ドムストの雑記帳

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タイムリープサスペンス【東京リベンジャーズ 第4話 Return】感想

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『東京リベンジャーズ 第4話 Return』の感想です。

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前話で東京卍會総長・佐野との強力なコネを手に入れ、更には佐野のまっすぐな人間性を知った武道。

 

このまま不良として成り上がっていけば万事解決となるのかと思いきや。ここから、猛烈に話が面白くなってきました。

 

 

あらすじ

 

日向とのデートを楽しむ武道。曲がったことが許せず、誰とでも向き合っていく日向の姿を見ながら、武道は日向のまっすぐさを心に刻む。

 

数日前の期末試験のことを昔のこととして懐かしがったせいで、日向におかしがられる武道だったが、日向の部屋で勉強を教えてもらうことに。

女子生徒の部屋に通されるというシチュエーションに興奮する武道だったが、勉強の方はからっきしだった。

その最中に、日向の方から、前に直人を助けたことに礼を言われる。先の一件から、直人は父親の様な警察官を目指しだしたと語る日向に、武道は直人はスゲー警察官だと、未来で見てきたことを勢い任せにしゃべってしまい、またもおかしがられてしまう。

 

その後、屋上で花火を見るという更なるシチュエーションで、武道は日向の手を握る。しかし、手を握った相手は日向ではなく、弟・直人だった。

 

このうっかりで武道は12年後の現在へと引き戻されてしまい、現在の時間で直人に本来の目的を忘れてきたことを怒られる羽目になる。それでも、直人は自らの仮説である12年前に戻ってしまう事、過去で過ごした時間だけ、現実では仮死状態にあることを確かめられたと受け止める。

 

それでも、日向が死んだという事実は変えられないままであった。過去で佐野と友達になり、まっすぐな佐野の人格を知った武道は改めて、佐野が現在の東京卍會のような極悪非道な組織の長であることを信じられないという。

 

当初は佐野にたぶらかされたと突き放す直人だったが、武道の説得に応じて、なんとか佐野と出会うための算段を着けようとする。

 

そこで直人は今までに見たことのない情報を発見する。それは東京卍會幹部『千堂敦』、中学時代に『アッくん』と呼ばれていた人物だった。直人の記憶によれば、千堂はキヨマサを刺して警察のお世話になってから、チンピラとして暮らしている人物であった。

すなわち、それは過去が改変されたということ。武道がキヨマサに挑んだことで、キヨマサを刺すことを未然に阻止した結果、アッくんはキヨマサを刺さず、東京卍會の幹部になっていたのだった。

 

即座に二人は武道の汚部屋に向かい、アッくんの昔の連絡先を発掘する。

そこで連絡を取ながら、武道は12年前の過去、キヨマサと対決した後にアッくんと交わした会話を思い出す。大人になって皆の境遇が変わっていた時どんな話をするのだろうかと言う話を武道から切り出した時、アッくんは「何も変わらない。大人になっても友達同士だ」と答えるほど、仲間想いだった。

 

連絡がついたことで、アッくんは東京卍會の幹部として、キャバクラの社長となっていた。直人は「佐野に会いたい」というストレート極まりない要求をしてしまったことで危険ではないかと心配する。しかし、アッくんとの友情を信じ切っている武道は大丈夫だと安請け合いする。

 

一旦は店員に舐め腐られるも、VIPルームに案内される武道と直人。アッくんのことを友人と信じ切ってはいたものの、つい緊張で手が震えてしまう武道。

その武道に背後から声をかけたのは、やつれて変わり切ったアッくんこと千堂敦だった。

 

二人だけで話をしたいと、武道を屋上へと連れ出すアッくん。

 

 

他愛もない話をしつつも、アッくんが切り出した衝撃の真実は「武道を線路から突き飛ばしたのは自分だ」というものだった。

そして、絶対に助かるはずのない武道を救出した直人について「知っていなきゃ助けられない」と言い切り、「過去に戻って直人に助けを求めたのではないか」とまで看破する。

それでも事情が呑み込めず、武道はアッくんのことを友達思いで優しい奴だと評し続ける。

 

もはや希崎の手駒と化した東京卍會で、アッくんは幹部とは名ばかりの駒の一つに過ぎなかった。佐野も卍會総長といっても、一体どこで何をしているのかすら分からないというありさまだった。アッくんは続けて、東京卍會がここまで暴走してしまったのは佐野の右腕、ドラケンこと「龍宮寺堅」が死んだからだと語る。

 

そして、アッくんはビルの屋上の縁に立つと、そのまま武道のことを振り返り、泣きながらキヨマサに抗った武道のことを「泣き虫のヒーロー」と評しながら、身投げしてしまうのだった。

 

あまりの出来事にうろたえる武道だったが、何とか身を奮い立たせてビルの下を覗くと、道路には、屋上から身投げ自殺したアッくんの無残な姿があり、腰を抜かしてしまうが、悲しみで絶叫する。

その武道の様子を物陰から見守っている人物がいた。

 

その後、警察の取り調べが始まる中、武道は直人に「龍宮寺堅が死んだ日」を調べるように頼む。

 

そして、死んでしまったアッくんを、日向を、今も生きている日向や仲間たちを助け出すため、武道はさらなる戦いに身を投じる決意を泣きながら固めるのだった。

 

 

これはタイムリープサスペンスだ

 

第3話でマイキーこと佐野との強力なコネを得た武道。このまま成り上がっていき、希崎をぶちのめしていけば物語としてはそれでいいような気がしていました。ただ、それだと、ヤンキー喧嘩漫画になってしまいます。

3話まで見ていると、どちらかと言うとヤンキー漫画になるのかな、と言う雰囲気でした。

 

ただ、うっかりをきっかけとしたタイムリープで現在に戻り、そのことをきっかけに現在の時間軸に戻ってきたことで、アッくんとの対面を果たしたことで、現在でも

 

 

こうなると、現在で情報を集め目標を立てて、過去で行動し、ワンアクション起こしたら戻ってくるという形になるのかもしれません。

ただ、私としてはそうなるとちょっと単調になってしまう気がするので、もっと現在で行動したうえで、いくつかのシナリオを想定して、やっと過去に戻って行動してほしいかな、と感じました。

そうでないと、未来から知識を密輸入してくるだけのヤンキー漫画と言う感じになってしまいます。

 

私は現在の時間軸でも事態を打開するための何らかの行動を続けてほしいです。といっても、現在で何を使用とも、結局は過去で起こした行動によって塗り替えられてしまうので、現在での行動の大半は無駄で過去でとにかく勝ちあがることが重要と言う考え方もあるとは思います。

 

それでも、このアニメがタイムリープサスペンスであるために、現在でもしっかり行動をしてもらいたいと思いました。

今回は「タイムリープサスペンスである」ということをしっかりと実感させてくれたからこそ、そう言う欲が湧いてきたというのも事実です。

 

アッくんの自殺も何もできないこの状況で武道に発破をかけるような気持があってのことだったのかもしれません。

 

このうっかりも、それなりに伏線が張ってありました。期末試験のことや直人が警察官になることを深く考えず喋ったりするなど、バカっぽい言動は見られました。なので、確かにうっかりで返ってきたことは非常に間抜けで、筋書きとしてはやや強引な感じがするのですが、それがかえって武道の人間らしさを引きたてているような感じがしました。

 

 

直人の特異性

 

武道のタイムリープ能力は直人の存在を前提としており、過去が改変されても、改変される前の記憶を持っています。これが、武道にとっては非常に大きな存在ではないかと思われます。

 

武道は中学校の悪友たちの為、佐野や龍宮寺の為、何より日向の為、戦っているわけですが、彼自身の能力は戦闘・頭脳どちらにおいても平凡以下で、情報網もありません。

 

その武道を、武道と同じく過去改変の影響を受けず、サポートできるというのは非常に貴重な存在です。

タイムリープものだと、この能力を使い続けていると、やがて誰にも理解されない孤独から神経をすり減らしはじめ、絶望に至る場合もあります。武道は過去に戻ることで守るべきものを噛みしめ、自分の戦う意義を何度も認識してはいます。

それでも、武道は目的を忘れて日向との日々を享楽的に享受しかねない一面もあり、決して常に臨戦態勢であれるわけではありません。

 

そんな中で、目的の再認識とサポートを行う直人の存在と言うのは超重要です。

 

なぜ直人と武道がセットでタイムリープが起動するのか、このタイムリープ能力は一体どういう物なのか。この謎が解明されることは無いのかもしれませんが、そう言ったところも気になるところです。

 

 

終わりに

 

今までそこまで大きな期待はせずに視聴を続けてきた本作『東京リベンジャー』ですが、ここにきて、第3話でのアッくんの行動の意味に深みが出てきたこと、ヤンキーアニメではなくタイムリープサスペンスであることを意識させるシナリオ運びなどのおかげで、グッと引き込まられるようになりました。

 

来週からがとても楽しみになってきました。泣き虫のヒーローの活躍に期待です。