毎週土曜日、夜頃、私は自作のサイトに、小説を投稿しております。
そしてツイッターでそのことを告知するつぶやきを必ず投稿しています。
『空想確定神域』 羽田空港不時着 第7節
— ドムスト@サイトノベル作家 (@domustoX) August 1, 2020
をアップロードいたしました。
まだまだ羽田空港不時着編は続きますよhttps://t.co/X5KUayUMmR
(反応が無いのが寂しいのですが)
「毎週土曜日に投稿する」ということが習慣づくことは、読者にとってもメリットがあると思います。定期的に更新されているものと言うのは安心感がありますから。
ですが、今日はその話ではなく、小説を書いていて、ここ最近気になっていることを書きだしていきたいと思います。
本当のこと言うと、気になりはじめたのは、数週間ほど前からです。それにずっと目を向けずにやってきましたが、しばらく放置していたせいで、気がかりの種は成長し、不安の芽ぐらいにはなりました。
「不安は成長のもっともよい薬だが、強すぎる薬は頭をくらくらさせる」(domustox)
ということで、まずは、気がかりなことについて、洗い出してみたいと思います。解決策にまでたどり着けばいいのですが、本日の目標は、ひとまず、問題点の抽出と分析とします。
1.登場人物の個性が出せているのか
アップロードされて居る中では、登場人物はさほど多くはありません。メインキャラクター二人を除いて、モブ扱いなので、そこまで個性の強調については気にする必要はないのかもしれません。
ですが、アップロードされていない分の蓄積が大量にあります。今、アップロードされているのが、(私の使っているワープロソフト換算で)20ページほどです。ですが、全編通すと、まず間違いなく200ページ以上書いています。分割されたファイルのページ数を数えるのは無駄なので数えません。
そうなってくると、やはり心配なのは「キャラクターの個性をきちんと描き分けられているか」というところに至ります。
今までずっとなんとなくで書いてきて、書き分けができてきたとは思っていました。
しかし、分量が積もってくると「こういう言い回し、別の奴も使ってたな」と思うことが増えてきました。
登場人物も多く、長期連載になるので、言い回しが被るのは、ある意味では当たり前かもしれません。ですが、別人が全く同じことを言うのは、なんだか違和感があります。
会話などはリアルに寄せて書いているので、敬語表現を用いれば、皆、同じような喋り方になってしまいます。
しかし、現実世界では、敬語表現であっても
・ガチガチの敬語で固める人
・部分部分は意識的に砕けている人
・無意識で砕けてしまっている人
・誤用だけど一般的に使われている言い回しを使う人
・誤用は1mmたりとも許せない人
と性格が出てくるはずです。
そういうところを、きちんと詰めていないんじゃないか?という不安があります。
もっとキャラクター像を固めるという安易な方法はありますが、あまりガチガチに固めてしまうのは好きではありません。キャラクターには自由に動いてもらいたいというわけの分からん親心があります。
これでは、私自身が解決する気があるのかないのかよくわかりません。
ただ、解説手段としては、面白い物を思いつきました。
その、似ていると感じる二人を、会話させてみるという方法です。これでまるっきり同じ口調になってしまうのなら、結構ヤバいでしょう。何か別の手立てを考えるべきです。
ですが、もし、微妙な違いがあるのであれば、その微妙な違いを、ほんの少しだけ誇張してみます。
すると、結構、面白い結果が生まれるのではないのでしょうか。
自己完結するのではなく、キャラクターに自由にふるまって貰い、その結果を、少しだけ強く意識してみる。そんなことで、キャラクターの個性をしっかり描き分けられれば、大したもんではないでしょうか。
この手法を突き詰めれば、文豪まっしぐらでしょう。
2.動作表現が少ない
地の文では、直接的な感情描写や解説文がどうしても増えてしまっています。
総括的に描写を行うことも少ないです。
どストレートに「怒った」「喜んだ」とかくのは簡単なのですが、品性が感じられません。
「怒った」とき、人物は、どう行動したのか。眉を動かしたのか、拳を固めたのか、目つきを険しくしたのか。動作の描写が、私はほとんどできておりません。
「怒った。~~は~~と感じたからだ」というストレートな言い回りばかりです。
理想としては、動作の描写を行い、動作の描写を続け、最後に、感情が爆発した段階で、「怒った」と述べる方が上品に感じられます。人によって、感情と動作は異なるので、そこは、補助的に、感情描写を含めた方がいいのかもしれません。
会話中心で話が進むのは、漫画やアニメの影響でしょう。漫画などは、状況や世界観の説明なども会話による表現が多いです。
私の影響の受け方は中途半端で、「会話中心だけど、解説が会話で完結しない」所があります。あえて、会話を区切って、地の文で説明を引き受けるという手法を活用することはあります。
ただ、アニメと小説では、文法が異なります。サイトノベルと小説も、若干文法が異なるとは思いますが、アニメよりは小説に近いでしょう。
アニメ的手法を小説に導入していたら、ものすごくわかりづらくなってしまったことがあります。
地の文で説明を行えるというのは、小説ならではの利点かも知れません。ですが、世界観に関わるの説明を地の文で引き受けてしまうことは、あんまりよい手法だとは思えません。
簡単に言うと、芸がない。
せっかくならば、人物同士の会話において、ごく自然に世界観が解説されるべきでしょう。もっと言うと、「解説」ではなく、会話から、世界観が垣間見えるという表現はさらに望ましいでしょう。
ただ、そうなると、セリフばかりになってしまいます。これもこれで、画面上のバランスが悪い。
そうなってくると、やはり、地の文で、行動や動作についてしっかりと記述する必要があるでしょう。
しかし、同じような行動ばかりだからと言って、同じような表現を多用していると、文章がつまらなくなります。
それを回避するには、今度は、語彙力が必要になってきます。
同じ行動でも、わずかな違いから、言葉をしっかりと使い分ける技術こそ、確たる語彙力と言えるでしょう。
この語彙力を身に着けようと思って、私がかつて手を染めた方法は、紙の辞書を一枚一枚めくっていくという地道な作業です。しかし、さすがに効率が悪すぎて、辞めてしまいました。
せめて、形容詞と動詞の辞典ぐらいにしておいた方が賢明だったのかもしれません。(そんな物あるのかな・・・)
3.さりげない描写ができているか
さりげない描写とは、メタファー、暗喩と言い換えられます。
2番のところで述べたように、感情なども、かなりストレートに書いてしまっております。
本当に自分が教養あふれる人物ならば、メタファーとして、有名な小説の一文を混ぜ込むなどと言う手法があったかもしれません。
しかし、それは、しっかりと全編読み込み、その小説全体のコンテキストにおける分の立ち位置を分析したうえで、初めてできることです。
「月がきれいですね」をただ使うだけなんてバカバカしいことはしちゃいけません。
やっぱり、これも猛烈な量のインプットが必要です。ただでさえ、インプットすることが多くて、参っているというのに、これ以上インプットを増やしたら頭がパンクしてしまいます。
それ以前に、タスクがパンクしてしまいます。
そうなってくると、まず考えるべきは、自身のインプットに関わる能力です。(完全に小説から離れてきました)
結構物覚えが悪く
バイトの頃には手順をなかなか覚えられず
会社員になってからは基礎的な知識が頭に入らない
ということばっかりやらかしております。
意味記憶よりも、エピソード記憶の方が強烈で、何事も、そちらに絡めた方が覚えやすいという特性もあります。(今気づいたのでおそらくではありますが)
なので、ひとまず、この問題に関しては、「教養」とそれ以前に「それをインプットする能力」に関して検討を行うということで行動していきたいと思います。
遠回りの上に遠回りをのせる、何とも言い難い方法ではありますが、私自身の人生において、必ず役立つはずです。そのように捉えてなんとかやって行きたいと思います。
終わりに
今まで、小説の文章を書くことに不安はありませんでした。勢い任せに、30分で2000字くらい軽く書いておりました。
しかし、いざ公開してみると(ほとんどだれも見ていないとはいえ)やっぱり色々なことが気になってくるものです。
強力に、何かサポートしてくれる人がいれば、更に違ったのかもしれません。しかし、今はコロナでそう言った交流も難しくなっております。なので、まずは、自分一人でもできることをやる。そうやって力を付けてまいりたいと思います。
なので、皆皆さま、応援よろしくお願いいたします!
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