ドムストの雑記帳

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あっけなき最終回【Dr. STONE シーズン2 第11話 PROLOGUE OF Dr.STONE 】感想

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Dr. STONE シーズン2 第11話 PROLOGUE OF Dr.STONEの感想です。

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氷月を倒した司と千空。しかし、司はすでにかなりの重症。そんな中、千空が下した決断とは。そして、1クールの終わりと言う衝撃的な事実が明らかに。

 

 

あらすじ

 

氷月を倒すことに成功した司と千空のもとへ、ほむらが現れる。司と千空を倒さんとするほむらだったが、そこに科学王国の戦士たちが集まり、氷月とほむらを捕獲する。

これによって、STONE WARS後の氷月との決着もついた。

 

戦後、様々なことが行われていく。

司帝国の面々との協働による科学工房の建造。

現代のエンタメ復活のためのマンガ家の復活。

トンズラしていた陽の処分としての、破壊された石像の修復従事。

司から、破壊した石像の位置の聞き取り。

 

しかし、それ以上に何よりも重要なのは司に対する処置であった。

司の胸の傷に応急処置はできるものの、それ以上の内面的な処置は千空をもってしても不可能だった。

 

千空が出した案は、応急処置の後、コールドスリープで時間を稼ぎ、石化復活の際の修復能力を頼るというものだった。千空はそのために、冷凍庫を作製すると、司をその中に納める。

 

そして、全員に招集をかけた千空はそこで今後の展望を話す。

その展望とは、石化光線発射装置が発された地球の裏側へと向かい、石化の謎に挑むと同時に、司を救い出す手段を手に入れるというもの。千空は、そのために、船を作り、大海原へと漕ぎ出すと言う。

 

世界を目指す急展開

 

石化の元凶を求め地球の裏を目指すというのが、次なる目標として掲げられました。

 

これは、司と言う仮想敵を失った以上、次の敵として見定めるには仕方なかったのかもしれません。ただ、いきなり世界を目指すというのは唐突過ぎるようにも感じました。さらに、場所は地球の裏側です。

 

元凶の場所があんまり近場(日本国内)でも盛り上がりませんが、かといって遠くに設定すればいいというわけでもありません。北米ならば「エリア51とかかな?」と少しは盛り上がるのですが、南米と言うとそういったものがあるイメージはありません。そのせいで、やや考察が盛り上がらないというのは少し残念な感じがします。

 

また、文明の基盤ともいえる農耕をスキップして、船の時代に至るというのもやや突拍子もないとも感じました。

石神村も、司帝国も狩猟採取です。そんな状況から「70億人を支える」と言いきってしまってもいい物なのか、だいぶ疑問を感じます。

確かに、人類の智慧で70憶を支えるという千空の理念は、私も共感しています。現代にはびこる問題は、我々で協力して乗り越えていくべきだし、乗り越えることができるとも考えています。

 

とはいえ、SFとして考えると、農耕のフェーズをスキップしてしまうのはいかがなものかと思ってしまいます。確かに、農耕を始めるとなると、時間がかかってしょうがないのは事実です。そうなると、物語のペースが遅くなってしまい、最悪なテンポになることは想像に難くありません。

それでも、千空一人に意思決定の全てが乗ってきてしまうこの状況は、あまりにもやり過ぎな感じがしてしまいます。

 

目標を定め、そこに向けてみんなで一致団結してことを進めていくという流れは、Dr.STONEの作品の魅力ではあります。ただ、その目標が、いきなり飛躍してしまい、ますます現実感が薄くなってきてしまったことは残念でなりません。

 

ただ、逆に言うと突拍子もない目標を立てて、周りに呆れられながらもそれを貫いて実現していくというところが、石神千空の魅力でもあるので、その魅力が存分に発揮されたということもできるでしょう。

 

あっけなき1クール

 

STONE WARSと銘打たれて始まったシーズン2でしたが、全体を通してSTONE WARSが描かれ、1クールで終わってしまいました。

 

まさかジャンプ漫画原作にもかかわらず、1クール11話で1シーズン終わってしまうとは思っていなかったために、今回が最終回ということには唖然としました。

 

9話では作画にかなり力が入らなくなったこともありました。その時は、感想を書くのも辛くなっていましたが、その時は1クールで終わるとは毛ほども思っていませんでした。

 

思い返してみると、開始日も1月14日とやや遅れての出だしでした。視聴前は「1(い)4(し)の日」だと喜んでいたモノでした。今考えると「あの頃は無邪気だったなぁ」と言う感じです。

 

なんだかんだ言いつつ、結局は見続けた作品だったので、1クールで終わってしまうと残念です。そして、出来も今後に期待、というところだったので、少し酷いクールだったな、と言うのが率直な感想です。

 

私の中では

  • なんだかんだ見続けた
  • 1クールで終わった

と言うと『憂国のモリアーティ』があります。

 

あちらは、1クール開けて、すぐ2クール目が始まりましたが、Dr.STONEの方はシーズン3の製作が決定していること以外は何も情報がありません。できるだけ、早く放送されることを願っています。

 

終わりに

 

9話は特に残念な印象が残った回でしたが、それに並んで残念な印象を受けた回でした。

まさか1クールで終わってしまうなんて、という気持ちがとても大きく、それ以外の残念な点が吹き飛んでしまうような気分です。