも勝つのは違う」と辛辣な言葉で諭していた。

 

そして、伏黒はついに、自身の切り札を解放することを決意するかに見えた。しかし、それを諦め、もう一つの技・呪術の極致「領域展開」を発動する。

伏黒は不完全この上ないながらも領域展開の発動に成功し、呪霊を翻弄しながら戦いを続ける。しかし、半端な領域は呪霊の呪力の前に吹き飛ばされてしまった。

 

それでも、伏黒は、玉犬で呪霊にとどめの一撃を刺すことに成功。結界は解け、伏黒の目の前には宿儺の指が転がっていた。

 

伏黒の成長の様を感じ取って、宿儺は満足そうに笑みを浮かべる。

 

そこで、伏黒は再び過去を思い出す。

中学の伏黒は、ボコした不良の山の上でルールの何たるかを語り、悪人を嫌い、悪人を許す善人を嫌い、ヤサグレていた。そして、伏黒が暴力を振るう旅、伏黒の思う善人の権化かのような津美紀は必ず怒った。

 

伏黒が小学生の折、伏黒の父と津美紀の母が揃って蒸発するという事態で共に暮らすようになった伏黒と義姉の津美紀。しかも、伏黒の父は伏黒を売り払った金で蒸発していた。その金を肩代わりを小学生の伏黒に申し出たのが、「怪しい白髪の男」すなわち、五条悟であった。

 

今の津美紀は原因不明の呪いで昏睡し続けていた。そんな彼女の優しさを、今ならば受け止められる、と思いながら伏黒は宿儺の指を握りしめ、ついに気絶してしまう。

 

その頃、壊相と釘崎は結界が解かれたことで宿儺の指が出てきたことを察知する。壊相はバックステップと言う奇妙な移動をし、釘崎はそれを追いかけていく。

壊相が「背中を見られたくない」と言った瞬間、背後に虎杖と血塗が現れ、壊相の背中の秘密・もう一つの顔を目撃してしまう。

背中を見られたと憤る壊相と「それなら隠せ」とまっとうなツッコミと攻撃を叩き込む釘崎。

しかし、壊相は「それだと蒸れる」という(それなりにまっとうな)理由を述べ、もう一つの顔から血液を噴き出し、本気の攻撃態勢に入るのだった。

 

伏黒恵の廻

 

伏黒編とは知りつつ、今回は完全に伏黒廻でした。

不完全ながらも領域展開の発動に成功し、4話・5話の段階では逃げるだけだった宿儺の指の呪霊を、満身創痍になりながらも単独で討ち払い、さらにはたっぷりと回想シーンまで用意されていました。

回想シーンは時系列順に並べれば、小学生時代の津美紀や五条との出会い、中学のヤサグレ時代、京都校との交流会後、という3つの時代の回想が含まれていました。(アニメで登場した順番で見ると、この逆になります

 

これほどたっぷり回想を取られたというのはそれはそれで凄いなと思いました。

 

五条との修業の回想については、領域展開の引き金になったともいえますが、それ以外の回想については相当唐突に感じました。

勿論、伏黒の廻になるだろうとは前々から分かっていました。なので、回想シーンが長くとられても何の違和感はありませんでした。

ただ、かなり回想が長かったこと、中学の頃の思い出や伏黒の善悪観といったものまで含まれていたことは、やや唐突に感じました。それでも、「退屈」と言った感情を抱きづらかったのは、不思議でした。

先日、『Dr.STONE』で回想を思い切り入れられた回では思い切り興ざめしたかのような感想を書いたので、そこの差は一体どこにあるのか、自分でも、よくよく考えてみたいと思いました。

 

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伏黒は、高専1年の中ではクールで冷静と言った素振りを見せていますが、中学の頃は、クールぶりながらも、力を容赦なく振るい、他人に講釈を垂れるようなちょっと高慢なところもあったということが描かれていました。自身と他者との取り決めの前提、ルールを踏みにじる者を悪と断じ、自らの判断で制裁を加えていくのは、若気の至りと言ったところでしょうか。

 

高専には行って大人しくなったのは何らかのきっかけがあったというよりは、周りの人間に恵まれたからか、あるいは力の呪術師として、暴力を振るうということに対して責任を感じるようになったからでしょう。

伏黒の善悪観で言えば、間違いなく暴力マシーン東堂は悪ということになりそうですし、理不尽にボコられた点から言っても、東堂に対する怨念は相当深そうな気がします。

 

 

ギャグし続けないと死んじゃう病気なのか

1クール目は(特に後半では)ほぼギャグの無い、暗く重い、呪術廻戦らしいといえば呪術廻戦らしいエピソードが続きました。

 

一転して、京都校交流編では、三輪がギャグのやらされ役を、東堂が天然ボケをかまし続けるなど、ギャグが入ってくるようになりました。

 

そして、この起首雷同シリーズでは、いたるところでギャグシーンが挟まりました。敵の壊相との会話もほぼギャグめいているところがあり、ギャグ無しでは生きられないかのようにギャグの連発でした。

 

伏黒パートでは抑えめだったものの、壊相を怒らせるきっかけに至っては血塗と虎杖仲良く、壊相の背中を見てビビっていました。

 

おそらく、この「八十八橋編」が幕間として意図的にギャグが多めになっているのではないかな、と感じています。

 

呪術廻戦と言えば、主題は「死」であり、世界観も血塗られたダークファンタジーと言ったイメージです。なので、いつまでも、この雰囲気が続くとは考えられません。

 

ただ、テンポのいい掛け合いのギャグはセンスが良く感じられるので、できることなら、今後も続いて行ってくれると嬉しいな、と思いました。

 

起首雷同の意味とは

起首雷同と言う言葉は無く、「起首」と「雷同」と言う言葉があり、意味はそれぞれ

  • 起首:物事の始まり
  • 雷同:賛同・同意すること

ということでした。

 

おそらく、この起首で指示されている「物事の始まり」とは、虎杖が宿儺の指を食べたこと、それによる宿儺の間接的な復活のことでしょう。そして、雷同とは、それと同じくして、各地の宿儺の指が喚起され、呪術的な何かが同時発生的に起きた、ということなのではないかと思います。

 

雷同の意味から外れていますが、今廻、虎杖が宿儺の指を食べたシーンが回想されたり、宿儺の指の呪霊が前回と同じビジュアルであったりということから、そう言った意味だと私は考えました。

 

終わりに

『呪術廻戦 第23話 起首雷同-弐-』は想定通りの伏黒廻でした。回想シーンもたっぷり入っていたものの、特段悪い印象もなく、不完全ながらも領域展開できた伏黒の成長と力強さに驚きと感動を持って視聴することのできた廻でした。

 

余談にはなりますが、今廻のブログのタイトルを「伏黒恵絶好調」としようかと思っていました。ただ、それだと、東堂でやったので繰り返しになってしまいます。

流石に、それは伏黒も嫌だろうと思ったので、少しつまらないかも知れませんが、タイトルを変更しました。

どうでもいい余談ですけれどね) 

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