【東京リベンジャーズ エピソード5 Releap】の感想です。
Releap:無効にする、廃止する
あらすじ
龍宮寺堅・通称『ドラケン』が死んでから東京卍會は変わってしまった。
アッくんの最期の言葉を手掛かりに、ドラケンについて直人が調べたところ、ドラケンは12年前の2週間後の日付に卍會の内部抗争で刺されて死亡してしまったということだった。
そして、武道は2週間以内にドラケンを救うというミッションの為、12年前にタイムリープするのだった。
しかし、その瞬間、12年前の武道は下着の女と一緒に居るというシチュエーションに放り込まれ、状況を理解できないまますっ飛んで逃げ出すのだった。
逃げ出した先で、うっかり日向に出会ってしまい、先ほどの状況のことも相まって、慌てる武道。そこに、ドラケンから電話での呼び出しが来るのだった。
一緒に行くとついて来る日向と共に、武道は呼び出しの場所まで向かう。
その道中、日向はこうして武道と歩いている瞬間が大事だと語るのだった。
呼び出しの場所にたどり着いたはいいものの、そこへ、暴走族がやってきて、武道をつまみ上げる。しかし、彼らこそ東京卍會であり、武道を呼び出したドラケンの仲間だった。
事情を知っていた弐番隊隊長の三ツ谷が救いの手を差し伸べてくれたため、事なきを得る武道。
さらに、マイキーやドラケンが登場すると、日向はマイキーやドラケンとあいさつをし、二人もそれに快く応じ、日向のことを武道の嫁とまでいうのだった。
そこに先ほどまで武道と一緒だった下着の女性が現れる。日向に一緒だったことがバレ、ボコボコにされる武道だったが、その女性はあくまでドラケンに嫉妬してもらいたかったから武道と一緒に居ただけであり、武道のことを気に入ったわけではないと語った。
そして、マイキーとドラケンに連れられ武道は、東京卍會のメンバーが頭を下げる中、集会が始まった。
話の内容は新宿を取り仕切る『メビウス』という暴走族との抗争の話だった。
何のことやらと思っている武道に、卍會の参番隊の隊長パーちんが絡んでくる。曰く、キヨマサはパーちんの参番隊であったため、因縁をつけてきたのだった。しかし、ここでも三ツ谷が助けを入れてくれた。
曰く、話に出ている『メビウス』にパーちんの友人および彼女が手を出され、無残な姿にされてしまったとのことであり、それが今回の集会の目的であり、議題であった。
そして、『メビウス』への抗争は決定事項となり、日程はドラケンが死ぬとされている日であった。
その日の集会は解散し、どうやってドラケンを救い出すか頭をひねる武道は、「ドラケンの付き人になる」というアイディアを思いつく。しかし、申し出てみたものの、一蹴されてしまう。
それでも諦めの付かない武道はドラケンの尾行を開始する。
ドラケンとマイキーが声を荒げる度、武道は抗争か!と振り向くのだが、くだらない事ばかりだった。
飯を食って眠くなったから寝るマイキーを、ドラケンは担いで病院へと連れていく。
その病院には、パーちんの友達の恋人が、意識不明の重体で眠っていた。ドラケンとマイキーが彼女の様子を見守っていると、彼女の父親が現れる。
父親は、暴走族であるドラケンとマイキーに怒りをぶつけるが、マイキーは自分は関係ないと憤る。しかし、ドラケンはマイキーにも頭を下げさせた。
武道はこの様子を全て見て理解した。マイキーは善人であるが、それ以上にドラケンと言う「心」があってこそのマイキーなのであること、このドラケンをなんとしてでも死なせないことが、確かに東京卍會の暴走を止める確かなカギになるのだと。
メビウスは希咲か
今までの話の流れを考えると、現代の東京卍會を牛耳る諸悪の根源・希咲はメビウスの総長あるいは、相当の立場ではないかと考えられます。
メビウスとの抗争の勝敗はどうあれ、中で卍會はドラケンを刺され、副官としてのし上がってきたのが希咲であり、その希咲が、ドラケンを失って虚無に陥ったマイキーを操り、東京卍會を私物化していった、というのが現在の状態なのだと考えられます。
また、もう一つの推測としては、メビウスとの決着がついたものの、メビウスに対しても寛容を見せたドラケンが、希咲に煽られキレたパーちんに刺されると言った展開もあるかとも考えられます。
いずれにしても、卍會が割れて内部抗争でドラケンが刺されたというのはカバーストーリーに過ぎず、真実が隠されている事件と言っていいでしょう。
警察からすれば誰が本当の犯人かは大した問題ではなく、誰かが犠牲になればそれでよしです。仮に希咲がドラケンを刺した張本人でも、誰かを身代わりに差し出すのは朝飯前でしょうし、そう言うことができそうな人物が希咲だと思われます。
マイキー君ちょっと小物になっちゃった
今回はどちらかと言うとドラケンにスポットが当たった回でした。
確かに、マイキーは卍會集結の際には堂々たるリーダーとしての姿を見せつけたのも事実です。ただ、本人は作務衣着てファミレスでお子様ランチ頼むような人物であり、どちらかと言うと腕っぷしは強い物の、あまり深く後先考えるようなタイプではないのでしょう。
ギャップ萌えと言えば可愛いのですが、ドラケンの株が上がった分、子供っぽいマイキーの姿は卍會の長と言う地位を以ってしても、ちょっと見劣りしてしまうのが事実でしょう。
マイペースながらも、あれだけの人数を率いることができるのは、普段はそれを表に出さないことと、何よりも戦闘において最強クラスの腕っぷしを持つところによるものでしょう。
自身よりもガタイの良いキヨマサを一蹴した実力は紛れもなく確かなもので、ドラケンと戦っても、おそらくマイキー君が勝つのではないかと思います。
でなければ、マイキーはドラケンを従えてまで暴走族の総長をやれる器ではないと思ってしまうからです。
ただ、一方で、マイキーは「自分のやることに責任を持つ暴走族」という夢を持っています。ドラケンはその夢に共感したからこそ、マイキーを長として立てる事にしたのかもしれません。
腕っぷしか夢か、それとも両方か。何がマイキーを長たらしめているのかは不明です。
ただ、「夢」だけで人を引っ張ることができるほど甘い世界ではないと思うので、やっぱりマイキーは腕っぷしが最強なのかな、と思っています。
ドラケンとマイキーの関係についてはもう少し掘り下げがあると思うので、ここを待ちたいと思います。さすがにそこの掘り下げ無しでドラケン退場ということはあり得ないと思いたいところです。
終わりに
前回に比べるとギャグテイスト強めで、緊張感に欠ける回ではありましたが、その分、丁寧に話が進められているという印象でした。
アニメの出来によって原作の売れが非常に良いとのことで、確かにこの出来なら納得と言う感じがしています。
また、今までの流れで行くと、今回登場した弐番隊隊長「三ツ谷」は今後の命運を握る重要人物となってきそうです。三ツ谷の今後の動向にも期待しています。