ドムストの雑記帳

全然器用に生きられない私の真面目な事、勉強の事、お楽しみの事を書くために開設したブログです。

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【僕のヒーローアカデミア 第105話 地獄の轟くん家】感想

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あらすじ

 

緑谷、爆轟、轟のエンデヴァー事務所でのインターンも一週間が経過した。

相変らず素早いエンデヴァーに追いつけずにいたが、それでも、少しずつ反応速度は高まっていた。

 

各々、エンデヴァーの言葉「1つ1つ積み上げていけ」を胸に、何とかエンデヴァーに追いつこうと必死だった。

 

エンデヴァーが事務所の自室に戻ると、娘の冬美から電話がかかってくる。轟とその友人を連れて家に来いと言う電話だった。電話が終わるとエンデヴァーは過去のことに思いを巡らすのだった。家族が楽しく歓談している何気ない風景。しかし、そこには自分はいない。

 

過去に焦凍にしてきた仕打ち、兄や姉と隔離し、過酷な訓練を課し、妻を追いつめて病むに至らせた。

 

引退したオールマイトと言葉を交わした時、自分の思うヒーロー像を追いかけろと言われた。その話を聞いていた時、おりしもエンデヴァーの眼には、子供たちに優しく微笑む轟の姿が見えていた。

 

翌日、例によって事務所の個室から出てきた緑谷たちは、今日も今日とてエンデヴァーに追いつこうと息巻くのだった。

エンデヴァーは素早く事件に対応しながらも、人を観察し、何かあればすぐ行動できるようにと教えを説く。

 

結局、その日も夕方まで粘ってエンデヴァーに追いつくことはできなかった。徐々に成長を感じてはいるものの、それでも3人ともへばっていた。

 

そんなエンデヴァーは冬美の誘い通り、3人を自宅に招待する。爆轟は抵抗したが、そのまま連れていかれ、不服そうな顔をしていたが、緑谷は出迎えの夏美にテンパりつつも自己紹介をするのだった。

 

夏美の手料理による豪華に彩られた食卓で食事が始まる。料理の話から、冬美や夏雄が交代で料理を作っていたことに話が及ぶ。しかし、夏雄が、焦凍にはエンデヴァーが手料理を食べさせなかったのではと言い放つと空気が凍る。

 

そのまま夏雄は中座してしまい、冷めた食卓となってしまう。

 

片付けの手伝いをしていた緑谷と爆轟の間で、初めて爆轟が轟の過程の事情を知っていたことが明かされる。曰く、轟と緑谷が体育祭の時にしゃべっていたことを聞いていたのだった。

 

一方、食卓に残った焦凍と冬美は、焦凍がやはり父親を許しきれない気持ちがあると告白していた。それでも一番の被害者である母親のことを慮ると、いつまでも許せないと思う気持ちがあること自体がいい気分ではないと語るのだった。

 

そんな話を立ち聞きしていた緑谷と爆轟だったが、爆轟がしびれを切らして乱入する。轟の話を聞いていた緑谷は、今はまだ父親を許す準備をしている時期なのだと、轟を諭すのだった。

 

その頃、エンデヴァーは一人、夕食を仏壇に供え、自らの息子の遺影に手を合わせるのだった。

 

踏み込み過ぎない緑谷

 

轟家を巡る話は激重で、歩み寄る気持ちはあっても、なかなかそれだけで円満解決とはならない難しい問題です。

 

今話のタイトルが『地獄の轟くん家』となっていることから、今回が(前回と打って変わって)この重い話に直面することになることぐらいすぐにわかりました。

 

一方で、今回の緑谷はあまりこの轟家の問題には踏み込みませんでした。むしろ、話が聞こえてると乱入した爆轟の方が踏み込んでいった感さえあります。

 

えてしてこういう重い話に主人公が絡む場合、無神経に踏み込んで、それが事態の好転を招くという展開も多いです。あえて「無神経」と書いたのは、作中の人物にとってはそれが転機になっていても、視聴者側から見ると、本当に無神経に踏み込んでいって、そんなんで絆を取り戻せるなんてありえないだろと思うくらい寒い展開になることもあるからです。

 

なので、緑谷がこの重い話にどう切り込んでいくのか、それによって事態をどう変えていくのかと言う点には期待していました。

緑谷がとった行動は極めて地味で、今の轟を肯定してやるということでした。体育祭の時には、思い切り轟を挑発して炎の力を使わせたりもしました。それに比べると、今回、緑谷がやったことは地味でした。

 

ただ、変に無神経にズカズカ踏み込んでいってしまうよりは、そのままの轟を肯定してやるぐらいの方がいいのかなとも思いました。

轟家を巡る問題は、誰かが猛烈に頑張ったからどうこうなるという問題でもないでしょう。エンデヴァーが頑張るのが一番手っ取り早いと言えばそうなのですが、それをやると、夏雄はかえって嫌気がさすでしょう。さらに、インターン先のいわば「師匠」でもあるエンデヴァーに緑谷から家庭内のことで説教噛ます方が不自然です。

 

人間、ただ共感してもらいたいだけみたいなところもありますから、今回はこのくらいでも良かったような気がします。

 

そして、次回も轟家編は続きます。こういう物語ですから、最終的にはドンパチやる中で何かを見出し、絆を取り戻していくというところになるのでしょう。

なので、変にことが荒立っていないうちにはこのくらいでもいいような気がしました。

 

終わりに

 

エンデヴァーの教えやエンデヴァー自身の回想が多くあり、ちょっと感想を書くところが短くなってしまいましたが、今回は次回に向けた前置きと言ったところなので、このくらいでも仕方ないかなと思います。

 

内容が薄いと言えばそうなのですが、あまりそう言った感じはせず、割と楽しんで見ることができました。

 

次回、轟家の因縁が少しでもほどけると良いですね