ドムストの雑記帳

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始りの共闘【Dr.STONE シーズン2 第10話 人類最強のタッグ】

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Dr.STONE シーズン2 第10話 人類最強のタッグのレビューです。

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あっさり終結した戦い。司の妹の復活の先に待っていたのは、司と対を成すほどの強さを持つ氷月の裏切りだった。

 

なお私は『Dr.STONE』もAmazon Primeで見逃し配信視聴勢です。

 今期は他にも『呪術廻戦』『進撃の巨人』と見ごたえの多い作品が多いので、Amazon Primeでなかなか楽しいアニメライフをエンジョイしております。

 

 

あらすじ

 

司の妹・未来を探し当てた千空たち。復活液によって、みごと、未来は植物状態からの復活を果たす。

STONE WARS停戦の喜びもつかの間、クロムは未来発掘用に作ったダイナマイトの本数が不足していることに気付く。

時を同じくして、ほむらに食料を届けようとしたスイカは、ほむらの見張りが倒されていること、ほむらが脱走していることに気付く。

 

その瞬間、ダイナマイトで奇跡の洞窟が吹き飛ばされる。事態を察知した千空は即座に司の元に走り出す。

司、未来、氷月が一緒に居る所に、司は爆発に気付いて様子を見に行こうとする。しかし、間一髪のところで千空が司を引き留める。

それによって、氷月による未来殺害は食い止められたものの、自らの体を盾に未来を守った司が重傷を負ってしまう。

更に追撃を受け、落下する司の手を掴む千空だったが、氷月によって司もろとも滝へ落とされてしまう。氷月はそれを追って滝に突っ込むが、千空を追おうとしたコハクは父の手によって止められてしまう。

 

千空と司、氷月はとある岸に流れ着く。氷月曰く、(脱走した)陽を使ってここに流れ着くことを実験済みであり、だからこそ、自身も滝に跳び込んだと語る。

 

石化を「人類浄化」の契機だと考えていた司と氷月。しかし、「若者の為の世界」を作ろうとしていた司と「実力ある人間だけの世界」を作ろうとしていた氷月は、目指す先が違っていた。

 

氷月が口上を述べている間も、千空は、司の胸の傷を抑えて止血に挑む。

 

しかし、交渉決裂と見た、氷月が襲ってくるなり、千空はみっともないほど取り乱し、石を投げ抗戦する。さすがに見苦しいと憤る氷月だったが、その石の中には石化した鳥が紛れていた。

 

そして、その虚を突いて司が攻勢に躍り出る。その時、司は、石化から目覚めたときに発した言葉を思い出していた。

「君たちに危険はもう訪れない」そんな言葉を吐きながらも、自らが千空の危険になってしまっていた司。しかし、妹を復活させた千空との約束を破るわけにはいかないと言い、その約束を守るため、司は瀕死の状態で拳を振るう。

 

千空は時計方向で指示を出し司を誘導し、火薬の導線で氷月を包囲する。それでも、氷月はマントと槍を駆使し、あっという間に鎮火してしまう。

 

千空は「指先一つでお前を倒せる」と言うも、氷月はそれをハッタリと断定し、千空に一撃を繰り出し倒す。

 

司は、それでも千空と共に戦える喜びをかみしめながら、死は逃れられぬものとしつつも、必死にあがき、拳を振るい続けていた。

 

そして、倒れて動くのもやっとな千空は、氷月がこれ見よがしに破壊した携帯からとってきた電池を体につけ、指先に仕込んだスタンガンで氷月を打ち倒すことに成功する。

 

そして、千空と司はハイタッチをかわすのだった。

 

氷月の裏切り

 

司と氷月の視座の違いについては、陽の生死に対する感覚の差からほのめかされていました。司が、陽の仮面を埋葬しようとしたシーンから、そのことが分かります。

あの段階で、氷月は陽の存命を知ってはいたのでしょう。しかし、その後、陽を滝に落してどこに流れ着くか試していたりと、陽の生死については極めて冷酷に取り扱っています。

さらに言えば、司は氷月の石神村襲撃の際に、死んだ仲間のことを覚えていたにもかかわらず、氷月は一人一人のことはどうでもいいと感じていました。

 

氷月は「ちゃんとしている」が口癖であり、それ以外の人物に対しては辛辣でした。なので、司と目指すところは違うとは思っていましたが、彼も彼なりに「人類浄化」という一つの大義があったのは少し意外でした。

 

あくまで浄化されるべき対象が自分の価値基準目線なのは私欲と言ってもいいかもしれませんが。

 

不意打ちして有利を取ったとはいえ)司と戦えるレベルの氷月は一体、現代ではどんな生活を送っていたのでしょうか。彼が選民思想に取りつかれたきっかけも語られていませんし、氷月についての深掘りは今後されて行くことになるのでしょう。

 

 

鳥、そして司

 

今回、氷月に攻撃を加えたのは、鳥と司と言う順番でした。そして、司は「君たちに危機は訪れない」という言葉を再び用い、千空はそれに応じるかのように時刻方向で司を誘導しました。

 

これは、物語冒頭の流れを模していると言えます。

 

試作復活液のテストに使った鳥。

杠を復活させようとしたが、危機に瀕し、先に復活させたのは司。

時刻方向指示で一瞬で危機を脱出した千空と司(と大樹)。

そして「君たちに危機は訪れない」と告げた司。

 

この流れを強く意識した戦闘の流れであったと言えるでしょう。

 

司は、自分から危機は訪れないと言葉にしておきながら、その言葉を翻し、自分が最大の危機になってしまいました。その司は、自分の寄る辺であった妹を復活させてくれた千空の姿に、自らを省みて、だからこそあえて最初に発した言葉「危機は訪れない」と言う言葉を用いたのでしょう。

 

ある意味で、司は、既得権益層を破壊する殲滅の意志を抱くその前、千空に復活させられた直後のまっさらな状態に戻ったのだと思います。

 

皮肉にも、それが瀕死の状態であり、最大の敵が最強の味方になった瞬間、こと切れそうというあまりにも酷な状態となってしまいました。

 

司の生死の行方は次週に持ち越しとなってしまいましたが、せっかくならば生きていて欲しいところですね。

 

ハイタッチは最高の友情の証

 

千空が他人を認める場合「100憶」言葉を用い、さらにその上になると「100億万」と言う言葉を使います。

その更に上に来るのが、ハイタッチなのではないかな、と思っています。

 

ハイタッチは、第一シーズン終盤の中心となる携帯作り編で、石神村の面々と交わされます。(カセキに至っては自ら願い出てやってもらっているほどです

 

なので、千空にとって、ハイタッチは最高の信頼の証なのではないかな、と感じました。

 

大樹と杠相手にはやってないと思いつつも、別れの際、3人がすれ違うシーンがあります。なので、そこが1つ、ハイタッチに代わるシーンなのかな、と思っています。

 

千空は決して他人に背中を見せないという人物ではありませんが、互いに背中を合わせるというのは、結構まれで、今回のハイタッチもその1つだったように感じました。

 

終わりに

未来の復活、氷月の裏切り、千空と司(人類最強のタッグ)の共闘の回となった『Dr.STONE シーズン2 第10話 人類最強のタッグ』

 

比較的テンポよく進み、司復活の回を想起させる演出が中心になっており、良くまとまった回となっていた気がします。

 

作画も演出も息切気味だった前回に比べると、大分バージョンアップしたように感じられました。

 

www.domustox.com

 

どうせならば、最初の三人(千空、司、大樹)が揃って氷月に立ち向かう構図でも良かったのかもしれませんが、それだと、どっちが獅子王なのかわからなくなってしまいます。

 

 

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余談:月の演出

 

www.maruakurose.com

 

私は気づけなかったのですが、氷月と「月」を絡めた演出に関する記事があったので、ご紹介いたします。

内容については気づかれた方に敬意を表し、ここでは解説いたしません。

 

ただ、こういう演出を仕込んだり、気づけるというのは教養あっての事。(科学の演出といえるかはちょっと微妙ですが)こういった気付きをされる方は尊敬いたします。