ドムストの雑記帳

全然器用に生きられない私の真面目な事、勉強の事、お楽しみの事を書くために開設したブログです。

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【SCARLET NEXUS 第4話 レッドストリングス】感想

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あらすじ

 

派遣先にてゲンマとカレン、更にその仲間の怪伐軍兵士に包囲されるユイト達。

 

ゲンマはセト隊長の悪事を糾弾し、攻撃をしかけてくるが、セトは無実を主張しながらもゲンマに応戦する。さらに、セトはゲンマの苦悩を慮るような言葉を告げ、ゲンマはその言葉に動揺する。

 

一方、カサネは頭痛で倒れており、ユイトはそんなカサネを案じていた。その背後からナギが攻撃を仕掛けてくる。戸惑うカサネだったが、ユイトは合流してからナギの様子がおかしかったと説明する。カサネがナオミが怪異になったということを主張しても、ナギはナオミが死んだと言い、攻撃を続ける。

 

ユイトはカサネを庇いつつ、念動力で何とか攻撃を防ぐ。ナギはさらに自身の能力を発揮し、大きな竜巻を起こす。

ゲンマと交戦中だったセトだったが、部下の危険を察知すると、ゲンマを吹き飛ばし、ナギとユイト達の間に割って入る。そして、強風を防ぎきると、ナギの更なる正体不明の一撃も防ぐ。しかし、ナギはユイトとカサネを狙って攻撃を繰り出していた。

その瞬間、自らの体を盾に、セトはナギの攻撃を受ける。

 

ナギの攻撃を受け、負傷しながらも、セトはナギに接近し、ナギを電撃で気絶させ、そのまま自らも倒れてしまう。

 

その様子を見ていたユイトとカサネの周囲に、赤い糸のようなものが渦を巻き始める。その直後、謎のゲートのようなものが出現し、その場にいた者を次々と吸い込み始めてしまう。

 

異常を感じたゲンマは、さらに淡々と事態を見つめていたカレンを問い詰めようと追いかけようとするが、カレンはそのまま消えてしまう。

更にゲンマは倒れたままのセトを救出しようとゲートの方に走り出す。セト隊・ツグミたちもセトを助けようとするゲンマを引っ張ったが、ゲンマの力が及ばず、セトはそのまま吸い込まれてしまう。失意に暮れるゲンマだったが、カレンの弟・ルカの力でその場から転移させられ、何とか無事で済む。

 

一方早くもゲートに吸い込まれていたユイトは傍らにいたカサネの手を握る。二人が柔らかに着地した先は、カサネが夢で何度も見た空間だった。

訳も分からぬ二人の傍らに流れ着いて来たガラスの破片のようなものに、何か映像が映る。ユイトが見ると、映像の人物の胸にはスメラギ家の家紋があり、おそらく『ヤクモ・スメラギ』ではないかとのこと。しかし、その映像にノイズがかかり始めると同時に、ヤクモの体が崩れ落ちるようなシーンが。

驚く二人だったが、二人はそのまま別方向に移動させられてしまう。

 

ユイトがカサネのことを案じながら目を覚ますと、そこは先ほどまでユイト達がいた戦場だった。ルカの力で引き戻されたのだと説明を受けるユイトだったが、先ほどの出来事に対して理解ができずにいた。

 

その頃、サイネット、すなわち、脳力を使用したインターネットのようなものの不通が確認され始める。

 

何とかスメラギ家のシェルターに駆け込んだユイトやゲンマ達。ゲンマはユイトから応急手当てを受ける。何かと体の弱かったユイトは自ら治療をしてきたとのこと。

それでも、ツグミはセトを死に至らしめた元凶であるゲンマを許せずにいた。

 

ゲンマは自分がなぜこんなことをしたのかと言うことを語る。それは、怪伐軍が人格改造を行っているのではないかと言う疑惑だった。怪伐軍歴が長いゲンマは、ニューヒムカに反抗的な隊員が人格を改造されたかのような場面に出会ってきており、更にカレンに、セトがその研究に協力しているのではと言うことを吹聴されたのだった。

 

その頃、街には怪異があふれ出し、その一方でサイネットが使えなくなったことで、怪伐軍の指揮系統は乱れ切っていた。

 

その様子をカレンは見つめているだけで、フブキは事の元凶であるカレンの意思を測りかねていた。

 

一方、カサネはキョウカの声で目を覚ます。目を覚ましたものの、状況が理解できずに戸惑っているカサネたち。

 

その先に、カサネが待つ者がいるとも知らずに。

 

作画と演出が危ない

 

段々と話のスケールが広がってきて、色々な謎も広がってきました。ストーリー的にはここから盛り上がってくることが予感されて、良い感じになってきました。

 

一方で戦闘シーンのモッサリ感、背景の人物の作画、頭抱えてるだけのカサネなど、なんだか難点が多いです。

 

戦闘のモッサリ感はやや厳し目に見過ぎているのかもしれませんが、戦闘中心の物語である以上、そこに期待が集中することは自明であり、そこをしっかりやってほしいと思います。

 

演出面で言うと、周りの人間が足を引っ張ってばかりと言う印象があります。

 

カサネはスカウト組のエリート隊員で、ユイトやナギにかなり高飛車な態度をとってきましたが、結局、夢のビジョンにうなされて、今回の騒動ではほぼ役立たずでした。

 

ナギも、良い奴であるというフォローがはいってはいるものの、前話はナオミの怪異化に心を折られ、今回は裏切ってしまい、足手まといや邪魔な立ち位置になってしまったような気がします。

この二人にいら立ちを感じてしまっている人も少なくないような気がします。

 

このあたりの各シーンの演出などが完全に力不足に感じ、イマイチ楽しみ切れないのも問題になっているような気がします。

 

 

惜しいセト隊長

 

今話では、セト隊長の聖人っぷりが発揮されました。

敵対したゲンマに同情したり、部下を守りつつ、暴走した部下も止めようとするなど、かなり株が上がったように感じます。

 

ただ、今まで何にもしてこなかった感じがしていて、それが響いて、イマイチ善人感が低くなってしまいました。

一応、善人なりにゲンマの言う通り人格改造やニューヒムカの暗部との接点を持っていたことが事実である可能性もあるので、ここでセト隊長を善人と決めてしまうのもうかつかも知れません。

 

それでも、今話の活躍とそれ以前の活躍を比べると、どうしても今まで何もしてこなかった感が響いて急に活躍されても今までの無能感を引きずってしまいます。

 

同じバンダイナムコの作品であり、怪物を討伐する部隊に主人公が所属する物語『ゴッドイーター』の隊長・リンドウはインパクトのある命令を出しており、フランクながらも頼りになる先輩感がありました。

 

一方、セトは今まで何もしておらず、2話での地下道での戦いでもあっさり分断されてそれきり出番をうしなってしまったため、有能感が薄いです。

 

前話で、別隊所属であるカサネに無理をするなと言った場面は少なからずいい人っぽいアピールにはなりましたが、戦闘面で役立ってこなかった側面が響いているような感じがします。

 

ここで一気に株を回復しようと思ったのかもしれませんが、どうにも無能感の方が先行してしまっていたので、共感しづらかったです。さらに、今話で負傷の後、ゲートに吸い込まれ消息不明となってしまいました。この先これを挽回するチャンスに恵まれるのでしょうか。

 

いい人なんだろうけど、それを発揮する場面に恵まれなかったちょっと不遇な人と言う感じがしました。

 

終わりに

 

物語としての盛り上がりは出てきているものの、一方で細部に関する粗が見えて、イマイチ物語としてのノリについていけない部分も強く出てきています。

 

おそらく、作画や演出に関しては今後改善される見込みはないので、せめてストーリーとしての盛り上がりが十分にあり、伏線や謎をキッチリ回収してくれることに期待を書けます。