ドムストの雑記帳

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意外と自由な死神稼業【すばらしきこのせかい 第5話 CAT】感想

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『すばらしきこのせかい 第5話 CAT』の感想です。

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2回目の死神ゲーム。破天荒なゲームマスター・ミナミモトの仕掛けるゲームに翻弄されつつも、ネクは自身と自身のパートナーの真実を少しずつ掴んでいく。

 

 

 

あらすじ

 

死神ゲーム3日目。ミッションメールが来ないことにいら立ちを感じているネクに、ヨシュアは出歩こうと提案する。

それを突っぱねるネクだったが、ミッションメールが来ると、制限時間が迫っていることから、即座に行動を開始した。

 

しかし、ミッションメールはネクを連れ出すためのヨシュアの策略だった。ヨシュアの策にはまって、連れて来られた喫茶店はハネコマの店だった。

 

ハネコマは死神ゲームで理不尽な状況に陥った人間を手助けする人物だった。先日まで、ヨシュアが連絡を取り合っていたのも、このハネコマと言う人物だった。

 

ハネコマはネクを見かけると、シキが生き返れたのかと尋ねるが、ネクが暗い様子で事情を話すと、ハネコマもそのことに同情し、店の奥へ入っていくのだった。

 

ハネコマの店でヨシュアは、死神ゲームに参加する以前から死神ゲームに関わる物が見える特殊な能力が見える事、そして、ネクのことを以前から知っていたと話す。

 

戻ってきたハネコマが二人の会話の内容について尋ねたが、今度はヨシュアが機嫌を損ねたように、内容を話すことを拒むのだった。

 

コーヒーを飲みながら、ハネコマは「今を楽しめ」と言うアドバイスを送る。その時、ネクは、その言葉が自分の尊敬するアーティスト「CAT」と同じ言葉だと気づく。そして、その『CAT』のグラフィティが宇田川町にあることも思い出す。

 

ハネコマの力で、二人はスマホに新しいアプリを入れてもらってから、その店を後にする。ヨシュアは新しく入れてもらったアプリの一つを使って、エネルギー探知をする。そして、最も反応が大きいスクランブル交差点に向かうと、そこでは、かつての死神ゲームでも見かけた「赤いバッジ」を身に着けた人々が行き来していた。

 

そして、ネクはその赤いバッジ、死神ゲームの参加者バッジ、CATのバッジが似たようなデザインに気付くのだった。

 

そこでネクとヨシュアが交わした会話によれば、ヨシュアはこの渋谷を変革する、という意思を持っているということだった。

 

死神ゲーム4日目。

 

死神たちも、3日目はミッションが無いにもかかわらず、参加者が減少していること、禁断ノイズが使用されていることについて少なからず困惑をしているかのような態度を示す。

 

一方のネクはいつも通り、ハチ公前で目を覚ます。そして、宇田川町方面に行きたいという意思を示すと、ヨシュアは嬉しそうに応じるのだった。

 

動き出した二人は、宇田川町へと向かう道が壁で封鎖されているところで立ち往生する。しかし、ちょうどそこに、ロックミュージシャンの死神がマイクを探しているところを発見する。ヨシュアはその死神の方に向かうと、マイクの情報と引き換えに、壁を解放することを要求するのだった。

 

そして、ハネコマのアプリの力でマイクが失われた現場でマイクが失われた過去の写真を撮影すると、そのマイクはミナミモトに持ち去られてしまっていた。がっくりと肩を落とすロックミュージシャン達だったが、約束通り道を開く。

 

その頃、ミナミモトのオブジェの付近では『禁断ノイズ』が暴れまわっていた。『禁断ノイズ』は参加者のみならず、監視の死神までもを襲っていく。

 

宇田川町へと向かうネクとヨシュアのところに、ミナミモトのオブジェの下から逃げ出したカップルがやってくる。カップルたちは、ヨシュアとネクに危険を知らせる。それでも突き進もうとするネクを制止するカップルだったが、ヨシュアは「ゲームで生き残っても全員が生還できるわけではない」という釘を刺す。

 

それでもネクとヨシュアはオブジェの方へ向かい、『禁断ノイズ』に立ち向かう。そして、『禁断ノイズ』を軽く撃破すると、宇田川町へと走っていき、その後ろ姿をお目付の死神に見られるのだった。

 

そして、ネク念願のCAtグラフィティの前に立ち、グラフィティに触れると、ネクは衝撃の真実を思い出す。

それは、ヨシュアがネクを撃ち殺したという真実だった。

 

 

 

ヨシュアの意図

 

ヨシュアには何らかの意図があり、その達成のため、一貫して行動をしているようでした。その目的の具体的な情報や詳細は明かされませんでしたが、彼の性格から言っても、ネクを殺害したのもその一環であり、気持ちや感情だけでネクを殺害したようではありませんでした。

 

おそらく特殊な才能を持つことに端を発した孤独から生じた「人類浄化」のような計画ではないかと想像されます。

その計画に、ネクの死がどう影響してくるのかは不明です。ハネコマが協力的なのも単純に古い付き合いだからと言うだけで、ヨシュアはハネコマに真意を明かしていない物と思われます。

 

また、あえてカップルに「全員生還できるわけではない」と釘を刺したのも、あのカップルがヨシュアのお眼鏡にかなわなかったという理由ではないかと推測しています。

 

お眼鏡にかなわなかった者は切り捨て、気に入った者は強引な手段を用いてでも引き込む。何ともボスキャラクターっぽい行動ですが、今のところその行動の真相は不明な点が多いです。

 

丁度前回はヨシュアとハネコマを比較して考察を行いました。

 

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 考察の内容半分正解・半分不正解と言ったところで、ハネコマが比較的平等に死神ゲームに干渉するのは正しかったですが、まさかネクとヨシュアにアプリを提供するほど協力してくれるとは思っていませんでした。

 

ハネコマはリアル・アンダー両方で行動できる面白い役回りを負っているので、今後も活躍があると嬉しいです。

 

ただ、ヨシュアの真意を知ったり、ネクを殺害したのがヨシュアだと知った時、ハネコマはヨシュアへの協力をそれなりに後悔するのかと思うと、早くもかわいそうだと思うのでした。

 

 

意外と自由な死神稼業

 

今回はロックミュージシャンの死神が登場したりと、死神業も結構自由が認められているようです。

 

1話でもミュージシャンの死神は登場していましたが、あちらはどちらかと言うと死神稼業の隠れ蓑にロックミュージシャンを使っていたような雰囲気があるのに対し、今回は死神マイクまで用意して結構張り切ってミュージシャンをやっているようでした。

更に、律義にもマイクが持ち去られる現場を見ると、(その不思議なアプリの出所を問い詰めるでもなく)ガッカリしているというちょっとお茶目な一面ものぞかせました。

 

死神の中には出世を狙う者、己の自由に振る舞う者、コンポーザーの意思を代弁するかのように動く者、指示に忠実に動く者、色々な者がいるようですが、死神ゲームの運営にある程度協力していれば、他は結構自由にやっても良いようです。

 

こうなると、ネクに突きつけられた選択、「死神か再戦か」というのも案外選択の余地があるようにも見えました。

あのタイミングではシキと一緒に生還するという目的もあり、死神なるというのもいかがわしさ満載の選択肢だったので「No」一択で間違いありませんでした。

 

ところがどっこい、こうして自由な死神業をやっているのを見ると、死神になるのも存外悪くないのかもしれません。

 

ただ、死神の本業は『死神ゲーム』の運営であり、『死神ゲーム』は死んだ人間を選別するゲームです。今までの話は、そこの選別に携わるということを抜きにすればこそ成り立つ話かもしれません。

 

特に、死神になるためには死神ゲームを潜り抜け、どんな形であれ死神との対決を経なければなりません。その際、ビイトの様に、相棒を失ったりということもあるでしょう。

 

さらに、信頼しなければ突破できない死神ゲームで、相棒への思いを振り捨てて死神になるというのもかなり酷な選択にはなるでしょう。

 

その上で、死神ゲームを参加したうえでの思いを抱えたまま長き時を生きる死神になるというのは結構苦痛かも知れません。

あるいは、死神になったことを後悔している死神も、中にはいるのかもしれません。

 

 

終わりに

 

相変らずの高速スピードで7日間が経過しそうな勢いの2回目の死神ゲーム。この調子でいくと3回目もありそうです。

 

そんな中で徐々に明かされて行く、ヨシュアの真実。次回以降、さらにヨシュアについて深掘りされて行くのが楽しみです。