私は度々『サイトノベル』という言葉を使っております。これは完全に、私のオリジナルの造語です。
「Webサイト」と「ノベル(小説)」をくっつけて、ライトノベルをもじったような感じで名づけました。
このサイトノベルは、私の夢でもあり、現時点での私のライフワークとなるプロジェクトです。
この記事では、サイトノベルがどういう物なのか、説明させていただきたいと思います。
サイトノベルとは?
サイトノベルとは上述した通り、「Webサイト」と「ノベル」を「ライトノベル」っぽくくっつけて作った言葉です。
定義としては
it技術を用いてクリエイティブかつインタラクティブな小説を作る
と勝手に言っています。
詳しく説明していきます。
その由来から、Webサイトに小説を掲載するのだろうということは容易に想像できるかと思われます。それだけでは「小説家になろう」「カクヨム」などの小説投稿サイトと何ら変わりはありません。
私がサイトノベルで実装したいのは、より進んだWeb技術を取り入れてより動的なサイトを作成するということです。
そもそも、考えてみると、文字だけで情報を伝えるというのは紙に書くのも、PCのディスプレイに表示するのも大して変わっていません。小説、物語というのはどれだけ少なく見積もっても1,000年前から何も変わっていないのです。
Web小説といっても結局は、紙の代わりにディスプレイに表示しているだけで、その本質はほとんど紙の本と変わっていないと思います。
それでいいのか?Web技術を使えば、より動的にコンテンツを提供することができます。例えば、文字にアニメーションを着けることもできます。サイトの訪問者が読み切った個所を管理し、それに応じてサイト全体で表示する情報をユーザーごとに変更する。
想像するだけでも色々なことができます。
更にページ内でのコンテンツをさらに動的に作り上げることもできるはずです。
例えば以下のようなサイト。内容はレバノン、ベイルートの倉庫爆発の解説です。
スクロールによってカメラが動き、絵が動きコンテンツが流れていきます。
このサイトは、公開当時、Web関係者たちに衝撃を与えました。正直、サイトノベルの一つの答えを先取りされた気分でした。
私はこういった動的なコンテンツをサイトノベルとして実装したいと考えているのです。
ノベルゲームとは何が違うのか
確かに、小説をより動的なコンテンツとして表示するものとしてはノベルゲームがあります。
私としては、サイトノベルはゲームと比べて自由度の高いコンテンツであると考えています。
Webブラウザはタッチやマウスカーソルといったユーザーインターフェースにより自由な場所をクリックできます。
こういった自由さを活用して、選択肢の選択程度しかできなかったノベルゲームをはるかに超える自由さを提供できれば、と考えています。
ゲームのリアリティをいかに増すかと言うのは、いかに現実に近いほど自由度を上げられるか、ということと直結していると考えています。
なので、ノベルゲームよりも選択肢の自由度というものを格段にあげたものがサイトノベルの最終形として実装できればと考えております。
プロジェクトの最終目的はエンジンの作成
今までに述べたすべての機能を実装するとなると、それは1つのゲームを作る以上の労力がかかってきます。そうなって来れば、サイトノベルという新しい媒体は自然消滅してしまうと言ってもいいでしょう。
そうならないために、サイトノベルの最終的な目的地は、ゲームエンジンのようなサイトノベルエンジンを作製し、より自由で動的な小説体験をWebやアプリケーションを通して提供できる環境を整えることにあります。
それは、世界の小説体験を塗り替えるという野望でもありますが、単純に私が楽をしたいというのもあります。
何しろ、常にサイトノベルを作るたびに0からコーディングとなると、それだけでとんでもない労力がかかってしまいます。それを何とかするために、エンジンを作ってしまおうという考え方です。
エンジンを作って、サイトノベルの敷居が下がれば、それだけでもサイトノベルを始めた人間として、色々なメリットを享受できるかもしれませんしね。
一応、そこら辺は私欲と世界貢献の両方を実現できるように考えているつもりです。
現在運営・構想中のサイトノベル
現時点(2020/1/3)では運営中のサイトノベルのサイトは1つ、作品タイトルは『空想確定神域』です。構想だけはあるものとしては、『聖剣の間(仮称)』、『英雄皇帝伝説 -ジャイオニア史研-』と言ったタイトルもあります。
ただ、いずれのタイトルも、非常に作成に労力を要するものです。アイディアがあるからと言って、すぐにそれを作成できるというわけでもありません。
なので、いずれの作品も、時間がかかり、簡潔どころか着手できるかどうかも怪しい状態です。
現在、サイトノベル制作に関しては、人材を募集中ですので、
以下、各タイトルについて、その特色とともに解説してまいります。
空想確定神域
こちらのサイトは、小説の更新のほかに、機能や画像のアップデートを続けております。サイトノベルの全てが実現しているわけでもなく、徐々に様々な機能を実装していくことを目標に、更新をしております。
聖剣の間(仮称)
ストーリーとしては『確定空想神域』の前日譚です。
出来るだけストーリーを圧縮し、分岐と謎解きの要素を盛り込み、よりゲームに近い小説体験を届けられればと思っております。
英雄皇帝伝説 -ジャイオニア史研-
ストーリーとしては、ファンタジー世界で語られる英雄の伝説を、様々な文献を通じて研究するという、架空史記です。
時代や文化的な背景がすぐに目に飛び込んでくるようなUIやスタイル構成にし、ファンタジー世界にどっぷりつかっていただけるような世界をお届けできればと思っております。
こちらのサイトは『空想確定神域』が一段落した段階で、運営開始しようと思っています。ただ、こちらの運営開始は数年、数十年単位でお待ちいただくことになってしまうでしょう。
終わりに
私の目指すところのサイトノベルを少しでもご理解いただけたでしょうか。
現段階で『空想確定神域』がサイトノベルの全てを体現できているとは言えません。むしろ、不足している部分の方が多いです。
ですが、こういった考えがある、勉強を続けながら、アップデートを繰り返していく、考えを広め、仲間を増やし、より完全に新しい物を作っていく、それが私の選んだやり方です。
また、何もここまで来てしまえば小説にこだわる必要もないだろうという意見もあるでしょう。ただその理由は、私自身が単独で実装できるものが、Webサイトと小説、イラストというものだっただけです。
本当はゲームとして実装しても良かったのかもしれませんが、それをするには、時間も、金も、仲間も、私は不足していました。なので、単独で実装できる小説を選ばざるを得なかったというのが本当のところです。
少しでも、私の目指すところを理解し、応援してくださると幸いです。
また、サイトノベルでは現在人材を募集中です。応援・協力してくださる方は以下のページも閲覧下さると幸いです。