ドムストの雑記帳

全然器用に生きられない私の真面目な事、勉強の事、お楽しみの事を書くために開設したブログです。

MENU

ビトウダイスケノジョウ【すばらしきこのせかい The Animation 第8話 エマージェンシーコール】感想

スポンサーリンク

すばらしきこのせかい The Animation 第8話 エマージェンシーコールの感想です。

f:id:domustoX:20210424161434j:plain


 

 

 

 

あらすじ

 

3回目の死神ゲーム第1日目。

 

ネクは一人、スクランブル交差点で目を覚ます。届いたミッションメールの内容は『104』へたどりつけというもの。走り出したネクだが、壁に阻まれ、先へ進むことができない。

 

しかも、今回の死神ゲームの参加者は一人だけと言う衝撃の真実を告げられる。

 

その様子を二人組の死神・ヤシロとカリヤが見つめていた。今回の死神ゲーム、二人から見ても黒よりの白、つまり、ほとんど規則違反なルールだったのだ。

それでも、死神である以上、死神ゲームを遂行しなければならない。

 

扉を開けられずにさまようネクの前に、ヤシロとカリヤが現れ、ノイズを放つ。応戦しようとするネクだったが、パートナーが居なければ『サイキック』が使えないという基本的なことを失念していた。そして、なすすべなくあっという間にノイズたちに包囲されてしまうのだった。

 

しかし、そこに救いの手が差し伸べられる。突如乱入してきたのは死神・ビイトだった。ビイトはネクとパートナー契約を結ぶと、互いのサイキックでノイズを蹴散らしてしまうのだった。

 

ビイトの裏切りを見てすぐにでも始末しようとするヤシロだったが、カリヤは「報告が先だ」と彼女を諫め、その場を去ってしまう。

 

ビイトは死神の持つ『キーバッジ』の力で『104』への道を開き、ネクを『104』まで導く。それに対して素直に礼を言うネクに対し、ビイトは驚きを隠せなかった。昔のネクならばもっとつっけんどんだったが、今は、他人との触れ合いを肯定する立場になったネクにとっては、礼を言うことは当たり前のことになっていた。

 

そして、話の中で、ビイトが連れていたノイズに話が移る。じつは、このノイズはハネコマの力でノイズとして魂をこの世界につなぎとめられたライムだった。

ノイズを人間に戻すためには、コンポーザーの力が必要と言う情報もハネコマから得ていたビイトは、コンポーザーを倒し、自らがコンポーザーとなることを目指していた。そして、その暁には、シキやヨシュアと言った、ネクのかつてのパートナーも復活させてやると語るのだった。

 

そして、二人はそのコンポーザーの居場所に心当たりがあった。その場所はかつてネクがヨシュアと共に高エネルギー反応があると知りつつも、その先へ行かなかった渋谷川のことだった。

 

その頃、死神側では、ビイトの裏切りについて、キタニジへの報告が行われていた。キタニジは話だけ聞いてそのまま姿を消してしまう。

コニシはその場にいたカリヤとヤシロに対して、『エマージェンシーコール』を発動し、『解放バッジ』なるバッジを死神が身に着けるようにと発する。

 

渋谷川へと向かおうとするビイトとネク。二人は、限定的ながらも壁を解放できるビイトの『死神バッジ』の力で渋谷川へと向かおうとしていた。

 

しかし、そこへゲームマスター・コニシが現れる。そしてコニシは、ビイトが裏切ったことは不問に処しつつも、ゲームの参加料として、ビイトが大切にしていたライムの魂のノイズを徴収するのだった。

 

第3回死神ゲーム2日目。

 

ネクとビイトの二人はスクランブル交差点の中央で目を覚ます。起き上がる二人をよそに、突如、ディスプレイにコニシが映し出され、衝撃の発言を行う。

 

それは『エマージェンシーコール』の発令と、『解放バッジ』の装着だった。

その『エマージェンシーコール』の内容は、裏切者のビイトとそのパートナーであるネクの抹殺だった。

 

さらに、この死神ゲームのミッションは「6日以内にコニシを倒すこと」であると言い、さらに、自分はその場所からは動かないとも発言した。

 

死神たちは『エマージェンシーコール』や『解放バッジ』の令を受け、嬉々としてネクとビイトを取り囲む。

しかし、カリヤはそこまで乗り気ではない様子だった。むしろ、『エマージェンシーコール』は認めつつも、裏切者一人に『解放バッジ』まで許可することにきな臭さを感じていた。

さらに、カリヤはこの『解放バッジ』と同じものが渋谷中で流行っていることにもきな臭さを感じていた。

 

この『解放バッジ』と同じバッジは、第一回の死神ゲームの折に、ネクとシキが現実世界のインフルエンサーを使い、リアルグラウンドで流行させたものだった。

 

『解放バッジ』により、力を強化し、ネクとビイトに襲い来る死神たちをかいくぐり、ネクとビイトはコニシを探して奔走する。

 

そして、とあるミュージックスタジオの前で、ビイトはコニシの気配を感じる。中に入ると、そこには、かつてネクがマイクをさがしてやった死神が居た。マイクのことを尋ねるネクだったが、結局その死神はマイクを見つけ出すことができなかったという。

 

そして、死神としての任を全うすべく、ビイトとネクに大量のノイズを仕掛ける。その時、ビイトの本名「ビトウダイスケノジョウ」という呼び名を使ってしまい、ビイトを怒らせることに。

 

手慣れた連携でノイズを蹴散らすネクとビイト。二人はなんとか死神を倒しきる。しかし、とどめは刺さず、立ち去ろうとする。

そんな二人に、ロックミュージシャンの死神は、二人に『死神バッジ』を託す。曰く、ビイトの物より広範囲の壁を開けられるとのことだった。

 

そのまま、スタジオを後にするビイトとネク。その二人を見送った死神は、ため息をつく。ライブの予定はあるものの、マイクはなく、バンドの仲間も、かつての死神ゲームで禁断ノイズに襲われ、消滅してしまったのだった。

 

落胆する死神の背後に、コニシが現れる。そして、『解放バッジ』を着けず、ビイトとネクに手抜きをした咎で、その死神を消滅させてしまうのだった。

 

その断末魔の叫びは、ビイトとネクにも届いていた。

 

死神ゲームは、まだ続く。

 

 

一区切りしつつも話が繋がってきている

 

2回目の死神ゲームが終了して、この作品はそこで一つの区切りを迎えました。

 

ヨシュアの計画やミナミモトの陰謀、これらについては一旦保留と言う形になりました。

 

一方で、前々の話から繋がってきていることもあります。例えば、カリヤとヤシロの二人組が次第に、ただの下っ端死神から、物語の重要な人物として、ゲームマスター・コニシに目をかけられるようになったこともその一つです。

 

また、さらにもう一つ別件で言えば、『解放バッジ』の件です。第一回の死神ゲームの頃から、「怪しい」「参加者バッジに似ている」と言われてきたこのバッジですが、ついにその名前と性能が明らかになりました。

名前は『解放バッジ』、性能は死神の戦闘能力の向上。

 

このバッジが先の死神ゲームで使えれば、禁断ノイズに食われる死神も少しは減ったのかもしれませんが、ゲームマスターではない死神が下級の死神に向けて指示を出すことは禁じられているのか、そんなことはできませんでした。

 

おかげで、度々登場はしていた「ロックミュージシャンの死神」も仲間を失うことになってしまっていました。(この「ロックミュージシャンの死神」も回収され始めた伏線の一つと言えるかもしれませんね

仲間を失い、マイクも失った彼は、もはや自暴自棄になっており、消滅覚悟で『解放バッジ』を使うことを諦めていたのでしょう。

 

などなど、振り返ってみると、第2回の死神ゲームで深まった謎は一旦脇に置いておきつつ、今までに張り巡らされてきた伏線が少しずつ解明されてきたような感じがしています。

 

これならば、このゲームで今までの伏線が解き明かされて行くことになるだろ言うという期待感も膨らんできて、良い展開に感じました。

 

ヨシュアやミナミモトと言った当事者が消えた今、2回目の死神ゲームでの謎をどのように回収するつもりなのか、鍵を握るのはやはりキタニジなのかと言った期待が高まっています。

 

 

謎の美女コニシ

 

今回のゲームマスター・コニシは、今まではキタニジの副官のようにふるまってきて、従順な部下と言った様子でした。

ところが、今回の死神ゲームはカリヤをして「ダークグレー」と言わしめるほどのルール破りスレスレのルールが設定された死神ゲームとなりました。

 

これをもってして、キタニジやコンポーザーに反旗を翻していると考えるのは誤りでしょう。むしろ、キタニジの意図を忖度してこのような行動に出ていると考える方が自然です。

 

そもそも、キタニジも慈善事業で死神ゲームをやっているのではなく、むしろ、人間に対しては冷淡、あるいは、嘲笑するような態度を貫いています。死神ゲームに挑戦すれば生き返ることができると言いつつ、実際には死神ゲームから生還できるのは一人だけと言う後出しでルールを提示するところからも悪辣さが垣間見えます。

 

そんなわけで、コニシもコニシでかなり邪悪よりなゲーム運営をしていますが、実際のところ、目的は不明です。さらに、自身で宣言した「所定の位置からは動かない」というルールも本当に順守するのかは謎です。

 

今回、死神を始末する為に姿を現しましたが、彼女が目標地点としてあの場所を定めたのか、それとも死神を始末する為に移動してきたのかは謎です。

 

7日目まではゲームマスターは直接手を下せないというルールがあるので、ゲームマスターとの直接対決と言うことだけを見れば、若干、参加者に有利なゲームにも思えます。

ただ、『解放バッジ』で死神戦力を強化していますし、『エマージェンシーコール』でビイトとネクを徹底的に狙う指示を出しています。そのため、仮にコニシにたどり着いたとしても、死神総員に招集をかけ、ビイトとネクを襲うということはできると思われます。

 

今までの話の流れで考えると、ネクは結構場当たり的な行動をしています。それは逐次指令が出る死神ゲームの性質上仕方ないのかもしれませんが、今回も場当たり的に進んでいき、結局、7日目までコニシを発見できずに最終日へともつれ込むかと思われます。

 

その時、コニシの真意が明らかになるのか、そして、ついでにミナミモトやヨシュアの謎も明らかになるのか。気になるところです。

 

終わりに

 

2回目の死神ゲームが終わり、ヨシュアとミナミモトに関する謎が一段落したと思いきや、更なる謎と脅威に見舞われることになったネク。

 

地味ながらも、今までのストーリーの出来事を回収しており、今後、しっかり伏線を回収してくれるであろうことに期待の持てる展開となりました。

 

ビイトと言う心強い仲間を得たネクのこれからの戦いに一層期待が高まります。