ドムストの雑記帳

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素晴らしき世界【すばらしきこのせかい The Animation 第10話 数えきれないこの世の不幸】感想

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『 すばらしきこのせかい The Animation 第10話 数えきれないこの世の不幸』の感想です。

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あらすじ

 

死神ゲーム5日目。

ネクとビイトは再び渋谷のスクランブル交差点で目を覚ます。二人はそこで渋谷の人々に異変が起きたことに気付く。『レッドスカルバッジ』を身に着けた人々が口々に同じことをつぶやくようになったのだ。

 

ネクにとって、渋谷は色々な人々が集まり、色々な考えが交わるからこその良さのある町だった。それが失われ、今、人々は洗脳されたかのように口々に同じことをつぶやきながら歩いていくのだった。

 

ビイトはこの状況を見て、『レッドスカルバッジ』の製作者『CAT』こそ、コンポーザーだと口にする。しかし、ネクは『CAT』の正体がハネコマであることをビイトに伝え、コンポーザーではないという態度を示すのだった。

 

ネクの態度から察してか、ビイトはコンポーザー探しとは別の目的・「コニシを探す」に切り替えようと提案するのだった。そして、まだ行っていない場所へと、カリヤから受け取った幹部レベルの『死神バッジ』を使って向かおうと提案するのだった。

 

二人は道中、『開放バッジ』こと『レッドスカルバッジ』を身に着けた死神と遭遇する。その死神たちも口々に同じことをつぶやき、二人に襲い掛かってくるのだった。

 

二人はこれを連携攻撃により撃退し、死神を消滅させる。ネクは戦いの後、ビイトが常に全力なことを指摘する。しかし、ビイトにも無気力な時があり、そこから救ってくれたライムの為にも、ライムを救出することを固く誓うのだった。

 

その時、ビルの向こう側に見える壁に異変が発生していることに気付く二人。即座に現場に向かうと、そこには無理やりに破壊され砕けて穴のあけられた壁があった。

何か強力な存在が通って行ったと思う二人だったが、ビイトはあえてそこを突っ切っていく決心をするのだった。

 

そこを進むと、宇田川町にたどり着いた。そこにはミナミモトが刻み、ハネコマが上書きした『禁断ノイズ生成陣』があった。

ネクはヨシュアと共にハネコマから手に入れたアプリ・過去を撮れるカメラを使い、『生成陣』を撮影する。そこには、『生成陣』に手を加えるハネコマの姿が激写されていた。

 

流石の事態に動揺するネクだったが、ついにハネコマの真意を確かめるべく、ハネコマのところへと向かう決心をするのだった。

 

しかし、そこへ『解放バッジ』の力に飲まれたヤシロとカリヤが現れる。他の人々と同様、同じことをつぶやきながら、二人の死神はネクとビイトに見境なく攻撃を仕掛けてくる。

しかも、ネクとビイトがいくら攻撃をして、被弾しても、まったくひるむことなく向かってくるのだった。

 

一撃で吹き飛ばされてしまったビイトだったが、交戦中のはずみでヤシロの『解放バッジ』を外すことに成功する。これによりヤシロはバッジから解放される。そのことに気付いたビイトはネクと協力しながら、カリヤのバッジを外すことにも成功。何とか二人を鎮めることに成功するのだった。

 

そのまま、ハネコマの店『WILD CAT』へと急ぐ二人。道中壁があるも、その壁も先ほどの壁と同様に破壊され、こじ開けられていた。

さらに、ハネコマの店すら破壊されていた。ビイトのアドバイスで再び過去を撮影するネク。その写真には、何か封筒のようなものを隠すハネコマが写っていた。

 

破壊された店を家探しすると、確かに封筒が出てきた。ビイトがそれを開くと、中から、『キーバッジ』が出てきた。その『キーバッジ』はビイトでも見たことのない色であり、何処に使う物なのかわからなかった。

しかし、封筒に描かれていた文様にネクは見覚えがあった。ヨシュアと共に渋谷川に踏み込もうとしたとき、その奥で怪しく光っていた文様だ。

つまり、この『キーバッジ』を使えば、渋谷川の奥へと踏み込むことができるということ。ついに突入だと息巻くビイトに対して、ネクは封筒の中身がまだあると冷静に対応していく。

 

中の手紙はハネコマらしい激励の文章だった。ビイトはこれを文字通りのハネコマからの応援と受け取っていたが、ネクは違った。ヨシュアが渋谷川の奥を目指していることをハネコマは知っていたはずだった。その時、自分が『キーバッジ』を持っていたことを教えなかったのはなぜなのか。逆にアプリを与えたのはなぜなのか。

 

ハネコマが白なのか黒なのかはっきりしないまま、ネクとビイトは渋谷川へと向かう決意をする。

 

その途中で、粗大ごみの山に遭遇する二人。そのてっぺんには、『生成陣』から蘇ったミナミモトの姿があった。

『生成陣』の力で自らも禁断ノイズの力を手に入れたミナミモトの前に、二人はなすすべなくあっという間に敗北してしまう。

 

死神ゲーム6日目。

ビイトとネクは同時にスクランブル交差点で目を覚ます。残り時間も少ない中、二人はついに渋谷川への突入を決意する。そして、向かった先の渋谷川で破壊された壁を見て、二人はさらにその奥へと進んでいくのだった。

 

ミナミモト、ビイト、ネクが進んでいったその道を、コニシは思惑通りかのような笑みを浮かべて見つめるのだった。

 

素晴らしい世界

このアニメのタイトルは『すばらしきこのせかい』と言う名前ですが、そのことについては今まで一切触れて来られませんでした。

 

ネクが人との関わりを肯定していくこと、それが世界を素晴らしい物だと認識していくことにつながって行くかな、という推測ができる程度でした。

 

そして、今回やっと『解放バッジ』に支配された人々の言葉としてですが、「素晴らしい世界」と言う言葉が登場しました。

 

今話のタイトルの方は支配を受けた人々の言葉の前半部に登場しました。

 

『解放バッジ』を身に着けることを指示したのがコニシであれば、影響を受けた人々の言葉もまたコニシの意思を反映していると考えるのが自然でしょう。

 

彼女の意思はキタニジの意思を忖度した物ではなく、完全に個人の思惑と言っていいでしょう。

 

ただ、言葉として登場したのはいいのですが、「数えきれないこの世の不幸」も「素晴らしい世界」もその内容は明らかにはなりませんでした。

ミナミモトやネク、ビイトをコンポーザーにけしかけ、解放バッジで人々を洗脳し、渋谷を画一的な街にしてしまうことによって「この世の不幸」を洗い流し「素晴らしい世界」にどうやって至るかは完全に不明であり、今回は大きな謎を残したままとなってしまいました。

 

ただ、アニメのタイトルが『すばらしきこのせかい』である以上、そこに反応を示してしまうのは、これもやっぱり自然なことなのかな、と思います。

 

今までゲームマスターの過去についてはあまり触れられてこなかった、というより、個人の過去についてあまり深く踏み込んでこなかったアニメですが、コニシの意思が彼女の過去の根深いところにあり、かなり規模の大きな意思でありそうな以上、何らかの長い回想が入ってくるのかもしれません。

 

ネクとビイト

 

ネクとビイトは今までの中でも見ていて気持ちのいいパートナー同士であると言えるでしょう。

1回目はそもそもネクの社交性が低すぎた。(それにつきあったシキは偉い

2回目はパートナーが思わせぶりで怖い。

と言う流れを受けての、まともに互いを信頼し合えるコンビ同士だからなおのことまっとうに見えるのかもしれません。

 

ただ、勢い任せなビイトとツッコミに回るネクと言う形は今までの中でも最も安定した感じのするコンビだとは思います。

始まったばかりのころは、誰もが警戒心むき出しだったこともあって、ビイトもオラ付いた怖い奴でしたが、今となってはノリのいいあんちゃんと言った感じで、掛け合いも見ていて心地いい物が増えてきました。

 

ネク自身もビイトに振り回されること自体にまんざらな気ではないようなので、バランスの取れた二人だと思います。

 

疑惑のハネコマ

 

ハネコマのあらゆる行動には疑問符がつき、一体何なのか、不明なままです。コンポーザーなのか、そうでないのかさえぼかされています。

 

このままいけば、ハネコマとの対決がコニシやミナミモトやヨシュアの意思を解き明かすことにもつながってきそうですし、ハネコマ自身の一貫していないかのように見える行動の秘密を解き明かすことになりそうです。

 

1話から登場し、OPでは死神バッジに顔が写り(今話で気づきました)、ネクの心を揺さぶった『CAT』であるハネコマはいったい何者なのか。次話くらいで解決してくれないかと悶々としてしまいます。

 

終わりに

ついにハネコマとの対面かと思えば、逃げられてしまい、ミナミモトとの対決に転じてしまうなど、なかなかストーリーのテンポがいい一方で、謎はごまんと積まれているこのアニメ。

 

早い所、謎を解き明かしてほしいという気持ちもあります。そろそろ終盤、一体何が起こるのか、楽しみに待っていたいと思います。