最近、アニメのレビュー記事が増えてきています。数えていくと週に4つほどアニメの1話ごとのレビュー記事をアップしています。
さらに最近になって、以下のような記事まで作成いたしました。
ここでおススメした作品を全て見て、毎話レビューを書いていると、6記事仕上がります。それを一日一記事に分散して投稿すると、それだけで残りは1日だけになります。
もはやここまでくると、完全にアニメブログになってしまうでしょう。
ブログをやっている人の中には「役立つ情報を見極めて発信しろ」という人もいますし「専門性に特化してサイトを運営するべきだ」という人もいます。おそらく、いずれの意見も、収益性を高める上では、非常に重要なことだと思います。
少し前までは、「アニメの各話レビューを書くなんてとんでもない!」と思っていました。
だからこそ、このままでいいんだ、と思う理由を少しまとめてみました。
(一時的に)アニメブログになったっていい
物事には時勢というものがあると思います。
昨年後半に、このサイトで更新した記事のほとんどは、仕事の愚痴や、自分の気持ちを整理するための記事ばかりでした。本当に毎日毎日、愚痴、悩み、答えの出せない問題・課題についてウジウジと悩んで、記事に書き、心を整理し、投稿をしていました。
今思うと、そういう時勢だったのだと思います。それだって、本当はしたくありませんでした。自分の気持ちだけ書き綴って、何の意味があると、私自身も思っていました。
ですが、毎日記事を更新するために、自分の思ったことについても素直につづっていこうと思い、記事をつづり始めたのがきっかけでした。
今思うと、若さゆえの過ちというか、もう少し色々調べてから、書いていけばよかったな、と思っています。その記事は、結局、Googleに価値のないコンテンツと判断されて、ただ、私が気持ちを整理するためだけの記事になってしまいました。
そして、ブロガーさんから「愚痴の記事は消した方がいい」と言われたり、Googleから価値のないコンテンツと判断されたりして、ショックを受けました。
それでも、自分なりに気持ちを落ち着けて、心を整理して、向き合ってみた結果、「ブログに自分の心情を書き記すことで、気持ちを整理することを収益よりも優先する」と決めたのでした。
その時は、本当につらくて、人生のどん底にいるような気分でした。その時には、もう手元のメモに悩みや愚痴を書き記しているだけでは自分の気持ちをどうしようもできませんでした。
だから、わざわざ衆目にさらされるブログの記事にして、自分の心に整理をつけていたのでした。
振り返って、今は、自分の中ではアニメの時勢なのかなと感じています。
少し前までは、見るアニメもなく、アニメを見て楽しめるような気分でもなかったのだと思います。
ですが、ほんの少しだけ心にゆとりが出て、自分のことだけでなく、アニメのことについても考えられるようになったのかもしれないと思っています。
少し前までは、アニメの各話レビューを書くことを嫌悪していました。内容として芸がないですし、一話一話書くことが「かさまし」にしか見えなかったからです。
結局、いまはその「かさまし」に頼って毎日更新しているような状態です。
ただ、きっかけは、アニメ『呪術廻戦』を見たときでした。
この17話を見たとき「この感想を共有したい!」と思ったのがきっかけでした。『呪術廻戦』は1話から見ていて、OPの考察記事(もどき)も載せたことがあります。しかし、17話を見て、初めて、思ったことを共有したいと思って、記事を書きました。
その時には「流行に乗っかろう」とかそういう気持ちは一切ありませんでした。(今は無きにしも非ずです)
私の今までの行動を振り返ると、アニメをよく見ている時期もあれば、あまり見ていない時期もありました。やがて、アニメをそんなに見なくなる時期もあると思います。
だから、今は、自分の中でアニメが強い時勢なのだと思います。それは少し前まで、自分の悩みで手いっぱいだった時勢があったのと同じ様に、人生の長い目で見ると一過性の物だと思います。
アニメ記事だけではアクセスは維持できない
とはいうものの、確かにアニメの各話レビューは検索流入が一過性のものです。2,3日もたずに検索流入は減ってしまいます。
これで、ブログの集客や収益化を目指すのは難しいということもよくわかります。そもそも、アニメブログを見に来て、その人に家計相談しようと思う人はいないでしょう。
集客ツールとしてのブログという観点では、アニメの各話レビューだけでは不十分とも考えています。なので、いつか別のネタで記事を書かねばと思っています。
ただ、一過性のアクセス目当てにアニメレビューを書くのも一つの時勢であり、時勢はいつか移り変わってしまうものだと考えるようにしています。
だからこそ、今は時勢に身をゆだねるのもありだと思っています。ただし、その次に何をするべきかもきちんと考えておくべきでしょう。
そもそも、アニメ記事を書く以前から、自分自身のことだけではなく、役立つ記事を書こうと思っておりました。しかし、調べた内容に不安があったり、分かりやすさを追求しているうちに、時間がかかってしまいました。毎日の更新を維持するために、結局、自分のことを書いているという循環でした。
それならば、せめて短期間でもアクセスを稼ぐことのできるアニメ記事を書いた方が、(収益という観点で見ても)メリットがあると言えるでしょう。
もちろんそれだけでは、いかんともしがたいです。なので、重ねて言うようですが、サイト運営やお金のこと、Web技術のことといった「役立つこと」をきっちり記事に仕上げていくことも大切なのだとも思っています。
各話レビューで見えてきたこともある
しかし、ブログの収益や集客といった観点以外でも、アニメの各話レビューがもたらしたメリットはありました。
アニメを見るときにブログを書くことを考えているとアニメを純粋に楽しめない、と思っていました。
ただ、より細かく見ようとすることで、今まで見えてこなかった些細な部分についてまで、気が回るようになりました。それによって、より楽しめる部分もあれば、より楽しくなくなる部分もありました。
楽しくならない理由としては、「その回がつまらなかった理由」を考えて記事に打ち出す必要があったからです。どんな形であれ、見た以上、楽しいと思いたいです。しかし、楽しくない部分があれば、どうしてそうなったかを書き記すのも大事なことです。それが、私にしか書けないレビューになりますし、他の人に気づきを与えるかもしれないからです。
さらに言えば、私も創作者の端くれです。このアニメのレビューをすることによって、各話のテンポや、説明・回想の挿入などに、気を遣うようになりました。
いきなり回想シーンが始まって、お涙頂戴な過去が語られる。これでは、非常につまらないです。むしろ、その過去を小出しにしたり、その過去から生まれた結果を、行動や判断に滲み出させたり、そういうことをする方が、演出として大事だということを、アニメの各話レビューで学びました。
私が主に作成しているのは小説です。アニメではありません。なので、テンポ感や構成などを全く同じにはできません。(昔一度やりかけて失敗したことがあります)
それでも、他人が創作したものを注意深く見ることによって、見えてきたもの・ことは間違いなくあります。
そういったものを、意識的に自分の創作活動に取り入れていくことができれば、自分はもっと素晴らしいものができると思っています。
なので、今後も、各話レビューは、(見る切り口を変えつつ)続けていこうと思います。
ただ、本当に毎週6つのアニメの各話レビューをするかは、また別途考えようと思います。
終わりに
今回は、アニメブログになりかけているこのブログについて、少し考えてみました。
結局、「今はそれでもいいんじゃないか」という結論に落ち着きました。(既定路線と言えばその通りですが)
アニメ各話レビューで時間を稼ぎつつ、稼いだ時間でしっかりとした記事を投稿していく。そういう方法で、品質の高い記事を挙げつつ、毎日更新・毎日集客というのも、悪い手ではないと思います。
なので、しばらくはこのやり方でやっていこうと思います。
また、「今はそういう時勢なのだ」というのは、一つ、生きていく上で、大事な考えかもしれないとも思いました。
人生波があります。なのに、一度落ち込んでしまうと「自分はもう永遠にだめだ」と思い込んでしまうこともしばしばです。
そういったことを乗り切るのに、この「時勢」という考えは悪くないのかもしれないと思いました。