先日、会社を辞めたいとわめきました。
その時は猛烈にパニックになっていて、この判断は極めて感情的なモノだったとは思っています。
人生を長期的に考えていったとき、会社を辞めて独立するということは、確定事項になっています。しかし、辞める時はまだです。
それは、フリーランスとして活動する基盤が整っていないという意味でもそうですが、会社に残りたいという思いが、0ではないからです。
その思いを、したためてまいりたいと思います。
社会保険や税金の手続きが要らない
「それが会社に残留する理由かよ!?」とおも思われるでしょう。会社に残る話を描くのであれば、待遇ややりがいを一番に書くべきかもしれません。
ただ、このあたりの話は、一番、感情に左右されず、感じられるメリットです。
なまじファイナンシャルプランナーの資格を取っている私はこの手の話を現実感を持って真剣に考えることができます。
- 厚生年金の加入はできなくなる。
- アルバイトでも健康保険組合に入れるかどうかバイト先に確認しなければ
- 確定申告用にサーバー、はてなブログ代の領収書は保管しなくては
(最後の奴は会社員でも確定申告をしなきゃいけない場合もあるので、領収書保管は必要といえばそうなのですが)
こういったことをマジで考えてしまうわけです。
そのため、お金に関することは、どれほど精神的に追い込まれて会社を辞めようと真剣に悩んでいる時でも、会社に残るメリットとして頭の中にありました。
あまりにも単純な損得の話であるため、なのでかえって感情の入る余地がないんですよね。そのせいか、どれほど感情的になっても、「いや、健康保険のこと考えろよ」となると、もう少しだけ会社に居座ってやろうという気持ちがわいてくるのでした。
改めて会社員になれる気がしない
ここで一度、会社を辞めてしまうと、それだけで、もう二度と会社員になれないような気がしてしまっています。
今回は巡り合わせが悪かっただけで、どこの会社でも同じように辛い仕事生活になるというわけではありません。ただ、転職活動の際に、「メンタルやられて仕事辞めました」と言ってプラスになることは無いでしょう。
そうなると、どうしても、会社員としてやっていくということが難しくなってしまうのかな、と思います。
それに、他人からどう思われるか以前に、自分が会社で勤めていくということに対する自信を持つことができないでしょう。そんな状態で面接に行くということは、おそらく今の会社で働き続ける以上に心を折る出来事になるでしょう。
いっそ、大学院に入り、そこで学び直してから、再就職という手もあるとは思います。なんなら、東大や京大の院試を目指し、学歴をロンダリングしてから、再就職すれば、同じ会社に入ることすら可能でしょう。
ただ、それでも、何の策も、成功への確信もなく行動するということはそれだけ恐ろしい事ではあります。
誰しも、成功の確約の無い世界で生きています。それは重々承知していますし、その中で、確定した成功を求める行為がいかに強欲で傲慢な物なのかも理解しています。
ただ、一度、恐怖に囚われてしまった私には、どうしても安心や安全が欲しくなってしまうのです。
そもそも、私は安寧や安定が好きな人間なので、ますますその傾向が強くなってしまうのですよね。
(その割には趣味については結構無鉄砲やりまくってますが)
逃げたら終わりという感覚
上述した話と少し似ているかも知れません。
逃げたらその時点で、もう、自分がどんな場所でも成功できる気がしないと思っています。
会社を辞めても、アルバイトで何とか暮らしていくことはできるでしょう。ただ、そもそも要領が悪く、瞬発力の無い私にとっては、かえってアルバイトでの接客業の方が向いていないかもしれません。
そこからさらに逃げ出そうとすれば、もう、私の人生はただ逃げ続けるだけの人生になってしまいます。
そうなりたくないという思いから、ただ、ここにとどまっているだけでもいいから、という風に自分を奮い立たせています。
それだっていいのか、本当は分かりません。むしろ、新しい道を切り開く方が、よほど勇気ある行為かも知れません。会社にとどまっていることの方が、他人の庇護下で給料泥棒しているだけで、悪質かも知れません。
ただ、もう少し、ここで頑張れば、きっと何かが変わる、変えられると信じて、頑張っていこうと思っています。
そして、その自分を、逃げていない自分として、認めてあげることができれば、と思っています。
社会貢献したい
私が身を置く会社は、紛れもなく社会への貢献度の高い職業だと自負しています。人によっては、様々な意見があり、私のいる業界について文句のある方々がいらっしゃるということも重々承知しています。(どの業界かは明言しません)
ただ、それでも不可避のコストや悪影響を低減していく工夫をするのが、私に求められていることです。私のいる会社や業界に求められている、という言い方にしなかったのは、当事者としての私の意識の為です。
この業界では、個人で出来ることというのが非常に少ないです。企業に属し、大人数の中の一人として責任を全うしていくことで、大きな仕事をすることが求められています。
そのため、フリーランスで独立して、自分一人でどれだけ稼げるようになったとしても、今いる会社で居る時ほどの社会貢献はできないでしょう。
もちろん、社会が良くなれば、自分自身にもメリットがあるという理念に基づき、寄付や社会貢献を行っていくつもりです。
それでも、やはり仕事を通じて社会貢献をする、という点において、今いる会社ほどそれが達成できる環境は無いと思っています。
どんな人間であっても多少は社会貢献をしたいと思っているものです。そして、私自身も、そう思う一人です。
会社への恩返し
今まで、会社には散々面倒をかけてきました。直属の上司には本当に何もかもについてお世話になり、公私にわたって指導をいただいたと言っても過言ではありません。
だから、せめて、少しでも成長して、一人で何かができるようになったと、上司に思って貰いたい。そんな気持ちがあります。
そう思うことで、何ができるのか?と問われれば、何もできていないのが事実です。
上司のことを考えれば、体が凍り付くのが本音です。でも、ここで逃げれば、上司は本当に厳しいだけで、私を追いつめた悪役にされてしまいます。
そうではなく、上司を私を育てようと尽力してくれた恩人とするため、私自身が恩返しをしたいと思っています。
終わりに
今の会社に身を置き続けること自体が、今の私にとって正解なのかは分かりません。ただ、一つ言えるのは、今ここで逃げてしまうとダメだということです。
本当は会社で成功体験を持つことが望ましいとは思っています。ですが、私は小説やブログを持っていますから、そっちで成功体験を持つことでもいいと思います。
とにかく、成功体験をし、自分の中で「生きていくことができる」という自信を持つことが、今の自分にとっては何よりも欲しい物です。
逆に、会社に居ることで感じ続けるストレスやプレッシャーによって睡眠や食事のリズムがハチャメチャになり、体も衰えてきているというのも事実だと思っています。
なので、会社に残ったというのは自らの選択だということを自覚し、あくまで自らの人生を自らで生きているのだという思いで、会社に勤めていくため、ここで記事にしました。