すばらしきこのせかい The Animation 第4話 死神の感想です。
1回目の死神ゲームを勝利しながらも、シキを参加料として2回目の死神ゲームに挑むことになったネク。シキの為にも負けるわけにはいかない。
しかし、1回目とは違い、2回目の死神ゲームは次々と謎の巻き起こる不思議な状況だった。
あらすじ
2回目の死神ゲームに参加するネクはハチ公前で目を覚ます。届いたミッションメールは前回の物とはまるで異なる指示だった。
ネクの前に発生するノイズに対してサイキックで対応しようとするネクだったが、力が使えぬままにノイズに襲われる。
そこに、ワイシャツの少年が現れ、ネクを受け止める。事態が呑み込めずにいたネクだが、少年の言うがままにパートナー契約を結ぶ。すると、前回と同様、サイキックによる発火能力が使用可能になり、これを以ってネクはノイズを一掃する。
ワイシャツの少年は「ヨシュア」と言い、ネクのことをずっと見ていたという。訳知りの様子のヨシュアを警戒するネクだったが、ヨシュアに触れた瞬間、自分の記憶を垣間見たことで、更に警戒心を強める。
さらに、ネクがヨシュアに触れると、ネクの姿が垣間見え、『スキャン』できたことが分かる。
とはいえ、ヨシュアはネクには分からないミッションのクリア条件を知っている様子だった。ヨシュア曰く、その暗号は『104(作中での109)』を指示しているとのこと。
104の前には謎のガラクタを固めたアートが展示されていた。さらに、変わった言葉遣いの男・この死神ゲームのゲームマスター『ミナミモト』が出現する。このミナミモトと言う死神は型破りな性格で、末端の死神への情報共有を行わないなど、前回のゲームマスター『キタニシ』とは大きく違っていた。
ミナミモトは参加者同士殺しあえと言いだしたり、死神を殺せと言いだしたり、次々と無茶苦茶なミッションを出していた。
それでもネクとヨシュアは共闘し、ノイズを倒すとその日のゲームは終了した。
死神ゲーム6日目。
ネクは再びハチ公前で目を覚ます。
ヨシュアは何者かと電話しており、ネクはその姿にますます警戒を強めるのだった。さらに、ヨシュアは不可解なミッションメールの内容に対しても、死神たちの知識であっさりと答を教えてくれるのだった。
ヨシュアと共に目的地に向かう途中でネクは、死神ゲーム内であっても買い物が可能なショップとそれを示す『死神ステッカー』の貼られた店について紹介される。
そこでアイスクリームを奢ってもらいながら、ネクはヨシュアの案内で目的地と向かう。
ヨシュアの言う目的地に着いたところ、今までと色の違う強力なノイズと遭遇する。そのノイズは二人の連携攻撃によって撃破される。ヨシュアはそのノイズの性質と名前について心当たりがある様だった。
そこへ、シキの友人で会ったエリが通りがかる。シキの弔いの為に日々花を供えているというエリの様子を見て、ネクは自らのゲームの参加料としてとられたシキのことを思い出し、心の奥底でエリやシキに詫びていた。
そこでネクはヨシュアに触れ、自らが死ぬシーンを目の当たりにする。その時、ヨシュアにスキャンをしていたことが発覚してしまう。
そこへ死神と化したビイトが現れる。彼はミナミモトから特命を受け、ネクとヨシュアを潰そうとしているのだった。ライムのことに言及するネクだったが、ビイトはネクのことを殴り倒して、そのまま見逃すと言って、その場を離れてしまうのだった。
カヲル君みたいなパートナー
ヨシュアは大人びた雰囲気を持ち訳知りっぽく、それでいてネクに対して親切と言う謎深き人物です。私は彼を見ていると、『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズの『渚カヲル』と言う人物を思い出します。
詳細は省きますが、渚カヲルと言う人物は超然とした人物で、主人公に親切な立場を持つ人物です。
今回の描写から、ヨシュアは死神側の事情に通じており、ネクの死の真相についても知って居そうなこと、そもそも生前からネクに興味を持っていたであろうことが分かります。
『スキャン』できることから、まず間違いなく正規の参加者ではなく、高確率で死神であると考えられます。
死神側の事情にそれなりに通じて居そうな人物としては1話や3話で登場した『ハネコマ』が挙げられます。ハネコマが同情心や親切心から死神ゲームに茶々を入れているのに対して、ヨシュアはより具体的な願望を持ち、ネクに接しているように見えます。
ハネコマは死神ゲームにおける『パートナー』を巡る状況の変化に対して、行動するように見られます。これは、ネクがシキを手に駆けようとしたときや、ビイトがライムを失った時に姿を現したことから来る推測です。
しかし、ヨシュアはネクに対して徹底的に入れ込んでいて、生前から彼を見守っていたような描写があります。なので、パートナーであること以上に、ヨシュアと行動を共にすることが、ネク自身の願望を達成するためには必要なことなのでしょう。
まさか渋谷で男にアイスを奢られるアニメを今季見ると思っていなかったので、ちょっと面白かったです。
死神ステッカーが入った意義
死神ステッカーはゲームでの要素だったと思われます。
このアニメではゲーム内要素であったであろう要素も結構丹念に説明されます。例えば、『スキャン』や『インプリント』はゲーム内の要素だったと思われるのですが、これらの説明も結構丁寧にやってくれました。
ゲームなので、強化や回復アイテムを手に入れるためにも、ショップ機能は必要なものでしょう。それがアニメの中にまで入ってくる意義は何かあるのかな、と思いました。
まだ4話ですし、結論を急ぐつもりはありませんが、ただ、ゲーム内要素を回収する為だけの登場になっているのだとしたらちょっと残念です。
スキャンやインプリントについては割とすぐ意義が明かされたような気がします。特に、スキャンについては今回、ヨシュアが死神ゲームの通常の参加者ではないことを明かす道具になっていたので、きちんと登場した意義があると感じました。
死神ステッカーの世界観的な意味、それがわざわざ登場する意味、伏線としての機能。これらが今後のアニメの中でちゃんと用意されていることを今までのアイテムや用語同様、期待を込めて見守っていこうと思います。
今のところ、死神ステッカー以外の謎のアイテムとしては、『参加者バッジ』が挙げられます。これについては、ネクがなぜか2つもっていたことも含めて、今後何らかの形で謎や機能が明かされると思っています。
終わりに
ヨシュアの登場、ネクの記憶、ビイトの死神としての再登場など、2回目になっても死神ゲームの謎は尽きず、なかなか引き込んでくれるなと感じました。
まだまだ先はありますし、これらの謎をしっかりと回収してくれていたからこそ、名作ゲームとして知られることになったのだろうと思っていますから、今後も期待して見ていこうと思います。