ドムストの雑記帳

全然器用に生きられない私の真面目な事、勉強の事、お楽しみの事を書くために開設したブログです。

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【バイオハザード ヴィレッジ】イーサン・ウィンターズに感情移入できない

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バイオハザード8こと、『バイオハザード ヴィレッジ』が発売されて、しばらく経ちました。

 

猛者共によってあっという間にプレイが完了し、周回・やり込みもかなり進んでいることがYoutubeをみればよくわかります。

 

一方で、そのシナリオには粗が結構見られたようにも感じました。

私がそう感じた理由の一つのクリスの行動は、PVや序盤を盛り上げる為だけに、不自然に行動させられていたかのようでした。

もう一つの理由、全体的なシナリオのボリュームは少な目で、ゲーム性重視のインディーズゲームのようなつくりには個人的には不満が残るところでした。

この点についてはより深く色々と考察をしていこうと思います。

 

 

とはいえ、もっとも私が『バイオハザード ヴィレッジ』において、個人的に気になっていることは、主人公『イーサン・ウィンターズ』に共感できないというところです。

 

プレイ時間中、最も長く付き合いのある主人公に共感、ないしは納得ができないというのは結構つらいことで、それだけで、ゲームプレイを投げ出したくなることもあります。

そのため、極度にプレイヤーキャラクターの個性を薄めるゲームもあるくらいです。(いわゆる無口な主人公) 

イーサンの外見が分からないのは、そう言った個性を薄めるために行われていると考えられますが、とはいえ、地味だけど強烈なその性格のせいで、私にとってはなんだか受け入れがたい人間になってしまいました。

 

 

 

 

 

鋼鉄過ぎる意志の持ち主

 

本作における、イーサン・ウィンターズはローズと言う一人娘を奪還することを目的に、村に巣食う『4大貴族』に次々と喧嘩を吹っかけて回ります。そして、同じくローズを狙う黒幕・『マザーミランダ』にも喧嘩を吹っかけて倒します。

 

その鋼鉄過ぎる意志は、とにかくローズを巡って向き合う者に一切容赦しません。相手の見た目、要求、背景、境遇なにも構わずただ娘を守るために敵として対峙します。

 

相手も傲慢、悪逆非道、見た目がグロい、身勝手など、善人とは言い難い人物だったから良かったと言えるのかもしれませんが、相対した人間に喧嘩腰過ぎるのも

 

この見境の無さは、前作の追加コンテンツの主人公・ジョー・ベイカーと似たところがあるかもしれません。彼は、姪・ゾイを救出するため、同じくゾイを救出する目的で派遣されたアンブレラの兵士に喧嘩を吹っかけ、殴り倒していますから。

ある意味、対面した相手に見境なく喧嘩吹っかけるのはバイオハザードシリーズの恒例行事なのかもしれません。(少なくとも私はそんな主人公は嫌です

 

ハイゼンベルクとは何らかの形で戦わないで済ます道もあったのではないかと思うのですが、有利に立ち回ろうなどと言うことを一切考えず、常に「NO」を突きつけます。おかげで要らぬ怒りを買って余計な戦いに身を投じる羽目になったのではないかと思います。

 

鋼鉄過ぎる意志、それはいいかえると、融通が利かないということです。「悪即斬」と言わんばかりに、常にNOを叩き付け、一切の妥協をしない。

 

それは娘を守る親としては立派な姿なのかもしれませんが、もう少し有利に立ち回ろうとしてもいいのではないかと思ってしまいます。

 

 逆にそんな怪人相手に交渉できるか、と言う話になると、今度はイーサンが見た目も立場も不気味な怪人共相手に全く動じないことが不自然になってきます。7での出来事があったとはいえ、今回の化け物共もまた奇怪でおぞましい見た目をしています。

ボスである4貴族もそれぞれにどこかしらがおかしい見た目です。(ハイゼンベルクは言うほどでもないけれど) 

 

その相手を見ても何の反応も示さないというのは余りにも精神が強靭と言いますか、もはやそれでは説明がつかないレベルのような気がしてしまいます。

 

 

呻き声がなさけない

 

意思が鋼鉄なのに反して、痛がる時はものすごく、みっともないぐらい痛がります。

 

これが、鋼鉄の意思を持っている部分と反するように感じて、とても違和感を感じます。

 

確かに、かなり猟奇的な痛めつけ方もされ、呻き声を挙げたくなる気持ちも分かります。ただ、被弾したときにはこれでもかと言うほど痛がっており、なんだか通常時の鋼鉄の意志とバランスが取れていないような気がしてしまい、そこに不自然さを感じてしまうのでした。

 

自分が優位な時には強気に出て、ダメージを受けると弱気になるなど、典型的なクズの心理に該当しているので、これは止めてほしいなと思いました。(自分自身がそうなので、さらにそれが嫌に見えるのかもしれませんが

 

ミアが悪い

 

極論すると、坊主憎けりゃ袈裟まで憎いじゃないですが、妻・ミアの態度に問題があるせいで、その伴侶であるイーサンの精神的評価が低くなってしまっているのかもしれません。

 

そもそも、ミアは『バイオハザード7』では、『エヴリン』をベイカー邸に持ち込んでしまい、事件を起こした発端の人物です。そうでなくとも犯罪組織と明言されている『コネクション』に加担し、『エヴリン』輸送計画の任についていた人物です。

 

ミアは犯罪組織の一員として活動していたにもかかわらず、結局、イーサンの活躍で事実上の無罪放免になっています。さらに、イーサンが何らかの力を持っていることに薄々感づいており、その上で、そのことを本人には言わず、ローズを生んでいます。

 

その上、救出に来た栗栖に対してはやたら態度が横柄であり、イーサンの妻・ローズの母であることをかさに着て、何かとクリスに要求を突き付けてくるイメージになってしまいました。

 

諦めてしまう

 

そして、最後に諦めてしまうことも少し心象が悪かった点です。

 

せめて、ミアに顔を見せるぐらいのことはして良さそうな物でしたが、結局、村に居残って爆弾を起爆させました。別に起爆には村に残る必要はなく、完全に自己満足のカッコつけになってしまっていたように感じます。

 

 

終わりに

 

バイオハザードヴィレッジの主人公・イーサン・ウィンターズの心証が悪かった理由について色々と書いてみました。

 

彼自身は一人の父親として、娘を守るために死地に単身突入するいい父親ではあるのですが、どこか端折ったようなシナリオの展開上、とても嫌な奴に見えてしまいました。

 

もともとバイオハザードシリーズのシナリオにはゲーム性や煽りを優先した変な癖のあるシナリオになりがちなのですが、今回もまさにそうなってしまったように感じました。