ドムストの雑記帳

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逆恨み【東京リベンジャーズ 第16話 Once upon a time】感想

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あらすじ

東京卍會創始者でありながら、東京卍會を見限り、敵対勢力『ヴァルハラ』の軍門に下った場地を、武道は非難する。しかし、場地は一虎も東京卍會の創始者の一人だと言って、昔話を始める。

 

それはマイキーやドラケン達が中学1年の夏。卍會を旗揚げして間もない頃。皆でバイクを駆って海へと出かけていた。しかし、ただ一人、マイキーだけ50ccの原チャに乗り、足を引っ張っていた。仲間たちも口をそろえて原チャはあり得ないと文句を言っていたが、マイキー本人にとってはこの原チャが愛車だった。

 

そこに地元のヤンキーがやってくる。マイキーたちに目をつけ、原チャをバカにし、破壊まで試みるヤンキーたちだったが、マイキーに睨みつけられると、次はぶち壊してやると捨て台詞を吐いて消えて行ってしまう。

 

更に道を行く卍會だったが、マイキーの原チャがガス欠になる。マイキーはごねてじゃんけんでガソリンスタンドまでこの原チャを押していく役を負う者を決めさせ、結局、貧乏くじを引いたのは場地だった。

 

海に興奮して泳ぎまくろうとするドラケンと三ツ谷。水着の女性の鑑賞にいそしむ一虎とパーちん。それぞれ思い思いに海を楽しむが、そこにマイキーの姿はなかった。

 

一方、マイキーの原チャを押し付けられた場地は必死になってガソリンスタンドを探していた。しかし、先ほど因縁をつけてきたヤンキー軍団に発見されてしまう。2度目はないと原チャを破壊しようとするヤンキー軍団に、場地は必死になって体を張って原チャを守ろうとする。

そこにさっそうとマイキーが登場し、自ら名前まで付けた愛車を蹴り飛ばす。そして、愛車よりも大切な仲間の為にとヤンキー軍団に喧嘩ふっかけるのだった。

 

後日。一虎に誘われた場地はマイキーの誕生日プレゼントについて相談を持ち掛けられるのだった。道中、一瞬、一虎は子供の誕生日を祝う家族を見て、寂しそうな表情を見せるが、すぐに相談に戻るのだった。

一虎が場地を連れてやって来たのはバイク屋。そこで、一虎は店頭に飾ってあったバイクの窃盗を持ちかけるのだった。さすがの行為に反対する場地だったが、一虎はそれでもマイキーの喜ぶ顔が見たいと場地に協力を乞うのだった。

 

結局、場地は一虎と共にバイク屋に侵入することに。なんだかんだ言いつつ着いてきてくれる場地に、一虎は感謝するのだった。

 

侵入してバイクをまじまじと見つめ、その立派なボディにほれぼれする二人。さらに固定用のチェーンも切って、石油が入っていることも確認し、あとはシャッターを開けて脱出するだけとなり、一虎が表に回る。

 

一人でバイクのところに居た場地のところに、奥から一人の男性が近づいて来る。しかも、その男はレンチを持ち、バイク泥棒の場地を凄む。あまりの状況にパニックを起こし、どうすればいいのか分からなくなった場地。

しかし、近づいて来た男は場地の名を呼び、場地もその男の名を呼ぶ。しかし、場地の危機に駆け付けた一虎は男の背後から思い切りチェーンカッターで殴り掛かる。必死に制止しようとした場地だったが、一歩遅く、男は思い切り殴りつけられて倒れる。

 

倒れた男に駆け寄り、場地はこの男がマイキーの兄であると語る。一虎は完全にパニックに陥ってしまい、場地は救急車を呼ぼうと電話を握るも番号が思い出せなくなっていた。

そこに、パトカーがやってきて、二人は逮捕されてしまう。

 

店から連れ出され、パトカーへと連れられる二人のところに、マイキーがやってくる。涙ながらに詫びる場地だったが、一虎は完全に気が動転してしまい、マイキーを殺さなくてはと言う妄念に取りつかれてしまうのだった。

 

逆恨みだけどなんとなく理解できる

 

今話では一虎がマイキーを恨むに至った経緯が語られました。ただ、それはあまりに一方的な逆恨みで、マイキーの方が被害者と言ってもいいくらいの出来事でした。

 

それでも、あまりの事態に気が動転した結果、マイキーにすべてを擦り付けたくなる一虎の気持にはなんとなく同情してしまうのでした。

 

窃盗と言う悪事ではあるものの、一虎にとってはマイキーを思っての行為、それが逆にマイキーを最も傷つける行為になってしまったというのは誰だって気が動転して、思考が滅茶苦茶になって、自己保身のためにぶっ飛んだ思考に至ってしまうという点についてはなんとなく同情できます。

 

ただ、数年間の少年院での生活で、その部分を悔い改められなかったのは少し驚きもあります。気持ちの整理がつかないまま、少年院での生活を送ってきたと思うと、それはそれでかわいそうだと思います。自分の中に矛盾を抱え、自分の罪を誤魔化してしまっているような気がするからです。

 

今回のことの発端は場地が卍會を脱退したことによるものですが、武道の努力によって、一虎の心も罪と向き合い、マイキーとの折り合いがつけられると良いなとつい思ってしまうのでした。

 

こんな話ヴァルハラの本拠地ですることか?

 

ただ、卍會の内部事情についてベラベラしゃべっていいのかとか、卍會の話をダラダラされてヴァルハラの連中は退屈じゃないのかとかいうことは思ってしまいました。

 

武道が場地を引き留めようとする発言をヴァルハラのメンバーの面前で公然と行ってしまったことで、ヴァルハラの反感を買うのではないかとも思いました。

武道が卍會に引き留めようと場地に話しかけた段階で、ボコボコにされてしまうのが今までの話で、それに比べると『ヴァルハラ』の連中は結構大人しくさえ見えるのでした。

むしろ、マイキーと一緒に居た武道をボコボコにすることで、卍會への良い見せしめになるような気もします。

 

彼らの言う「証人」である以上、ボコボコにして返すわけにもいかないというところはあるのでしょうけれど、その辺はやっぱり自分たちで言い出したルールは律儀に守る不良らしさなのかなとも思いました。

 

逆に、一虎はこんな話を公然とされてどう思っているのでしょう。普通に考えれば、(現段階では)マイキーへの恨みは完全に逆恨みで、一虎を擁護すべき理由が一切見当たりません。思考が破綻するほど追いつめられた一虎に同情はしますが、話だけ見ていれば、どう考えたってただの逆恨みで、一虎の方が悪いです。

 

『ヴァルハラ』としてはそう言う人物を入れるのは問題ないのでしょう。

 

一虎をマイキーを陥れるための駒として見るのであれば、感情的にマイキーを揺さぶる人物として最適です。なので、そういう使い方をするために居るのかもしれません。

 

それでも話として飽きない

 

この点はとりわけ個人差が出てくるかもしれませんが、なんだかんだ言って見ていて飽きません。

尺を稼いでいるようなシーンも若干あるのですが、それでも、見ていてイラっとしないし、面白いという感じがします。

話のロジックが若干すっ飛ばし気味で、マイキーが場地の居場所を素早く特定していたことなど、「おや?」と思うシーンはあるものの、それでもなんとなく面白さを感じてしまいました。

 

中々先が読めない展開に思わずドキドキしてしまったりもしますし、そう言う意味ではこの作品に完全に引き込まれてしまっている感じがします。

人によっては、先に挙げたような「なんでやねん」と言うツッコミポイントに引っかかって面白くなく感じるかもしれません。さらに、正直作画も若干怪しい箇所は何回かありました。

 

それでも、場地はマイキーに喧嘩を吹っか毛続けてきた腐れ縁だがマイキーの愛車に体を張れ、マイキーは友情の為に愛車を捨てられる良い奴だし、総長のくせして原チャに乗って挙句ガス欠になるマイキーは笑えました。

 

そう言ったポイントで緩急付けながら、それでいて先の読めない展開になっていることが色々と面白さを感じさせてくれるのかなと思いました。

 

終わりに

 

話の筋として若干の粗はあるものの、ついつい引き込まれてしまう『東京リベンジャーズ』の魅力が十分に発揮されている回に感じました。

正直言うと、武道がいない方が面白い話になるのかなとも思ってしまったほどです。

 

この後、一虎の罪を巡る過去の話がさらに明るみに出るのか、それとも一虎がただの逆恨み野郎として話が終わってしまうのか。

どちらになるか楽しみにしています。