『僕のヒーローアカデミア』第96話 第三試合決着の感想です。
A組VS B組対抗試合も第三試合に突入。
サブ主人公の一人ともいえる轟含むA組の一方的な試合になると思いきや。
あらすじ
A組VS B組対抗試合第三試合も後半に突入。
一度はB組・骨抜によって拘束された飯田だったが、強化した自身の個性で超高速移動を開始する。自らでも制御しきれない超高速移動で骨抜を翻弄した後、飯田はA組・尾白と交戦中だったB組・回原を掴むと、そのまま檻へと突進し、回原
一方、轟と鉄哲は、轟の出す氷を破壊して接近戦を挑もうとする鉄哲のギリギリの戦いが続いていた。氷で鉄哲を止められないと判断した轟は今度は火炎放射で鉄哲を加熱して対応しようとする。
しかし、鉄哲はすでに熱対策として自らを灼熱の中に放り込む修業を経ていた。火炎放射で対応しきれない轟の脳裏には、幼いころに父から受けた折檻同様の過酷な訓練の一幕がよぎる。
そして、轟は自ら超高温を発しながら鉄哲に接触し、熱による耐久勝負を挑む。それは、父・エンデヴァーの技だった。
その頃、B組・角取には障子がぶつかっていた。角飛ばしに複製腕で対応しきる障子に加え、尾白も登場し、角取は拘束されてしまう。しかし、尾白は角取を拘束したまま、角取の角によって檻に突っ込まれてしまう。
飯田からフリーになった骨抜は地中を柔らかくしながら移動し、鉄哲の援護に向かう。しかし、その瞬間を狙われ、飯田の一撃を喰らってしまう。
さらに、飯田は鉄哲との耐久で意識の飛びかけている轟の救出に向かう。
辛うじて意識の残っていた骨抜は付近の巨大建造物を柔らかくし、最後の力を振り絞って鉄哲に呼びかける。呼びかけを受けた鉄哲も最後の死力を振り絞って、それに応じて建造物に一撃を喰らわせる。
骨抜によって柔らかくされ、鉄哲の一撃を受けた建造物は飯田に向かって倒れていく。何とか加速して脱出を狙う飯田だったが、あと少しのところで間に合わず、轟の体を放り投げると、柔らかくされた建造物の下敷きになってしまい、そのまま拘束されてしまう。
気絶した轟、鉄哲、骨抜と動けなくなった飯田のところへ障子と角取が現れる。
角取は気絶した三人を回収して自陣の方へと戻る。しかし、障子に追跡されると、檻に轟を入れることを諦め、上空で待機し、時間切れを狙うのだった。
そして、時間切れになると、A組、B組互いに檻に入れられたのは1人ずつということで、引き分け試合になるのだった。
試合終了後、医務室で目を覚ます轟に、飯田は自らの至らなさを詫びる。しかし、轟も自身の悪癖を認め、同様に詫びる。
そんな二人に、B組の鉄哲と骨抜は、もう一度戦おうと挨拶をかわすのだった。
そして、第4試合。
A組チームは爆轟から衝撃の作戦を告げられる。その内容とは一体・・・。
訓練編長続きでちょっとダレてきた
『ヒロアカ』第5シーズンの中心は完全にA組VS B組対抗試合になっています。ともすると、1クール丸ごと対抗試合編で終わってしまうかもしれません。
ただ、やっぱり宿命としてダレてきた感じは否めませんでした。結果がどうなろうとストーリーに影響が出ないからこそ、勝敗が見えづらいスリルを始まったばかりのころは感じていました。
ただ、今となっては、やっぱりなんだかダレてきたかなと言う感じが否めなくなってしまっています。
訓練戦闘かつ緑谷が登場しないので、盛り上げ過ぎてしまわないようにセーブしているのかもしれません。緑谷の登場する第5試合で一番盛り上げてくるようにするのかもしれません。
ただ、やっぱり毎週毎週追っかけで見ていると、ど~しても盛り上がりに欠けてしまっているかな、と言う風には感じます。
それでも感じられる魅力
少し酷評気味だったので、少し寝かせて考え直してみたのですが、『ヒロアカ』の魅力って「勝つことを諦めない」なところにあると思います。
それは、主人公である緑谷が個性無しというとてつもないハンディキャップを負って居ながらにして最高のヒーローを夢見続けたり、自らの力が消えかかっているにもかかわらず巨悪と対峙するオールマイトだったりと、そう言うところににじみ出ているように感じます。
今回の話もA組・B組双方最後まで「勝ちを諦めない」で戦っていたように感じられました。
この「勝ちを諦めない」って本当に難しい事です。私は自分の思い通りにいかなかったり、結果が出ないとすぐに諦めてしまうタイプなのですが、だからこそ、『ヒロアカ』の登場人物の「最後まであきらめない姿」には強いあこがれを抱きます。
諦めないからこそのヒーローともいえるのですが、それをあまりうるさく語るでもなく滲みだせるのが、本作の魅力かな、と思いました。
終わりに
少し今回も短くなってしまいましたが、『僕のヒーローアカデミア』第96話 第三試合決着の感想でした。
マンネリ気味ではあるものの、根底にある魅力「諦めない強さ」はしっかりと輝きを残しており、まだまだ続きを見ていこうという気になる一回でした。