メンタルがつらいとき、メンタルクリニックやカウンセラーに相談をしているのに、一向に効果が出ない、気持ちが楽にならない、状況が改善しない、そんなことを感じることがあるかもしれません。
そういう時には、カウンセラーやメンタルクリニックの先生との相性が悪いのではないかとか、そういうことを考えるかもしれません。
私自身
- 精神科医1人
- カウンセラー2人
- 知り合い2人
- ブログ
という人たちとの出会いを経て、やっと少し自分の気持ちや、自分と向き合うことができるようになってきました。
そして、これだけ多くの人と関わってくると、それぞれの人に特性や差異があることも分かってきます。そして、それぞれに合う部分・合わない部分があることもだんだんと分かってきました。
そして、そういったとき、どう行動すれば、状況を改善できるか、具体的にご説明いたします。
なお、今回の記事では、連続して同じメンタルクリニックのお医者さん、カウンセラーさんに相談を続けていることを前提としています。
電話相談などですと、毎回担当の方が変わったりしてしまい、状況をそのたびに伝え直さなければなりません。
なので、できれば、継続して同じお医者さんやカウンセラーさんに相談を続けることを私はお勧めします。
また、私自身はブログをメンタルを整えるツールの一つとして活用しています。それについては以下の記事で解説しています。
実際に私が、ブログの中でつづった悩みの記事などもご紹介しているので、少しでもそれが、あなたの心を穏やかにするきっかけになってくれれば幸いです。
メンタルクリニック・カウンセラーへの自己開示が不十分
まず、真っ先に考えてみるべきことは、自分のことをキチンとすべて話しているかどうか、ということを考えてみることです。いきなり、自分の方に責任があるといわれるのは不服かもしれません。ただ、他人よりも自分の方から変わっていくことの方が簡単です。
まずは、自分が伝えたいことが十分伝わっているか、自分が伝えるべきことをきちんと伝えきれているのか、と言ったことを考える必要があると思います。
メンタルクリニックのお医者さんやカウンセラーさん相手であっても、あなたが言いづらいことはあるでしょう。
「こんなこと言ったら馬鹿にされるんじゃないか」とか「これだけは絶対他人に知られたくない」と思うようなコンプレックスは他人には言いづらいものです。
ただ、コンプレックスは隠そうとするほど強くなり、恐怖は逃げようとするほど強くなります。仮にも相手は専門家なので、コンプレックスを開示したところで、あなたが思っているような「怖いこと」は起きません。
なので、勇気がいる、大変なことかとは思いますが、思い切って、言いづらいことを言うことが大切です。
残念ながら全てのお医者さんやカウンセラーさんが「聞き上手」というわけではありません。カウンセリングの知識やメンタルヘルスの知識と「聞き出す力(コミュニケーション能力)」はまた別のものだからです。
なので、情報を伝えず、気づいてもらうことを待っているだけではどうにもできません。
なので、まずはどんな些細なことでもいいので、あなたの現状にかかわる情報を開示してみてはいかがでしょうか。
また、自分自身がそのことが「異常事態」だと気づいておらず、相談相手に伝えていない場合もあるでしょう。
私は「メンタルクリニックに行って薬を貰えば気持ちが楽になる」と思って通院を始め、薬をいただいたものの、効果が薄く、絶望しかけたことがあります。
その後、色々あって、自分の今の状態がおかしいということに気づきました。
上司との打ち合わせの直前にと、腕が振るえ、手足の指先から血の気が失せ、体中がこわばったり冷たくなり、頭が真っ白になっていました。そのことが異常事態だと思わず、また、自分の伝え方が不十分であったため、先生に伝わり切っていませんでした。
最終的に、夜眠る前にも次の日のことを考えて体が強張ったりするようにもなり、朝起きた直後から緊張の症状が出て、寝ているときもほとんどうなされるようにすらなってきました。
そのことを自分ではくどいと思う程に伝えて、薬を増やしてもらいました。すると、だいぶ症状が軽くなりました。
「夜は眠れている」と自分では思っていたものの、実際には朝、吐き気がするほど、異常な事態だったということに、自分自身で気づいていなかったわけです。
メンタルクリニックの先生・カウンセラーのことを知る
メンタルクリニックのお医者さんやカウンセラーさんによって、個性というものがあります。もっと大まかにいうと、流派と言ってもいいかもしれません。
特に、カウンセリングについては、様々な資格があり、どういった資格で学んできたかによって、アプローチや目標とするものが異なることがあります。
私の場合は、二人のカウンセラーさんにはそれぞれ
- カウンセラーさん1:自分の気持ちも大事だが、環境に合わせていくことも大事であり、仕事ができるようになることを目的とする
- カウンセラーさん2:あくまで自分の気持ちをどうするかを大事にし、自分の気持ちと折り合いをつけることを目的とする
といった特徴がありました。
別にどちらかが間違いで、どちらかが正しいということはありません。二人とも正しい部分もあり、正しくない部分もあります。
私の場合はカウンセラーさん1は「仕事をする」ということに重きが置かれているため、自分の納得感よりも、義務感を優先した行動をとるべきというような意見を持たれることもありました。
人によっては、そのことを強引なやり方と感じるかもしれません。ただ、多くの大人は、「働いてお金を得る」ために自分の気持ちと折り合いをつけて、進んでいるので、その折り合いの付け方を教えてくれようとしているカウンセラーさん1も間違っているわけではありません。
なので、「相手はこういう視点・目的から私にアドバイスしているんだな」ということを分析できるようになると、少し気が楽になったりします。
子供の頃、親から「勉強しろ」などと言われるのは嫌だったかもしれませんが、今振り返ってみると、あれは自分のことを思いやってくれていたうえでのことだったんだな、と気づくような思い出がありませんか?
それと同じで、カウンセラーから言われたことで、その時には、受け入れがたいと思ったことでも、改めて目的や目指すものを考えてみることで、受け入れられることもあると思います。
優秀なカウンセラーさんやメンタルクリニックのお医者さんは聞き出し上手です。あなたが言いづらいと思っていることでも、やんわりと聞き出してくれて、状況を上手に把握してくれます。
ですが、誰もがそこまで聞き上手なわけではありません。そういったことも把握して、自分がどう話をすればいいのかまで考えられると、いいかもしれません。
と言っても、そこまでできる能力があれば、すでに問題は解決に向かっている可能性が高いです。なので、そこまでできなくとも、それは当たり前のことだと受け入れてみてください。
別の人に頼る
これは最後の選択肢になりますが、別の人を頼るのも仕方ないという場合もあります。
あなたは別の人に相談をすることに対して、罪悪感を感じてしまうかもしれません。ですが、別の人に相談することは、今までの相談相手の方の性格や人間性にケチをつけることにはなりません。
カウンセリングの技術だけではどうにもならない部分をメンタルクリニックで対処してもらうこともあるでしょう。人によってはセラピストへの相談やヒーリングによって気持ちが回復する人もいるでしょう。(スピリチュアルなことではありますが)
「相談相手を知る」で述べた通り、同じカウンセラーという立場でも資格や流派によって、アプローチが違ってきます。
「今の相談相手に失礼になるから」と考えて、様々な選択肢を狭めてしまうことは、問題解決から自分を遠ざけることになってしまいます。
カウンセラーやメンタルクリニックの先生としても、相談者の方が元気になってくれているのを見るのは嬉しいはずです。なので、相談相手の方のためにも、他の方法を探してみるというのも、ありなのではないかな、と思います。
また、もしどうしても、今の相談相手を変えたくないけれど、合っている感じがしないときには、いっそ、そのことを直接伝えてしまうというのもありです。
その時には、良い相談相手であれば、他の相談相手を紹介してくれるかもしれません。
ただ、他の人に相談をお願いするのだとしても、それまで相談をしていた人の約束などをしらばっくれたり、やり取りを止めるのはお勧めしません。
カウンセリングやメンタルクリニックにかかるのにもお金が要りますから、複数の相談相手を持つというのは、大変なことかとは思います。
そういった観点からも、この手法は最終手段となります。
ただ、本当に気兼ねなく話せる相手がいるのであれば、それは、専門家である必要はありません。私も知り合い2人を頼りながら、カウンセラーやメンタルクリニックの先生とは別の知見を貰っています。
なので、専門家にこだわるのではなく、一度、身の回りの人を頼ってみるというのもアリだとは思います。
ただ、依存しすぎたり、頼りすぎてしまうと、本職ではない人の迷惑になってしまう可能性もあるので、そこは注意してください。
終わりに
カウンセラーやメンタルクリニックの先生があっていないと感じるようになった時、一向に気分が良くならないとき、どうすればいいのかについて、解説いたしました。
メンタルのことは非常に複雑です。なので、何もかも相手任せにしてしまっていると、問題が解決しないという場合もあり得ます。
そのため、可能な限り自己開示を行い、相手がどんな考えの持ち主かを知ったうえで、それでもだめなら他の人を頼ってみてください。
当サイトでは、他にも心が楽になるためのコンテンツを「メンタル」カテゴリで公開しております。
他にもあなたにもできることがあるかもしれないので、是非、参考にしてください。
あなたならば、心安らかに暮らすことができるはずです。応援しております。