ドムストの雑記帳

全然器用に生きられない私の真面目な事、勉強の事、お楽しみの事を書くために開設したブログです。

MENU

主人公の成長【すばらしきこのせかい The Animation 第9話 ビイトとライム】

スポンサーリンク

f:id:domustoX:20210424161434j:plain

あらすじ

ロックミュージシャンの死神の断末魔の叫びを聞いたネクとビイトはスタジオの中に駆け込む。しかし、そこにはその死神の姿はなく、残されたチョーカーだけが、彼がその場に居たことを物語るだけだった。

 

翌日。ネクは渋谷のガード下で目を覚ます。そこにはビイトがおらず、一瞬焦るものの、探すとすぐ近くにビイトが居た。

はお供えの缶ジュースと花の前で手を合わせていたビイトに声をかけるネクだったが、何を言っても上の空のビイトの態度に、ネクは事情を話せと持ち掛ける。

 

ビイトはそれに応じて少しずつ自分のことを語る。

お供え物はビイトとライムに向けたものだった。意固地になるビイトと兄を説得しようとする妹・ライムのところに、暴走車両が突っ込んできて、ライムを庇おうとしたビイトは結局、ライムを助けられず、二人とも死んでしまい、死神ゲームに参加させられてしまうのだった。

さらに、ライムはビイトが兄であるという記憶を失っており、兄がいることまでは思い出せるものの、ビイトのことを初対面の人物として認識していた。それでも、ビイトはライムとパートナー契約を結び、今度こそライムを助けようと必死でもがくのだったが、一回目の死神ゲームの6日目、ライムはビイトを庇って消失してしまうのだった。

 

二度もライムを助けられなかったことを悔やむビイトだったが、ネクはあえてビイトのことを「バカだ」と言いつつも、そのバカさからくる前向きさが強みだとビイトに伝えるのだった。

 

ネクの発破に勇気づけられたビイトはコニシをぶっ飛ばすと力を込め直すのだった。

 

しかし、参加者は二人だけ、しかも死神に的にかけられているという状況でむやみに行動するのは良くないとして、ネクは隠密で死神の眼をかいくぐりながらの移動を提案する。

 

ビイトとしてはその辺の死神をぶっ飛ばして『スキャン』をかけてコニシの居場所を特定したいところだったが、仕方なく同意する。

 

ところが、ネクがそこで生きている「リアルグラウンド」の存在に触れてもスキャンが効かないことに気付く。ビイトも試してネクと同様の違和感を抱くとともに、スキャンが出来ない事を感じる。

 

そして、ビイトはこのスキャン不能に一回目の死神ゲームのミッションで流行させられることになったバッジ『レッドスカルバッジ』が絡んでいるのではないかと言いだす。

さらに、この『レッドスカルバッジ』が死神ゲームの参加者バッジと同じデザインであることから、『レッドスカルバッジ』の製作者『CAT』こそコンポーザーではないのかと尋ねる。

 

ネクは『CAT』の正体がハネコマであることを知っている。そのハネコマはコンポーザーを探していたヨシュアにエネルギー探知アプリを渡すなど、協力的だった。だから、ネクはそのハネコマがコンポーザーであるとは思えなかったが、全く疑いが無いわけでもなかった。

 

それでも、ネクはコニシ探しを優先すると言いきる。

 

その後、二人は歩き続けて、『レッドスカルバッジ』の配布場でノイズが発生している場面に遭遇する。『レッドスカルバッジ』が手に入らないことによって、たまったストレスがノイズの発生源となっているようだった。

その人ごみの中に、ビイトはシキを発見する。しかし、事情を知っていたネクは、シキがエントリー料として容姿を取られ、友人のエリの姿で死神ゲームに参加していたことを説明する。

 

そこでさっそく二人がノイズを蹴散らすと、ノイズに増幅された怒りを抱いていた人々は散っていった。

一息つくと、ヤシロとカリヤが現れる。

 

そして、ビイトとネクにライムを返すためのゲームを受けないかと提案する。ビイトが一も二もなく応じると即答すると、その日が終わってしまう。

 

翌日。目を覚ましたネクとビイトのところにミッションメールが届く。それはカリヤとヤシロからの物であり、ミッションの内容はカリヤとヤシロと戦うことだった。

 

早速、二人の死神の管轄であるスクランブル交差点に向かうと、待ち構えていた二人との戦いとなる。幹部級の実力を持つと言われるカリヤがネクとビイトをあしらいながら、ヤシロが攻撃を加えていく。

それでも、ネクとビイトの共鳴による範囲攻撃を受け、二人の死神も敗北してしまう。

 

敗北を嘆くヤシロは、カリヤが幹部の座を蹴ったことに八つ当たりする。しかし、カリヤにとっては幹部よりも、好きな時に好きなことができ、ヤシロと一緒に居られる方が大事なことだった。

 

まんざらでもなさそうなヤシロに、ビイトはライムを返せと迫る。

約束通りにとライムのノイズを返すヤシロだったが、ライムのノイズはそのまま塵と消えてしまう。いきり立つビイトだったが、本気で返す気だったヤシロはかえって驚く。

その事態をみて、カリヤは自身の『キーバッジ』をネクに託す。

 

ネクはカリヤに、ロックミュージシャンの死神が『キーバッジ』を渡したのち、消されたであろうことを伝え、気を付けろと注意するのだった。カリヤも自分の身は自分で守れると言いつつ、二人と別れるのだった。

 

しかし、二人の死神は『解放バッジ』の反動を受け、倒れてしまう。その様を見ていたコニシは情報収集を急ぐこと、そして自身にも「目的」があることをつぶやく。

倒れた二人の死神はそのまま、狂気に満ちたかのような表情で再び立ち上がるのだった。

 

その頃、ハネコマはミナミモトが刻んだ『禁断ノイズ生成陣』にケチをつけていた。そして、その生成陣を上書きし、半獣と化したミナミモトを生成し、解き放つのだった。

 

 

ネクが明るくなってきている

 

ネクは第1話の段階では社交的ではなく、つっけんどんな感じでした。ただ、今回は、積極的にパートナー・ビイトと会話をするようになっています。

 

これは、単純にビイトの性格に振り回されているというところもありますが、それだけではありません。

 

第1話の頃の他人のことなどどうでもよかったねクにとって、ビイトやライムがどうして死神ゲームに参加したのかなどどうでもよかったですし、実際、ビイトやライムとの交流を深める気は0でした。

 

それが、死神ゲームを何回も経るごとに色々な経験が積み重なって、他人との触れ合いを肯定できる人間になってきました。だからこそ、ビイトのことを励ましたり、ビイトのノリに嫌々ながらも付き合うような人物になったのだと思います。

 

ヨシュアは他人との関わりを肯定することには否定的な態度でしたが、皮肉にも、他人を信用することをネクに知らしめたのは、ヨシュアが身を挺してまでネクを守ったからと言ったところでしょう。

 

状況は悪化の一途をたどっていると言わざるを得ませんが、それでも、ネクが前向きになっていくのは見ていて気持ちが良かったです。

 

別にダウナーなネクも嫌いではありませんでしたが、そのネクでは、この状況になってしまうと、ビイトとの対立で詰みに入ってしまうでしょうし、そもそも、前回の死神ゲームで協力し合うことができたからこそ、ビイトは死神を裏切ってまでこのゲームに参加してくれたのでしょうから、ネクの成長が理不尽な状況を覆したと言えるでしょう。

 

ネクの成長を前面に押し出すでもなく、些細な受け答えから実感させてくれる演出は嬉しかったです。

 

早くも終盤かのような

9話にして、と言うべきなのか、9話だから、と言うべきなのかはわかりませんが、私にとっては早くも終盤の様相を呈してきたと言った感覚です。

 

ハネコマの暗躍やミナミモト復活によって、事態はますます混迷を極めることになるでしょう。

 

コニシ、ハネコマ、ミナミモトの思惑がぶつかり合い、何が起きるかはわかりませんが、少なくとも、ネクとビイトにとって好ましい状況になることはないでしょう。

むしろ、更なる熾烈な戦いを強いられることになるでしょう。

 

ミナミモトの目的は謎のまま第3回死神ゲームが開催され、謎は保留されてしまいましたが、ミナミモトの復活によってこの謎が明らかになるかもしれません。さらに言えば、ミナミモトの口からヨシュアについて何かが語られるかもしれません。

と言っても全部憶測でしかないですが。

 

ただ、今まで完全に謎だったコンポーザーの正体について言及があり、それをあえて確認しなかったところを見ると、『CAT』=コンポーザー説は正しいのかもしれません。

 

『CAT』=コンポーザー説は度々私も思っていたところで、『CAT』に入れ込んだからこそ、コンポーザーへたどり着く可能性がある人物として、ミナミモトやヨシュアから狙われたのではないかということが、その当時の私の考えでした。

 

実際、本当にコンポーザーが『CAT』なのか。だとしたら、ヨシュアが見つけた渋谷川の高エネルギー反応は一体何だったのか、気になるところです。

 

終わりに

 

今回は謎が多くまかれ、いよいよ話が盛り上がってきたというところでした。

 

なかなかの展開で、来週が待ち遠しいと言ったところです。