ドムストの雑記帳

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おやすみの廻【アニメ呪術廻戦 第21話 呪術甲子園】雑感

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※本ブログでは呪術廻戦での「回」を意図的にすべて「廻」で表現しております。

 

今廻は前廻までの交流会編+呪霊襲撃編の総括の側面が強く、話としての進展はあまりありませんでした。

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また、今廻はやや断片的な情報を多く提示された廻でもあったので、感想もやや細切れになってしまいました。ご了承ください。

 

あらすじ

 

呪霊側の襲撃の事前打ち合わせを通じて、呪霊たちの目的(いくつかの特級呪物の奪取)が示される。その中で、夏油は「宿儺の地雷」が学生の中にあり、(それを踏み抜くと宿儺との交渉どころではなくなるため)学生たちを殺害することを禁じるアドバイスをしていた。

 

一方で、高専側も今回の騒動に関して、調査を進めており、ハンガーラックおじさんの口から「おかっぱ坊主」なる、今まで一切影も形もなかった人物の存在が漏らされる。五条にとってもこの襲撃の意図、特級呪物の奪取の次の目的がうかがい知れないのであった。

 

虎杖と釘崎は伏黒の見舞いにピザを持って押しかけ、伏黒が改めて決意を固めたことを語る。そこに乱入してくる東堂から虎杖は勢いよく逃げ出すのであった。

 

一日の休みを置いて、交流会の継続が学生に任されるが、東堂の屁理屈で継続が決定。さらに、五条の陰謀により、個人戦ではなく、「野球」による勝負が決定する。

 

 

屁理屈とガバガバルールと、試合内容とは全く無関係な選手情報紹介を重ねて進んでいく廻。

 

それを眺め、夜蛾と楽巌寺とが虎杖の処遇について語り合う。

呪術規定に基づく冷徹な判断を下さんとする楽厳寺。小さな絶望を積み重ねた大人として、せめて今だけでも見守ってやりたいという夜蛾。

二人の目の前を蟻の列が通っていく。そして、それを無神経に踏みつけて五条が通り抜けていく。

 

試合は東京校の勝利。

 

交流会は彼らの青春の貴重な思い出になった(はず)。

 

やっと日常の3人が

 

虎杖、伏黒、釘崎の三人が揃っての日常シーンはここまでずっとお預けでした。一応、「じゅじゅさんぽ」や「オーディオドラマ じゅじゅさんぽ」では3人のかけあいが描写されていましたが、本編ではほぼ初めてだったと思われます。

 

「じゅじゅさんぽ」等での3人の掛け合いは結構面白く、癖の強い3人が、気の置けない仲だからこそ、銘々好き勝手やっている様が好きでした。(呪術師にそもそも協調性があるかどうかというところは微妙ですが

 

「じゅじゅさんぽ」と呪術廻戦本編の時系列的な繋がりがどういう物なのかは分かりませんが、やはりオマケと本編は別物に感じます。なので、この3人の何気ないやり取りがやっと本編に現れてくれた、というのは少し嬉しかったです。

 

それも東堂によってぶち壊されてしまいましたが。

 

お気楽テキトー廻

 

OPにまで組み込まれていた野球廻でしたが、結構あっさりと終わってしまいました。別に野球を踏み込んでやってほしかったわけではないですが、わざわざOPに出てたのに、こんなにあっさり終わっちゃうのか、とは思いました。

 

話の半分は呪霊側・高専側の会話でしたし、まともに描写があったのは1廻表裏と2廻表ぐらいではなかったでしょうか。

 

花御とは戦闘しないと思っていた割に、野球廻はしっかりあると思っていたりと、私の思考回路も妙だとは感じました

 

www.domustox.com

 

重要なことが語られている廻ではあり、加茂の虎杖の理解なども、彼らの未来にとっては重要な要素だと思います。

 

ただ、スパスパと話が進んで情報量が多いかと思えば、東堂の理屈に時間を割いたりと、今までの呪術廻戦の小気味よいテンポの良さは感じられませんでした。

 

選手情報紹介も、文章が長いわりにすぐに場面転換してしまうので、楽しみ切る間がなかったという感じでした。

五条(か伊地知)の読み上げが入っても良かったのかもしれませんが、それをするとなおの事テンポが悪くなるという判断だったのでしょう。

 

面白かったのではありますが、今までと違うテンポのアンバランス感にはどうしても気になるところがある廻でした。

 

漏瑚の思考

 

不思議だと思ったのは、夏油や花御が虎杖のことを「宿儺の器」としか言わないのに対して、漏瑚だけは「虎杖」と名前を口にすることです。

 

メタ的なことを言えば、爺ちゃんと声優が同じだから、といえなくもないのですが、それは関係ないでしょう。(原作があるので

人をボーボー燃やしたり、人間を虫けら扱いしたり、初対面の時には確かに「宿儺の器」と言っている割に、本人のいないところで「虎杖」と呼んでいのは気になりました。「虎杖」と言った直後、言い換えようとしたのに、次に話に移ってしまったかのような描写もありましたし、一体何だったのかな?と気にはなりました。(大した意味があるとは思いませんが

 

蟻の意味

 

楽厳寺と夜蛾の会話の時、二人の目の前を蟻の行列が通って行きました。しかも、その後、五条によって踏みつけられて、二人がギョッとするシーンが入り、それでもそのまま列をなしていく蟻が描かれました。

 

蟻と言えば、OPにも登場し、パンに集っているようなシーンがありました。この2つが意味する者が何かは、私にはわかりませんでした。

 

私には、夜蛾が楽厳寺を説得する際に用いた若者が感じる「後悔」と、七海が大人と子供を線引きするために用いる積み重ねた「絶望」とが重なって聞こえました。

 

ただ、それをダイレクトに解釈すると、五条という絶望に踏みつぶされても、進んでいけ若人、ということになってしまいます。

 

このあたりのシーンの意味は五条、夜蛾が回想した夏油、大人と子供という言葉を理解すれば、きちんと意味あるものとして回収できるのか、そこの点までは私の頭も至りませんでした。

 

終わりに

今までのテンポと少し違うアンバランスさを感じさせるようなテンポで進んできた第21話。これによって、京都校との交流会は終了したと言って良いでしょう。

 

次廻からは新編!となるのですが、2クールアニメと考えると、残り話数はそこまでありません。

きちんと綺麗なところでの幕引きになるのか、気になるところではあります。

 

今回感じたアンバランスなテンポのまま進んでいかないよう期待しつつ、次廻を楽しみにしていようと思いました。