漫画を書きました。いつかやりたいと思っていたことの一つが、漫画を描くということでした。
なんとなくですが、ネタはありました。私は、常に新しいアイディアが頭の中から出てくるタイプです。
そのせいで、本来覚えるべき情報を全然覚えられないという事態に落ちっているのかもしれませんが、それはまた別の話です。
ですが、アイディアはあっても、それを形にできない。そのことについてずっといら立ちを感じてきました。
だから、絵を練習したり、文章で書いたり、HTMLの勉強をしたり、ゲームを作ってみたいと思ったり、漫画を描いてみたいと思ったのでした。
でも、実際にやってみないと分からないというのは本当のことでした。
安易な発想で始めた安易な漫画。それでも、私自身は骨身を削って描き続けています。
その中から私が気づいたことを、ただ少し書き並べてみたいと思います。
漫画を描いたの自体はすごく前のことです。その時には、勢い任せで描きました。
今は、Webデザインの勉強の方に時間をとられ、イラスト(及び漫画)を描いている時間はあまり確保できていません。
しかし、描いて書きっぱなしというのもどうかな、と思ったので、少し反省を兼ねて回顧してみようと思います。
はるか昔に描いたはいいけど、すぐに描く気力・時間が無くって終わってしまった漫画を再掲してみる pic.twitter.com/JVoWdKLaw4
— ドムスト@たぶんしばらく低浮上 (@domustoX) 2021年1月30日
すごい大変
まず、漫画を描いて思ったのはすごい大変だということです。
あんなへなちょこイラストの集合体を描くだけでも相当に体力を使いました。
漫画を描くと、1ページに何度も同じ人を描かなきゃいけません。当たり前のことですが、結構しんどいですよね。
「デジタルならレイヤー使えば背景とかも楽に書けるぜ~」と思っていました。確かに、手前の絵のことを気にして背景を描くという点では労力は下がりました。
でも、思っていたほど労力は低減しませんでした。様々なコンテンツをレイヤーに分けて管理するのが、漫画の場合、個人の絵よりもさらに大変でした。
一時期、私は、サイトノベル用に正面顔のイラストを大量に作成したことがあります。あの時は、線画については髪レイヤー・顔面レイヤー・服レイヤーで、後は各色のレイヤーを使っていました。
そこはなんだかある程度慣れてきていたので、割とスッと使いこなしています。(今でも細かい部分は模索気味ですが)
ところが、漫画はまだまだ全然修行が足りておらず、レイヤーの使い分けですらうまくいきません。
本当は、レイヤーなんか使わずに1枚で描き切ってしまう実力があればいいのですが、三流絵描きな私は、レイヤーの力を借りないと、重なり合う物をまともに描き切れないのです。
レイヤーを使わない事には、どうしようもないので、どうしてもここは乗り切らないといけないのかな、と思っています。
なので、一枚の紙の中でレイヤーの機能を使わずに絵を描かれるプロの漫画家の方は本当にすごいな、と思うようになりました。
1枚を埋めるだけでへとへと
ここ最近、少しずつ描いているのは文字通りのクソ漫画。内容もオチもない、私が漫画を描こうということをただ描いているだけです。
漫画を描くことだけでへとへとになってしまうので、ネームをきるなんてこともしていません。
そもそも、私は一枚絵だってまともに書けやしない人間です。
一方のマンガはコマの中に1枚の絵を書きあげていくような作業です。なかなか気が遠くなる。
これは、本当に疲れてへとへとになりました。
1枚絵の構図だって、自分で納得いくものが書けない人間が、いきなり複数人(背景込み)を描くのはかなりの苦役でした。
やる気には波がある
そもそも移り気で、すぐにやることを変えてしまいがちな私にとっては、何かを継続することが難しいです。
ブログだって2月ほどで毎日更新が途切れました。理由はちょっとショッキングなことがあったという事情があったとはいえ、全く更新が途切れてしまったのはマズかったと思っています。
一度中断してしまうと、なんとなく、ブログに対するやる気も下がってきてしまう。さらに、ショックで自信を完全に喪失してしまったことで、小説を書くことも途切れてしまっていました。
最近はやっと少しずつ復帰はしていますが、更新頻度は2週間~3週間程度です。それ以前は毎週更新だったのに比べると、とんでもなく出遅れてしまいました。
山積する課題
一番大きいと思うのはコマ割り問題です。
現状、コマ割りに最も大きな影響を与えているのは、文字です。
私が漫画を描いていてとにもかくにも大事にしているのは「字が読める」です。
どんな高品質漫画でも、セリフの文字が読めないと読む気は完全に失せます。一々拡大して読むなんてことしてたら、それだけで(なぜか)気分が悪くなります。車酔いみたいになっちゃうのです。
仮に絵が下手でも、字はキーボード入力なので読めます。
昔見た、「意識の低い漫画の描き方」で「まず字は読めるサイズでかけ!」「絵なんかいらねぇ!セリフで誤魔化せ!」と書いてあったので、それを実践しているような状態です。
なので、漫画書いてるのに、結局は小説やブログ以上に文面で頭抱えることになるんですね。面白いことに。
更に、次なる問題は書き分け問題です。
今のところは自分一人しか書いていません。どうせ当面は相手役一人描く程度でしょう。しかし、本格的に漫画を描くのであれば、やっぱりきちんと分かりやすく、かきわけることが何よりも大事です。
絵が上手な漫画でも、帽子被ったりして「これどっちじゃ」と思うと、なんかそのことが引っかかって読み進める気が失せてしまうんですよね。
なので、そこはきっちりとかき分けられるようにしたいと思います。最悪、アメリカクソトゥーン風の顔の形が歪に違うぐらいのかき分けをする覚悟を決めた方がいいのかもしれません。(嫌だけど)
あと、コマの枠の間隔を保つ。これも意外と面倒くさい事なんですよね。保った方が読みやすい
アナログの方がしっくり来ているのかも
久しぶりに何度か、アナログで絵を描いてみたのですが、その時は、そっちの方がしっくり来た感じがありました。
理由はよくわかりませんが、紙とペン先の動摩擦係数がもたらす摩擦のおかげで、ペンの微調整がしやすいような気がしました。
ペンタブで絵を描いているときは、ペンタブ上でスッとペンを流すように動かしているので、線に微調整を聞かせることができません。
なので、エイヤーの勢い任せで描いて、Ctrl+Zで何とかやり直すとかいうことを繰り返しています。そんなことをしているというだけでも、私がいかにペンタブ素人かということはわかっていただけると思います。
おそらく、今の自分が思っているより、ペンタブは力を込めて使っていいのだと思います。 ペンタブに紙を貼り付けて、抵抗を調節していた人を見たことがあるので、それを利用するのもありかもしれません。
いずれにしてもお古のペンタブを購入してから3年。いまだにきちんと使いこなせていないのは、ちょっと気が咎めるところがあります。
おわりに
しかし、ここまで色々と苦労しているとなんだか先が思いやられます。
何より、私は昔、紙に漫画を描いたことがあったはずです。サークルで、イベントで出す本のために原稿用紙を使って描いていたはずなのですが、あの経験が全くもって生きていないのは、すっごい悲しいですね。
本当にあの頃何してたんだろうと思うと現状と相まってますます卑屈になりそうなので止めておきますが